323話 夜の侍女寮にて
すみれ視点です
わたしたちは未来様をお部屋にお連れしたのち
侍女寮に帰宅すると玄関で唯先輩達とばったりと
会ってしまいましたので…わたしの方から声をかけました
「先輩達 お疲れ様です」
「すみれさん達ですか…あなたたちもお疲れ様です
休みだったはずなのに…普段通りの報告会参加だものね」
「えぇ…まぁ…そうですね
報告することありましたので…それで…先輩達
食堂にいらして下さい 渡すものとかありますので」
「「「「「「えぇ…」」」」」」
わたしは唯先輩と会話をすませて
食堂に先輩達と一緒に向かう
食堂に着いてみると…ひなさん達がウインドウを
空中に大きく展開させながらアイドルアニメを鑑賞していた
「「「「「「「「「「ただいまもどりました」」」」」」」」」」
わたしたちがそう言うと…ひなさん達がわたしたちを見て
「お帰りなさい」と言いながらアニメの再生をとめてウインドウを閉じる
「アニメみていたのです?」
さくらさんがひなさんに問いかけてみると
「はい 8人以外…ア○メ○トに行ってないですし
実際にアイドルアニメちゃんと観てみたかったので
みんなと一緒に鑑賞してました
みなみちゃん達はさっき食堂に来たばかりでしたけど」
ひなさんが美海さん達の方をみていう
「わたしたち5人は部屋で同じくアイドルの説明とか
すずちゃんにしていたので」
「もしかしなくても…5人組でする予定?」
ひなさんが美海さんに不安そうに質問しました
「今のところはかな?」
「決めるの…はやい…わたし…どうしよう」
ひなさんが美海さんの返答に落ち込むように言うと
傍にいた…ゆうさんがひなさんの肩を叩いたあと
ひなさんに話しかけます
「ひなちゃん…わたしも興味あるし
あやめちゃんとひろみちゃんもする気満々だよね?」
「「うん」」
「他にいないなら…わたしたち4人でするのは?」
「ゆうちゃん いいの? ひろみちゃんもあやめちゃんも」
「「「うん」」」
「ありがと」
このままだと話が進まないので一度、咳払いをして
あらためて話を進めることにした
「ごほん…唯先輩達に…最初に渡すもの これです」
わたしは先輩達6人に指輪を渡していく
「これ…あなたたち…どころか…ひな達も身につけているようだけど
わたしたちにも?」
唯先輩が手のひらに置かれている指輪を見ながら
驚きつつもわたしに聞いてくる
「はい…きっかけは…さくらさん…説明お願い」
「はい 午後にア○○○トという…お店に行った時に
ひなちゃんもだけど…みなみちゃん達もアイドルアニメに
興味持ったようでして…幸正様に…お伺いしてみたら
陛下も許可出していただいたので…先輩達含めて
全員分の指輪を貰ったと言うことです
あと…この寮の地下に地下室も作りましたので
そちらの方で洗濯をして貰うことになると思います
こちらが掃除機です 唯先輩達の分もありますので
一人一台ずつ受け取ってください
洗濯機の方はウインドウを見てください」
さくらさんが説明をしながら掃除機や
電気屋さんの様子をウインドウで表示しつつ
全自動洗濯機の説明を一通りする
「「「「「「……………」」」」」」
説明を聞き終えた先輩達は黙りこくってしまってます
放心状態からいち早く回復した螢先輩が口を開く
「色々と予想外が多いけれど…
掃除機、洗濯機、指輪の件はわかったわ
指輪の使い方は…とりあえず、あとで聞くことにして
先にご飯を食べましょ 唯達もいい?」
螢先輩の言葉にハッとして我に帰る先輩達もうなずき
夕ご飯をとることに決まったようで
わたしはアイテムボックスから牡蠣バーガーを取り出すと
「先輩達 お土産です 牡蠣バーガーというものです」
と言いながら先輩達に渡していく
ぼたんさんやかえでさんも同じように深愛様と一緒に
各地で買ってきたものをアイテムボックスから取り出していき
机の上に並べていく
「「わたしたちは…これらです」」
「かえでさん ぼたんさん 先ほども思ったけど
深愛様 一体何カ所移動したのです?」
わたしは机の上に並べられている食べものの数々を見て
二人に聞いてみると二人とも曖昧な表情になりながら
「「数えきれないくらいですね」」
と…答えるのが精一杯みたいでした
そのあと、さくらさんもクレープやらドーナッツやら並べていき
わたしたち30人で仲良くわけて食べるのでした
夕ご飯後に先輩達を連れて地下室に行き説明をして
そのまま大浴場で…みんなでお風呂に入ることに
なんていうか…30人という人数にも対応出来る
お風呂って…わたしたち、こんな待遇のいいところに住んでいて
いいのかどうか…不安になってしまいます
幸正様に色々と便利なもの頂いてばかりですし
ご恩に報いるためにも仕事は頑張ろうと思います
ここまでで長かった見習いの侍女達との外食の日
日曜日 1日分終了です 40話以上も使ってますね(^^;
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