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1話 幸正

誤字修正しました(2024/04/21)

再び意識が覚醒すると俺はごく普通の民家の一室で

20代半ばであろう女性の顔が目の前に見える


(ここは? 目の前の人は?)


目の前にいる女性が俺が目を開いたのをみると

優しく微笑みながら抱き寄せていく


「生まれてきてくれてありがとう」


(母親なのかな 見た目は日本人風だが異世界でも日本人風の人間がいるってことか)


目の前の女性が語りかけるのを見て

遠くから男性もやってきて嬉しそうにする


「美幸 無事生まれたのか?」

「正太さん 無事 この通り…」


二人は嬉しそうに俺を見ながら会話を交わす


(名前も日本人に近い どういうことだろう?)


「難産だったから心配だったぞ」

「そうですね 本当によかった」


(前世同様に出産時トラブルか はぁ 五体満足だよな?)


「それで美幸 名前だけど…」

「男の子だからどうします?」

「美幸と俺の名前から一文字ずつとって…幸正…ゆきまさはどうか?」

「幸正…いい名前ですね」

「美幸が気に入ってくれてよかったよ 幸正 お前の名前は幸正だぞ

 元気に育ってくれればそれでいい」

「そうですね わたしたちにとっての初めての子どもですし」

「そうだな 周りはみんな子だくさんだから

 美幸には辛かっただろう」

「ううん 大丈夫です」


母親の美幸は首を振りながら答えるが

目には喜びの涙が浮かんでいた


(20代後半で出産か 21世紀の日本ならそれが当たり前だろうけど

 大正昭和初期レベルの世界だと子どもたくさんいて当たり前だったんだろう)


母親と父親の喜んでる姿を見ると

家族には恵まれてると感じるし前世では

親や兄弟に迷惑しかかけてない人生だったが

ちゃんと親孝行したいな

さすがに今は大人しく赤ん坊でいることにしよう


そして5年の月日が流れていき

俺はこの世界のこと自分が住んでる国のこと

ある程度覚えてきていた


まず、この世界は普通に魔物が存在している

魔物だけじゃなく至る所にダンジョンが存在している

ダンジョンで魔物を倒して倒した魔物の素材を、各産業に利用していく


また倒した魔物から魔石が採取され、それを魔力変換装置で電力へ変換する

まぁ、魔力変換装置に直接魔力を与えることも出来なくはないみたいだが

試してみたことはない


すべて魔物から産業が成り立つかというと

そうでもなく前世の日本同様に農業林業鉄鋼業などなど

普通に存在するが林業に関しては

国で管理して結界を作って森を作ってるようだ


この国はある程度大きい大陸の極東に位置しているが

隣国との間には魔の森とよばれる

魔物だらけのものが存在しており隣国へ向かうには

魔物討伐を容易に出来るものが必要という危険なものだったりする

魔の森とこの国との境に結界が張られており

魔物がこの国へ侵入してこないように対策されているのだった


俺が住んでいるこの街は魔の森の近隣という場所だった

この街から結界がはられている場所までの距離は

1000キロほどあり…そこまでは平野になっている

いくら結界があるからって危険な場所なのは変わりない

それから交通機関は確かに

車や列車などは存在しているようだ


ただし、車なんかは大金持ちしか所持していない代物だった

ラジオやテレビもちゃんと存在しているようだが

自分の家にはそんなものはないので

まずは体力作り中心に過ごしていた

ここまで読んでくださりありがとうございます

継続して読んでもいいと思いましたらブックマークいただけると嬉しい限りです


なお、メインヒロインは次の話に出ます

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― 新着の感想 ―
[良い点] 話がテンポ良く進んで、自分も見習いたいと思いました。 誰が話しているのかも会話の内容で分かりやすかったです。
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