32話 下着
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ブックマークあると励みになります
あと
92話まで書きためていますが
1日1話ペースを保とうかどうしようか迷っていたりします
わたしたち4人は別の部屋に侍女さん達と移動する
そこは大きな鏡が設置してある畳部屋
部屋に着くとわたしとおばさんが服を脱いでいく
スカートのホックを外したり
セーラー服のジッパーをおろしたりするところを
お母様やお姉ちゃん そして侍女さん達も
観察していて
ホックの仕組みやジッパーの仕組みに
首をかしげていた
「ホックはまだ仕組みはわかるのですが
ジッパーの方はみてもわかりかねますね」
お母様が首をかしげつつそう話す
わたしはセーラー服とスカートを脱いでいき
ブラとパンティ姿になる
おばさんの方も同じようにスーツを脱いでいき
ブラウスの作り等をお母様が確認していく
「ブラウスは簡単にできそうですね」
「作りも単純みたいですね お母様」
お母様とおねえちゃんがそう語っていた
わたしとおばさんが二人で下着姿になったのをみて
「男性はふんどしがありますが
女性は基本的に着物の下には履いてませんから
こういうのは新鮮ですね」
お母様がそう語ると
おばさんがお母様に話しかける
「新鮮ですが胸の方は違和感があるというか
慣れてないからかなんとなく…」
「そうなんですね このブラというものは付け方も大変なのですか?」
「はい わたしが付けているのは背中にホックがあるタイプなのですが
一人で付けるのはなかなか難しい感じでした」
「なるほど 背中にホックがあるタイプの他にもあるのですか?」
おばさんにそう問いかけてくるお母様をみて
わたしはウインドウを表示させて他のブラのタイプを色々見せる
「フロントホックのもあるみたいです」
「なるほど しかし…これを身につける理由はなんでしょう?」
お母様がわたしにそう首をかしげながら問いかけてくると
わたし自身もよく理解してなかったので検索して見てから答える
「日本のネットの受け入りになるけど
ブラを付けると胸の形が崩れにくくなることと
運動とかする場合もそれ用のブラがあるみたいで
そっちを身につけていれば胸が動かないですむみたい」
「かたちのためですか…」
そこでお母様は自分の胸やおばさんの胸をみてから
ため息をつきながら続けて語る
「確かにわたくしや美幸は今まで身につけてなかったから
胸が下の方に垂れ下がってますね」
「ゆ、ゆかり様 そこでわたしの方をみなくても」
おばさんもお母様の言葉にうなだれる
「それに比べて美穂は若さもあるが
かたちも整ってますね このままの状態を
保つため…と言うことなのでしょう ブラは」
お母様がわたしを見てそう言ってきました
わたしは自分の胸を見ながら…納得しました
「ブラは普及出来るかどうかは未知数ですが
パンティの方はある方がよいでしょうね
今まで着物の下はなにも履いてなかったわけですし
着物ではなくスカートにブラウスという組み合わせをとるならば
スカートからみえてしまう恐れもあります」
「はい それを考えればパンティは必要ですね」
お母様の言葉におばさんも頷きながら肯定する
そこでおねえちゃんが服を脱いでいき
14歳の姿に変身するとわたしに声をかけてきて
「下着 あまってるの貰えるかな?」
「うん 色はピンクになっちゃうけどごめんね
お姉ちゃん用をあとでゆきくんに頼むから」
「ううん 自分で言うから」
わたしはおねえちゃんにブラとパンティを手渡すと
パンティは自分で履いていき
ブラの方はその場に居合わせている
栄さんが手伝いをしていた
「ブラは慣れないうちはわたしたち侍女がお世話致しますので」
「あ ありがとう 栄」
おねえちゃんが下着を身につけ終えるのを
お母様が確認する
「美穂も未来もまだ胸はそんなに大きくないとは言え
ブラを付けた方が見栄えはよくなりますね」
「「はい」」
そのあとわたしはジャージを選択すると
「わたしはジャージを試着しようと思うけど
おねえちゃんとおばさんは?」
「わたくしは…ブラウスにフレアスカートにします」
「わたしはそうね ブラウスに…」
おばさんがケースを確認していき
青系のかための布地になっているケースに書かれているのを読みながら
「ジーンズ?これを履いてみるわ スカートじゃないみたいね」
それぞれ着終えると
お母様がわたしたちをじっくりと観察していく
「美穂が着ているジャージというものは
男性も着ることを想定してますか?」
「はい そうですね この服は運動用なので
動きやすい作りになってます
汚れても気しないタイプの服です」
「なるほど 学校には必需品ですね これは学校や政府にも
きちっと働きかけしなければなりませんね
美幸が履いているジーンズも男性共用みたいですね」
「はい そうみたいですね みほちゃんのジャージに比べて
布地が硬めみたいです」
「ふむ スーツの布地とも違いますね」
「はい…」
「未来の方は…着た感じはどうですか?」
「えっと…着物より遙かに楽かなと感じました
スカートはすうすうしますけど」
「着物に比べて短いですものね 足を晒してしまうのを
気になるところですね」
お母様がそう言うとわたしはネットを検索してみる
たしかアニメとか見せて貰ったときに
足の方にスカート以外で履いてる子いたはず
素足を隠すもの…
「あ あった」
「美穂 突然 なにこどですか?」
わたしが突然声を上げたのを聞いて
お母様がわたしを睨み付けながら問いかけてくる
「えっと…素足が嫌な場合 ストッキング?を履いたりするみたい」
わたしはウインドウをお母様達に見せながら言う
「こういうのもあるのですね」
「はい」
「あとでこれもサンプルとして貰えるかしら?」
「わかりました」
そこで改めてお母様がわたしたちを見ながらため息をつきます
「日本という国はすごいですね 魔法なんて存在しない世界なのでしょう?」
「ゆきくんの話ではそう聞いてます」
お母様の言葉にわたしはそう答えます
「魔法がなくても科学力が発展してる世界…ですか」
「この国も発展できると…ゆきくんは確信持ってるみたい」
お姉ちゃんも答えました
「国中にいる各種専門家に研究させましょう」
お母様が強い意志を持ってそう言いました