330話 唯達と日本へ 1
翌日、学校が終わると芽衣と未来は一度家に戻り
俺と美穂も家に帰って父親と宗人と一緒に侍女さん達と
未来達がやってくるのを待っていた
もちろん、待っている間に着替えを済ませる
ごく普通の冬服に着替えることにした
11月も中旬になっている季節
日本の方も寒くなっているだろうから
寒くない格好にしておく
美穂達も同様に冬服に着替えていた
しばらくすると芽衣が最初にやってきた
芽衣も着替えていたようだった
手袋にチェック柄のマフラーでスカートは長め
ブラウスの上にセーターを着込んでいる
美穂も似たような感じで…それぞれ色が違うと言ったところ
「おまたせしました」
「「「「「いらっしゃい」」」」」
俺たちは芽衣に挨拶をする
芽衣がやってきて数分後に未来と一緒に6人の女性がやってくる
見た感じだと20代半ばの人たちみたいだった
「「「「「「「お待たせしました」」」」」」」
「「「「「「いらっしゃい」」」」」」
「まずは…唯達の紹介から始めます」
未来がそう言いながら一緒についてきた6人を見る
「はい お食事会…わたしたちのためにありがとうございます
鳴海唯と申します こんな見た目…童顔で低身長ですが
これでも26歳です よろしくお願いします」
「新庄蛍と申します 唯と同じく26歳でして
唯が隣にいると…わたしはお姉さんに間違われてしまいます
唯とは幼なじみです」
「飯山のぞみと申します わたしも二人と同じく26歳です
独身です この国は結婚が早いのにわたしたちは…うぅ」
のぞみさんがそう言いながら泣き出しかけると
ゆいさんや蛍さんが慌ててなだめる
「「ちょ…ここで泣き出さないの」」
「未来様 幸正様もごめんなさいね この子…」
俺たちに頭を下げて謝る蛍さんに「いえいえ」と言いつつ
若干引き気味になる未来と美穂
「いいです?」
遠慮気味に口を開いたショートカットの女性をみて
唯さん達がコクコクと頷く
「山村しほと申します 唯先輩達の一つ下です
うん わたしも独身です」
「次 わたしね 朝日向あかねと申します 24歳
わたしも独身です」
「天川つばさと申します あかねと同じく24歳です
わたしも彼氏もいません」
それぞれの名前を聞き終えると俺たちも「よろしくお願いします」という
俺は念話で未来に話しかける
「みくちゃん 侍女さんって結婚少ないの?」
「そんなことはないです ただ、結婚したら仕事を辞める人が
大半かも知れません」
「そう…シフトもあるんだよね」
「はい 朝と夜の勤務と日中勤務とありますね
すみれ達は…ほぼ…わたくしの専属になっているので
ゆるい感じですけど…ゆるくても他に仕事増えていますからね
カレーとかのスパイス探しなども」
「すみれさん達 色々巻き込んでるからなぁ」
「彼女たちは楽しんでますから大丈夫でしょう」
未来と念話をしていると美穂が不機嫌そうに俺の頭を叩いてくる
周りには念話が聞こえてないから、いきなり叩く美穂に
唯さん達はびっくりして美穂を見る
「おねえちゃんと念話していたでしょ ゆきくん」
「だ、だからって…なんで叩くの」
「面白くないから」
「みほちゃん」
「みほさん 毎回言っていますが叩いてばかりいると
ゆきくんに嫌われますよ?」
「むぅ…」
美穂は頬を膨らませながら俺を睨む
「嫌わないから安心して…そ、それで…唯さん達
着物で行くんです?」
美穂のことから逃げるように俺は唯さん達に問いかける
「「「「「「えっと…着物じゃ問題あるのでしょうか」」」」」」
俺の問いかけにおどおどして聞いてくる唯さん達
「日本だと着物着ている人が少ないから…目立つと思うけど
それでよければ着物でOKです」
「「「「「「目立つ…」」」」」」
「ゆきくん 更衣室 6つ作り出して」
未来が俺にそう頼んでくる
「うん」
俺は6つ更衣室を作れ未来と美穂と芽衣が
ウインドウを表示しながら洋服を色々と唯さん達に見せていく
そのあと6人とも指輪の機能を使って変身という名の着替えをする
6人のうち唯一ジーンズ姿になっているのが
ボーイッシュなしほさんだった
他5人は大人しめの色使いでロングスカートにブラウスとセーターという
ごく普通の服装を選んだみたいだった
少しでも面白いと思って頂けましたら、評価をお願いします
下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります
ブックマークも頂けると非常に喜びますので、是非宜しくお願い致します
良ければ、感想もお待ちしております
評価や、ブックマーク、いいね等、執筆する上で
非常に大きなモチベーションとなっております
いつもありがとうございます