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378話 試食品の紹介撮影 2

美海が机の前に着くのと同時に机の上には

焼き鳥が2本ほど置かれる


「美幸さん ありがとうございます」

「いえいえ がんばってね」

「はいっ 幸正様 準備出来ました」


美海が俺に声をかけてきたのを受け取り頷きながら

「いきますね 3.2.1…」と言いカチンコを鳴らす


「はいっ ななみちゃんからバトンを受け取り

 今度は…わたしが紹介させていただきますね

 わたしが紹介するのは…こちらです

 皆さん お肉を焼くのは当たり前の風景だと思います

 焼き鳥…鶏肉を焼いたものになりますし

 今更、紹介されなくてもいいと思うかも知れません

 でもっ、でもっ…今回紹介させて貰うのは

 雷鳥やコカトリスのもも肉だけではありません

 雷鳥やコカトリスも56階層に行かなきゃ

 狩ることが出来ない上に危険な魔物なんですが

 それは…この際、こちらに置いておいて

 もも肉だけではなく…内臓や軟骨も料理してます

 内臓は臭みをとる処置が色々と大変なので

 なかなか料理に使われないと思うのですが

 臭みをとり、きちんと処理をした上で料理にすると

 おいしくいただけるのです

 今回、ご用意させていただいたのは

 こちらのハツ…心臓部分になります

 レバー…これは肝臓部分になってます

 レバーはですね 鉄分が豊富と言われていて

 貧血にも効果があるんですよ」


そこで美海が串を手に持ちながら焼き鳥を食べる

もちろんカメラアングルは顔に移動する

幸せそうに食べながら、カメラ目線になりつつ

猫のポーズをとりながら


「焼き鳥 うんめいにゃぁ…ぜひ、会場にいらして下さいね

 お待ちしてます 次は…ことりちゃんです」


美海が俺にアイコンタクトを送る


「はい カット うん みにゃみ かわいい」


俺がつい呟いてしまうと横にいた美穂が俺の頭を叩く


「ど、どうして 美海さんばかり…そうやって可愛い言うの?」

「た、たたかないでよ

 そんなこと言ったって…可愛いでしょ みなみさん」


俺がそう言うと美穂がまた頭を叩いてくる


「ゆ、幸正様 わたしのことかわいいと言うのは…それくらいにして

 美穂様が怒るし…その…」


美海が美穂の様子をうかがいながら慌てて言う


「うん…」

「ふんっ ゆきくんのばか」

「みほちゃん…そんなに怒らないで」

「あとで…わたしのことも可愛い言ってくれる?」

「そりゃ、みほちゃんも可愛いから」


美穂をなだめながら美海の方を見る


「ちゃんとあざとく言ってくれていたし…よかったです」

「はい ありがとうございます アイドルの動画を色々見て

 どうやったら…受けるのかなと考えました」

「勉強熱心だね」

「いえいえ」


美海は待機スペースに移動して行き

ことりとハイタッチをすると…ことりが顔を引き締めて

机の前に移動してくる


「じゅ、準備出来ました」

「ことりさん 緊張してる?」

「はい」

「あまり気負わなくていいから」

「はい」

「それじゃ…いきますね 3.2.1」


と言ったあとカチンコをと鳴らす


「みなみちゃんからバトンを受け取りました

 次の紹介をさせていただきますのは…こちらですっ

 みなみちゃんの時の雷鳥とコカトリスを使った

 唐揚げになります

 片栗粉をまぶして油で揚げた料理ですが

 片栗粉をまぶす前に下味として

 醤油、みりん、生姜糖で作ったタレに漬け込んでから

 片栗粉をまぶして揚げる手法をとってます

 使われている…お肉の部分はもも肉となっていて

 コカトリスは柔らかさと肉汁のバランスがちょうどよく

 雷鳥は肉汁が多く含まれているものになっていて

 口に入れたときにジュワーッと肉汁があふれ出てきちゃいます

 この辺は…人それぞれ好みがわかれるところですので

 食べ比べて見ていただけると嬉しいです

 わたしは…どちらもおいしくいただきました

 あと…唐揚げに…これも…お好みになりますが

 レモンを搾ってかけるのも…おいしいですので

 お試し下さい」


そこまで言ったあとで…ことりが箸で唐揚げを持ち

口に運んでいき微笑みながら食べる

ちゃんとカメラを意識している感じで食べてくれていた


「おいしいです ぜひ、会場に足を運んでくださいね 待ってます

 それでは…つぎは…みゆちゃんです」


ことりが俺にアイコンタクトを送ってよこしたので


「はい カット ことりさん お疲れ様」

「よかったぁ うまく出来て…」

「問題もなかったです」

「はい 今回は噛んだりもしなかったです」


安堵の表情を浮かべると待機スペースに移動して

みゆとハイタッチをすることりだった


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