358話 あやこの家で
前半が幸正視点で後半があやこ視点です
───幸正視点
翌日、下校時間になると俺たちは予定通りに
江藤食堂の近くへ移動して様子をうかがう
「お客さんはいっぱいいそうだね」
「うん 並んでいるし…外に」
「そうですね」
「よかった 心配しすぎだった」
美穂、未来、芽衣、あやこが順番に口にする
「忙しそうだし…中に入らなくてもいいよね?」
「「「「「うん」」」」」
「幸正くん お昼どうするの?」
あやこが俺に聞いてくる
「うーん 適当にカップラーメン…と考えてました」
俺の言葉に4人ともあきれ顔になり
美穂にいたっては…頭を叩いてくる
「カップラーメンばかりダメって言われてるでしょ」
「だからといって…すぐ叩かないで」
「はぁ…みほさん いつも言っていますが…すぐ手を出すのは」
「おねえちゃん…昨日は…おねえちゃんも叩いてたのに?」
「き、昨日は…ゆきくんがみなみ達やひまりおねえちゃんに…」
美穂の言葉に未来は俺を睨み付けてくる
「うぅ…めいちゃん」
「幸正くん わたしも妬いてしまうからね 昨日のは」
「う…」
「4人とも…それくらいにして…お昼 よかったら家に来る?
幸正くん カップラーメン食べるくらいなら
わたしんちにきて」
あやこが俺を見ながら提案すると美穂達も了承する
未来と芽衣は念話で家の方に連絡を入れて
5人で相馬家の裏庭に移動して…あやこに招き入れられて
居間に向かうと座る
「待っててね」
「「「「うん」」」」
───あやこ視点
わたしは居間から店の方の厨房に移動して
お父さん、お母さんの姿を見るなり挨拶をする
「ただいま」
「「おかえり あやこ」」
「たのむ 冷蔵庫の中身が少なくなってるから補充を」
お父さんが魚の補充を頼んできたので
わたしはアイテムボックスから赤身、中トロ、大トロ
エビ、イカ、タコなどをとりだして冷蔵庫に補充しつつ
お父さん達に話しかける
「幸正くん達 居間にいるから…お昼なにか持っていくね」
「「幸正様達が?」」
「なにをしに?」
お父さんが慌てて…わたしに問いかけてくる
「ただ、お昼食べに…わたしが誘っただけ」
「そうなのか…餃子はないから…海鮮丼 今作るから」
「ありがとう」
お父さんが5人分の海鮮丼を盛り付けていく
大葉やきゅうりの薄切りなどもくわえてみた感じのものになっている
いくらや貝類などの具材がまだないのは
ちょっと物足りなさもあるが現状出来るのは
これくらいだから仕方ない
お父さんから5人分のどんぶりを受け取ると
アイテムボックス入れて居間に向かい
幸正くん達にどんぶりを配膳して
お昼ご飯を「いただきます」をしてから食べるのでした
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