344話 出迎え 3
予告 350話更新の翌日から
朝6時の更新だけの1日1話更新に変更します
よろしくお願いします
玄関に戻ると向こうから未来達がゆっくりと歩いてくるのだが
後方に目を向けると予想外の人物が一人ついてきたようだった
俺がその人物を見ていると未来がすぐ傍まで来て話しかけてくる
「おはよう 遅くなりました」
「あ うん おはよう 時間は10時ちょっと前だから大丈夫
それで…殿下がいるのは?」
俺は皇太子殿下がいることを聞いてみると
「はい お父様がちょうど時間が空いている日でしたので
お爺様やお婆様、お母様ばかり…と言うのも不満だろうと思いまして
誘うことにしました ごめんなさい」
「謝らなくていいから…わかったから」
未来が頭を下げて謝ってくると俺は慌てて頭を上げるようにと
仕草をしつつ返事をする
「慌てるのね」
未来はニコッと笑いながら俺に言う
「殿下になに言われるかわからないじゃない」
「大丈夫ですよ その辺は…」
未来と会話をしているうちに殿下が近くまでやってきて
俺に話しかけてくる
「幸正よ 今日は突然ですまないが…いいか?」
「はい それは問題ありません
大森さんと吉田さんの息子と娘は驚くかも知れませんが」
「確かに…その辺の配慮を怠っていたのは
こちら側の失敗だな」
「お父様 まぁ、大丈夫だと思います」
「そうか…」
「えっと…みくちゃん、それと殿下
ぼたんさんたちも中へ」
俺は未来達を中に入れていきエレベーター前まで案内すると
「みくちゃんと殿下と…あと数人 エレベーターで下に
あ ぼたんさんは話したいから…」
「はい わたしの方も話がありますから…」
俺とぼたん、さくらは邪魔にならないように隅に寄りながら話を始める
「えっと…ラーメンだけどタレとチャーシューと煮卵は作ってます」
「そうなのですね 準備する時間が足りなくて
スープだけしか…わたしの方は用意出来なくて…申し訳ありません」
ぼたんが申し訳なさそうに頭を下げる
「いえいえ スープ作ってくれたのですか?
それだけでも助かります」
「はい 昨日の夜に鶏ガラスープを…さくらちゃんと作って
今日もさっきまで…追加で作ってました」
「さくらさんもぼたんさんもお疲れ様です」
「「いえいえ」」
「あとパスタの方ですが…ミートソースにしました」
「ミートソースですか パスタの方はどうなのかな?と
気にしていました」
「わたしも…ナポリタンをまた作るのも新鮮味が
かけるかなと思ってました」
二人とも…またナポリタンを作るのは気が引けていたみたいで
ミートソースを選んでよかったなと思った
「材料は…ひまりおねえちゃんに持ってきて貰って」
「言われてみれば…赤ワイン等 必要ですね」
「ワインは…まだこっちでは出来てませんし」
「「はい」」
俺たち3人が会話をしていると、みなみが俺に話しかけてくる
「幸正様 エレベーター そろそろ順番です」
みなみの声にさくらがみなみの方を向いて
「みなみちゃんだけ残ったの?」
「はい」
「ありがとうね 知らせてくれて」
「いえいえ」
「じゃ、下に移動しましょう」
俺はみなみ達に言いながら開いたエレベーターに乗り込み
地下室へ移動するのだった
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