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351話 ラーメンの試食 3

ぼたんとさくらにくわえて、美海達のうち数人が麺茹でに参加して

盛り付けを母親や芽衣、かえで、すみれなどで行って

全員分のラーメンが出来上がると、それぞれ思い思いに食べ始めていた

俺は黙って様子を見ていると美穂と未来が近くにやってくる


「「ゆきくん」」

「みほちゃん みくちゃん 食べ終わったの?」

「うん わたしもおねえちゃんも…お椀で貰ったから」

「このあとのミートソースもありますし…食べ過ぎると

 食べれなくなりますから」

「そうだね ミートソースも食べないとだもんね

 二人はどうだった? 醤油と味噌」


二人に感想を聞いてみると…手をあごに当てながら

二人とも考え込むと先に美穂が口を開く


「先週、日本でも醤油ラーメン食べたけれど

 それに比べても問題はなかったと思う

 具材は…入っていないものもあったかなと思った

 味噌は…カップラーメンの味噌味は辛かったけど

 今日のは辛くなかったから食べること出来たかな

 醤油に比べて…コクはあるよね うん」

「具材かぁ 足りないものと言えば…メンマやナルトだね

 ごく普通の醤油ラーメンなら」

「作れない?」

「ナルトは…かまぼこだから白身魚をとらないと…」

「そっか…魚 こっちだと…川魚は辛うじて焼いて食べる程度だもんね」

「そうだね」

「メンマはどうなの?」

「メンマはタケノコみたい…」

「タケノコ自体は食べる習慣あるよね」

「うん 発酵食品みたいだから…作り方を食品会社に投げたら

 作ってくれるんじゃないかな 殿下どうですか?」


俺は近くに居た殿下に話をふる


「ん? そもそもメンマってなんだ?」


殿下が首をかしげて聞き返してくると

ミアさんがアイテムボックスからメンマの小瓶をとりだして殿下に渡す


「アイテムボックスに入っていたので食べてみてください」

「ん あ 深愛様 ありがとうございます いただきます」


殿下が蓋を開けてメンマを一口食べてみる


「硬くはないんだな」

「はい これをラーメンに載せているんです」

「なるほど タケノコなんだよな?」

「はい」

「わかった 作り方はあとでぼたん達に聞くとする」

「タケノコ食べる文化はあるのに…と思ってしまうのですが

 元々が中国の文化だからこちらの世界だと魔の森で

 あの辺に人がいないから文化として残ってないんだろうなと」

「「「なるほど」」」


一呼吸置いてから続いて未来が感想を語る


「わたくしの方は…そうですね カップラーメンでしか

 食べたことなかったので比較は出来ないのですが

 味もおいしく出来ていましたし…大森さんと吉田さんのふたりが

 独自でラーメンの麺を再現したのはすごいと思います」

「うん 本職のうどんとそばとは違う方向なのに」

「そうです 店を継ぐという意味では方向が違いますから

 それなのに作ったのは素直にすごいと思います」

「ラーメン屋さんしたいという人がいればいいのですが」


俺はラーメンを作る人をこっちの世界でも

いたらなって思いながら口にする


「そうですね お父様 誰かいらっしゃいませんか?」

「そうだなぁ…冒険者をやめたり職探ししたりしてる人を

 捜してみるとするか ただ、食の祭典でサンプルとして提供出来れば

 宣伝にもなると思うのだが」

「限定何食というかたちでなら…ここにいる侍女や見習いが

 総動員すれば出来なくはないですね」


未来が周りを見ながら言う


「でも、見習いの子は他にもして欲しいことあるかな」


俺は美海達を見ながら口にすると

未来が美海の方を見る


「アイドルですね?」

「うん 美海さん達 数人は広告塔として働いて貰いたいかなと」

「なるほど」

「幸正よ 食の祭典を全国中継するのか?」


殿下が俺を見て問いかけてくる


「そのつもりです どうするのがいいかは迷ってます

 国民の脳へ映像投影するより上空に映像投影して

 興味ある人は見て貰うのがいいのかなと思います」

「確かに強制的に見せるよりは…それがよかろう」

「はい それで美海さん達には宣伝で元気に国民に向けて

 料理をアピールして貰えればと」

「そうだな さすがに未来や美穂にそれをさせると

 国民も萎縮してしまいそうだろう」

「「はい」」

「ぼくたちは当日 手伝いはする予定です」

「「だね」」


こうして会話をしているうちに

それぞれ食べ終えたみたいで…次の準備に入っているようだった


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