356話 初披露
美海達がスタンバイ始める
ひなが…それに合わせて指輪の機能を使って音響をセットして
曲を流す準備を始めるとアイコンタクトで美海達に合図を送る
俺たちから見て7人は俺たちに背を向けて並ぶと
ひなの操作によって曲が流れ始める
タン、タターン、タン、タターン………♪
俺の記憶の中にある曲の出だしだった
しかも、舞菜香とすずも端っこじゃなく…きっちり
色に合わせた立ち位置にたっていた
「舞菜香さんとすずさん がんばったんだなぁ」
俺がぽつりと呟くと近くまで来ていたひなが話しかけてくる
「二人とも目立たない位置に立ちたい子なのに…」
「元々のアイドルにあわせてるよね」
「だね 幸正様は…この曲知ってるの?」
「うん 前世で40歳の時だったな…
マイナーと言えばマイナーアニメだったりするけど」
「人気なかったの?」
「そうだね ぼくは好きだったアニメ」
ひなと会話をしながらペンライトを作り出して
当時の推しだった黄色に切り替えて曲に合わせてペンライトを振る
それを横で見ているひなが不思議そうに俺を見て
「これって…聞きながら応援するためのもの?」
「うん 思わず作っちゃった そして…黄色 美海の色」
「幸正様 みなみちゃん好きなの?」
「「ゆきくんっ」」
「ゆきまさくんっ」
ひなの言葉に美穂、未来、芽衣までも反応して俺を睨んでくる
「うー みにゃみ推しだったのは…そうだけど」
「「「みにゃみ?」」」
「みなみちゃんをみにゃみ?」
美穂達はますます俺を睨むし…ひなさんはくびをかじけてる
「いや だから…ここにいる美海さんじゃなくて
元々の…この曲を歌っているグループにいた子なの
同じ黄色で美海という名前の子なの」
「「「そうなんだね」」」
「みなみちゃん達…偶然なんだろうけど」
「それにしても…1週間で良く覚えたよね 振り付けとフォーメーション」
「すごいよね」
「歌いながら踊るのも大変なのに7人であわせているなんて」
俺の言葉に美穂と未来も見ながら感心している
「未来様 美穂様 このあとは…わたしたちもやりますので」
「ひなたちもですか」
「はい 4人なのでアニメじゃなくてアイドルの歌を選びました」
「ぼくは知らない曲だよね」
「かもしれないですね」
「当日はセーラー服なのかなぁ 美海さん達」
「食の祭典当日のことですか?」
「うん スカートだから見せパン履いて貰わないとダメだよ」
「「「「見せパン?」」」」
4人とも首をかしげる
「見られても平気なパンツのこと」
「見られるの?」
「あ なるほど 回転とかジャンプしているとスカートだとひらひらしますね」
「「いわれてみれば…」」
「ひなさん達も同様だからね?」
「は、はい…気がつかなかった」
こんな会話をしているうちに曲が終わる
見入っていたあやこ、健二、かおりははくしゅをしていた
歌い終わり俺の近くに戻ってくる7人
「まさかの…W○Gだったなんて」
俺は美海達に言う
「当初 5人で出来るアイドルアニメのグループを練習していたんですよ」
「ことり先輩達が混ざりたいということで7人グループを探しました」
句美子と美海が答えてくる
「わたしたちが歌っているときに幸正様…ペンライト出しましたよね」
美海が俺の手元を見て言う
「うん」
「しかも…わたしの黄色 うれしかったぁ」
「お、おもわずね」
「もしかして…好きなアイドルだったんです?」
「うん ライブにも見に行ったこともあったから」
「そっかぁ」
俺は舞菜香とすずのほうをみて話しかけることにした
「舞菜香さん すずさんも頑張ったね」
「はいですぅ」
「はい」
「二人とも隅っこがいいって言っていたのに
ちゃんと色に合わせた立ち位置に」
「楽しいと感じましたからぁ」
「わたしも…歌ってるの楽しい」
このあと…ひな、あやめ、ひろみ、ゆうの4人も
アイドルソングを披露して
健二達は楽しんでいたようだった
「健二さん達も…はじめてみるだろうから新鮮だっただろうね」
「だよね」
「そうですね この国だと…娯楽が少ないわけだから
こういう娯楽も増やしていきたいですね」
「うん」
俺の言葉に美穂、未来、芽衣が返事を返してくれる
ひなたちの披露も終わり…お開きで解散するのだった
はい 予想していた方はいると思いますが
Wake Up, Girls! タチアガレ!ですね
みにゃみ…田中美海さん推しでした 当時
あ 美海は田中美海さん ななみは山下七海さんですをイメージしてますが
他5人はWUGとは関係ありません
………句美子以外は声優さんの名前です…わかる人はいると思います
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