370話 明日の動画撮影の打ち合わせ
葵さんがやってくると俺とゆかり様を見て話しかけてくる
「お待たせしました」
「ぼくは大丈夫です」
「わたくしの方も…お気になさらずに」
ゆかり様が葵さんに優しく答えるとホッとした表情になり
言葉を続けるようだ
「ありがとうございます それで…幸正くん 用事って?」
葵さんが俺を見ながら首をかしげて言う
「はい 来週一週間 色々と忙しいので…こちらの作業を
どうしようかと…拓郎さんと美沙さんは居酒屋の準備がありますし
見習いの侍女さん達のうち11人は宣伝活動というか
いわゆるアイドル活動をして貰う予定です」
「アイドル活動…たとえばテレビやラジオに?」
葵さんがアイドル活動というのでピンと来たらしく聞いてくる
「ラジオはマスコミ次第かと…まだなんとも言えません
他、残りの9人も各店舗の準備を手伝って貰いたいので
こちらの作業をパートさん達だけに任せて大丈夫かどうか
気になったので…葵さんに確認しようと」
「なるほど…パートの方々は…そうですね
パートの人数が18人 一日ずっといるわけでもないし
難しくなりますね パートの方々が向こうの世界に興味あるというのでしたら
向こうの世界の準備にも関わって貰うのはどうです?」
「あ…はい その手がありましたね 洋服などフロアに設置する作業も
人手が欲しいですし…餃子や牛肉まん、アップルパイも作らなきゃならないので
人手はいくらあってもほしいくらいです」
「わかりました パートの方々に確認しておきますね」
「はい ぼくの方は桜庭料亭、相馬と江藤食堂、光月堂
白井パン屋さんなどの確認をします
料理はここの地下室でするのが無難でしょうからそうすることにして
洋服の方は…ぼくやめいちゃんがパートさん達を向こうの世界に連れて行きます」
「はい」
葵さんはメモにとりつつ俺の言葉を聞いていた
「あと…明日の午後? ゆかり様 明日ですよね?」
「そうですね 明日の午後に動画撮影してしまいましょう」
「はい 指輪の能力で動画撮影をして…編集をして
…編集といっても思ったことを現実にする力なので
こんな感じにしようとか…ですが
撮った動画をコマーシャル形式…と言うより番組ですね…にして
定期的に国民に映像投影するというかたちですが」
「はぁ…幸正くん いつも思うけど無茶苦茶ね」
俺の言葉にあきれ顔になっている葵さん
「その動画撮影を明日しようと思います」
「わかりました わたしの方から明日の午後はお休みというかたちを
パートの方々に伝えます」
「助かります」
「明日の午後ですね わたしも立ち会いますので…」
「はい」
こうして来週一週間の話と
明日の午後の予定を葵さんに話したあと
ゆかり様と一緒に向こうの世界に戻り
ゆかり様と別れるとダンジョンに向かい美穂達と合流して
素材や肉集めをするのだった
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