355話 16歳の二人
しばらく待っていると続々とシャワールームから
美穂達、ひな達が戻ってくる
シャワールームには一応、シャンプーやボディーソープも
由美が買ってきているのかおいてあるようで
それらの香りが鼻に届く
「石けんの香り…」
思わず俺が呟いてしまうと…すかさず美穂が頭を叩いてくる
「うぅ…またすぐ叩く」
「ゆきくん 今 変なこと考えたでしょ」
「そ、そんなことないよ いい香りだなって思っただけだよ」
「そう言うの…口にしないでいいからっ」
「うん」
美穂に言われまくられて…助けを求めるように未来と芽衣を見る
未来も俺のこと睨み付けてきてるが芽衣は困ったように俺を見る
「めいちゃん」
「そ、そこで…わたしの名前言われても…」
「なによ めいちゃんに助けを求めないの」
「ゆきくん みほさんは…いつものことだけど
わたくしも怒りたいですからね?」
「さっきのこととか…ひまりおねえちゃんのスカートの中見たこととか?」
「そうですっ」
ますます、未来が俺を睨み付けてくる
「どっちも…不可抗力なのに…」
「「ゆきくんっ」」
俺の呟きに未来と美穂が二人して頭を叩いてくる
こんなことをしていると美海達が間に入ってくる
「未来様も美穂様も…落ち着いてください」
ひなが二人をなだめるように言う
「ひなさん ありがとうございます」
「先ほどのは…わたしたちの不注意でもありますから
そりゃ…気づいたあとで恥ずかしくなったけど」
「そ、そう言えば…句美子さん 16歳の二人って誰々なのです?」
俺は話を変えるために句美子に話しかける
「「またそうやって逃げる」」
話を変えた俺を見て美穂と未来が呆れながら呟いていた
句美子の方も半笑い状態になりながら受け答えを始める
「はぁ…はい、ことり先輩とみゆ先輩…です」
ことりとみゆと呼ばれた二人が俺の目の前にやってきて
自己紹介を始める
「あらためまして…大空ことりと言います 好きな色は藍色です
えっと…くみこちゃん達が夜ご飯後から地下室で練習しているのを
見学していて…わたしもやってみたくなって……」
「あらためまして…夢前みゆと言います
わたしの方は橙色が好きで…ことりちゃんと同じで
くみこちゃん達の見学をしていて…やってみたくなって」
「ことりさんと…みゆさんですね
それで…二人とも武器というか髪飾りというかマイクというか
どうします?」
「「えっと…バランス的にわたしたちは前衛で…」」
二人とも句美子達の構成を浮かべながら答える
「基本性能は…ひなさんやあやこさんの刀でいいのかな?」
「「はい」」
「わかりました ことりさんのは刀身が藍色のもので
名前はどうします?」
「うーん…るりびたき…青い鳥にちなんで…」
「わかりました ひらがなで?」
「はい」
「次にみゆさんは…橙色…名前はどうします?」
「そうですね うーん…橙色だから…みかんかなぁ」
「みかん…ひらがなで?」
「はい」
二人の要望通りに藍色と橙色の刀を作り出して二人に渡す
「美海さん達と同じで使わないときは三日月型の髪飾りで
歌うときにはマイクに変化するようにしてます
性能は同じなので説明は省きます」
「「ありがとうございます」」
そこで句美子と美海が俺たちに話しかけてくる
「幸正様 美穂様達もせっかくですので…わたしたちの歌を
見ていただけますか?」
「まだ1週間なので…完璧に振り付け覚えてないですけど」
美海が自信なさげに言う
美穂達も興味あるみたいで「「「ぜひ」」」という
「7人ユニットでアニメの方のアイドルなのかな?」
「そうですね かなり古い作品でしたが」
俺の質問に美海が答える
古い作品で7人ユニット…脳裏に浮かんだものはあるが
美海達 こんなマイナー?作品選んだの?と思ってしまった
7人ユニットのアイドルグループ
もうわかる人にはわかると思いますね
美海とななみがいる時点で・
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