357話 ユニット名
美海視点です
わたしたちは幸正様の家から寮に戻ると
食堂に集まって座ると歌を披露した全員「ふぅ…」と
ため息を漏らしてしまってます
「くみこちゃん どうだった?」
「うん はじめて…人前で披露して緊張したよ」
わたしの問いかけに笑顔でくみこちゃんが答えると
ななみちゃん達も頷いていた
もちろん、ひな先輩達も同じだったようで頷いてました
「わたしね 健二くんやかおりさん、あやこさんが
わたしたちに夢中になってくれたのは嬉しかったなぁ」
ひな先輩が感想を言うと「確かに…」と…みんな同意してます
わたしもそうかなぁ
それに幸正様が黄色いペンライトを振ってくれたのはものすごく嬉しい
そりゃあ、わたしのことなのか…それとも
元々のアイドルの子を思いだして…だったのかはわからないけれど
でも、あんな風に自分の色をふって貰えるのは嬉しいって思っちゃう
思わずにやけていると…ななみちゃんがわたしに話しかけてきます
「みなみちゃん ニヤニヤして…幸正様が黄色いペンライトふっていたから?」
「えっ? わかっちゃう?」
「わかるわよ」
「「「「「うん」」」」」
「わたしだけ…ごめんね」
「「「「「ううん」」」」」
なんか悪い気がして思わず謝ってしまうと
みんな笑顔で首を振ってくれた
一息ついてから…ひな先輩が思い出したように口を開いて
わたしたちに聞いてきた
「そう言えば…みなみちゃん達のユニット名というのかな?
どういう名前にするの?」
「「「「「「「あ…」」」」」」」
「決めないとだよね?」
「食の祭典で国民に披露する予定なら決めないと…だめだよね」
「だよね」
「「うん」」
「「どうしよう」」
ひな先輩の問いかけに…わたしたちは困ったように呟いてしまう
ふと、ひな先輩の方は決めたのかな?と聞いてみることにした
「ひな先輩達は決めたのです?」
「わたしたちも決まってないわよ」
「「「うん」」」
「みなみちゃん達の方が決めやすいと思うんだよね」
ひな先輩の言葉に…わたしたちは首をかしげる
「だって…7色でしょ? 虹じゃない?」
「わたしたちは4色だし」
「名前とかも統一性もないし…」
「そうそう…さくら先輩達みたいに四聖侍女というわけでもないもん」
「「だよね」」
「それに比べたら…みなみちゃん達は虹色だから
そういうのから名前浮かばない?」
先輩達がこんなことを呟いていると
わたしたちも頷きながら「確かに」と納得してしまう
「くみこちゃん達どうしよう?」
わたしはくみこちゃん達をみて聞いてみる
「どうしようって言われても」
「簡単に思い浮かばないわよ」
「はいですぅ」
「でも、難しい名前はダメだよね」
「「だね」」
6人とも困ったように答える
「虹…七色…うーん 七色少女歌唱隊…辺り?
虹色の方がいい?」
わたしが思い浮かんだ言葉を言う
「虹色少女隊とかは?」
くみこちゃんが少し削った名前を言うと
うんうんと頷きながら他のみんなが肯定する
「じゃあ、虹色少女隊でいいかな?」
「「「「「「うんっ」」」」」」
わたしたちが決めたのを横で見ていた
ひな先輩達は焦った顔をしながら「どうしよう」と呟いている
「ひな先輩たち まだ時間あるし…ゆっくり考えたらいいと思う」
ななみちゃんが先輩達に言うと「そうするね」と頷きながら下を向いてしまっている
このあと地下室に移動して歌と踊りの練習を夕方までするのでした
登場人物紹介ですでにネタバレですが
ユニット名ですね
ネーミングセンスがありません…
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