334話 ホットプレートの試作品
木曜と金曜と特に変わったこともなく
学校とダンジョンでの食材や素材集めをすると言った
二日間が過ぎ迎えた土曜日
午前授業で…さちことひまりも1時前には
やってきていて…揃って昼ご飯を食べていた
「幸正くん このあと 明智さんところに行くんだったっけ?」
さちこが俺に確認してくる
「うん そのつもり ホットプレートの試作品
出来上がっているだろうから?」
俺が返事をすると右手の人差し指をくちびるに当てながら
考えるような仕草をしつつさちこが言う
「原理的には簡単な方だよね あれって
電気バージョンも用意してくれてるのかなぁ」
「術式と魔法だけに頼ったらダメだろうし
魔法がない世界の科学力にも追いついていかないとね」
「そうだね」
さちこと会話をしていると未来や芽衣、あやこもやってきて
いつものメンバー…由美はバイトだからいないが
それ以外の面々が揃ったようなので明智家の庭に移動し
玄関に向かい呼び鈴を鳴らす
「はーい」
中から英雄が扉を開けながら顔を出す
「いらっしゃい じっちゃんは…いつも通り作業部屋にいます」
「「「「「「「「おじゃまします」」」」」」」」
英雄と一緒に作業部屋に向かうと爺さんが俺たちの顔を見て
「待っておった」と言いながら手招きする
「試作品作っておいたぞ ホットプレート
術式コントロールと日本の家電を真似た電気式と
2種類とも用意した」
爺さんが言いながら2つのホットプレートを机の上に並べる
俺たちは目の前に置かれたホットプレートを見つめながら
爺さんを見て「お疲れ様」の言葉を言う
「これくらいは…たいした疲れでないわ」
ちょっとだけ照れながら爺さんが答える
「電気式はうまく出来たんです?」
俺は電気式のほうのことを聞いてみると
「問題ない 仕組み自体も単純なわけだし
火力は…ガスコンロなどに比べれば劣るかもしれないが
安全性はガスよりは高いはずじゃ?」
爺さんの説明にひまりとさちこも頷きながら
「「ガスはガス漏れとかこわいもん」」
「コスト的にはどうなのです?」
次にコスト面のことを聞いてみた
「電気式の方が安上がりだろう 術式コントロールは
製造コストがかかるから…まだまだ普及価格には
ほど遠いと思う」
「なるほど 電気代は?」
「最大火力まで引き上げるなら食うとは思うが
一般的に使うレベルならば…それほど心配しなくていい」
「それはよかったです 会社の方にはまだ?」
「まだじゃな…冷蔵庫等を先に発売したあとに持っていく予定じゃ」
「お疲れ様です」
俺は再び爺さんに…そう言う
「照れるな…」
照れる爺さんを見ながら…みんな微笑む
ホットプレートの話が一段落すると
美穂が爺さんに話しかける
「おじいちゃん ホットプレートでなにか作ってもいい?
テストも兼ねて」
「ん? あ…あぁ…テスト 構いません」
「ありがとう じゃ…さちこおねえちゃん ひまりおねえちゃん
芽衣ちゃん あやこちゃん おねえちゃん なにつくる?」
美穂をはじめとする女性陣が相談を始めた
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