386話 宝石少女隊 撮影 4
次回の更新は金曜日になります
白井パン屋と光月堂のスペースに場所を移ると
俺はひろみに確認する
「ひろみさん 準備出来ました?」
「はい いつでも大丈夫です」
「えっと…白井さんと光月さんはどうします?
ひろみさんに全部まかせます?」
一応、白井さんと光月さんにも確認をいれる
「はい ひろみさんに…お任せします
アップルパイだけですし…とくに話すこともなさそうですし」
「わしの方も同じく…そちらの嬢ちゃんに任せます」
「わかりました それじゃ、ひろみさん…スタンバイお願いします」
「はいっ」
ひろみがスタンバイするのを見てからカチンコを鳴らして
撮影を開始する
「あやめちゃんからバトンを受け取りました
こちらのスペースでは老舗の和菓子屋さんである
光月堂さんと都内でパン屋を営んでいる白井パン屋さんの
合同スペースとなっております
今回、食の祭典で…ご提供していただけるのは
こちらの二品となっています」
ひろみが目の前の机の上に置かれている
牛肉まんとアップルパイを指して話すタイミングに合わせて
カメラアングルを移動する
「光月堂さんからは牛肉まん
白井パン屋さんからはアップルパイです
まず、光月堂さんの牛肉まんですが
ご覧下さい 半分に割ってみると中に
牛丼の具に近い感じの具がびっしりと詰まっています
皮にも工夫がされているようで
牛丼の煮汁を生地にくわえて作ってるとのことなので
皮にも味が染みこんでいるようですよ
一口食べてみますね あ…むっ…もぐもぐもぐ
牛丼の具だけでもおいしいのに
おまんじゅうの皮ももちもちしていて
できたてほやほやだと…熱いけれど
冬の季節にはもってこいの食べものですよね
身体もあったまります
こちらの牛肉まんですが…お店の方でも
購入可能ということです
聞くところによると行列も出来ているらしくて
タイミングが悪いと売り切れになってて
買えないので食の祭典に足を運べる方はおすすめです
次に…こちらのアップルパイですが
アップルというのは…りんごのことを言うのですが
ご覧の通りにりんごを生地に包んで焼いたものになります
りんごを焼いて食べる習慣なんて
この国にはないと思いますが…焼くことによって
甘さも増してきますし…これもおいしいおやつの一品となります
白井パン屋さんの方でも1日限定個数販売されているようで
こちらも人気商品みたいです」
そこで、ひろみはアップルパイを一口食べる
「うん おいしいです あまいし
熱々だから火傷には気をつけなきゃですね
さて、牛肉まんもアップルパイも手間のかかる料理となっていて
大量に販売出来ないというのが
お店の人の悩みみたいですので
今回は二品だけになってしまったことを
光月堂さんと白井パン屋さんにかわりまして
深くお詫びいたします
わたしとしては…今食べてみたところ
どちらもおいしいので…会場に御来場された際には
是非、購入をおすすめしたいです
以上で光月堂さんと白井パン屋さんのスペースの紹介でした
最後は…ひな先輩にバトンをお渡しします それでは」
ひろみが言い終えたのを見てから
カチンコを鳴らして撮影を終了する
「お疲れ様 ひろみさん」
「はい 光月堂さんと白井パン屋さん こんな感じでよかったでしょうか?」
「はい 問題ないです」
「同じく…おいしそうに食べてくれてありがとう」
光月さんがひろみに頭を下げながら言う
「頭をお上げください 問題なくてよかったです
牛肉まんもアップルパイもどちらもおいしいですし
定期的に買いに行こうと思います わたし」
「「あ、ありがとう」」
ひろみたちが会話をしているので
俺は居酒屋の方のスペースに移動することにした
「拓郎さん達 準備出来ました?」
「出来ておるぞ ナポリタンの他は揚げ物は
試食のところで紹介したものそのままだから問題ないだろうし」
「そうですね ひなさん 準備出来ました?」
「はい 大丈夫です」
少し緊張している様子のひなだけど
大丈夫と言っているなら大丈夫だろう
居酒屋の紹介撮影を始めることにする
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