322話 すずを説得
美海視点です
陛下達や幸正様がお屋敷の方に向かったあと
わたしは、すずちゃんに話しかけることにした
「すずちゃん いい?」
「えっと みなみちゃん?」
わたしの呼びかけにオロオロしてしまっているすずちゃんに
優しく話を進めることにした
「さっき 指輪貰ったよね」
「うん みなみちゃん達 アイドルになりたいとか
そんな話 さっきしていたみたいだったね
アイドルってなんなのか すず…わかってないから…」
「そのことで…すずちゃんに見てほしいものあるんだけど
時間平気?」
「うん すみれ先輩達は…お屋敷に行ったようだし
唯先輩達も戻ってくるのは…まだ時間あるもん
指輪の使い方もわかってないし…」
すずちゃんが不安そうに話している
そこで…わたしは他の15歳組の方を見てアイコンタクトする
くみこちゃん達も頷く
「すずちゃん わたしの部屋にきて」
「うん 他の人も一緒?」
「うん 15歳組全員で…と言うかたちにしたけど…いやだった?」
「ううん」
わたしは自分の部屋に、すずちゃん、句美子ちゃん、ななみちゃん、舞菜香ちゃんを
招き入れて飲み物を用意したあとで話を始める
「すずちゃんは午後 別行動になっちゃっててアイドルのこととか
何のことかわからないよね」
「うん 美穂様達と一緒にラーメン屋さん行って
そのあと…たこ焼き屋さんや明石焼き屋さん…お好み焼き屋さん
いろんなところに深愛様に連れて行って貰って
帰ってきたら…皇后様と美幸さん達が留守番していたので
洋服屋さんに…いろんな洋服あって…楽しかったの」
「楽しめたのね よかった」
「うん みなみちゃん達は?」
「わたしたちは陛下と明智さん達と幸正様と一緒に
電気屋さん行って…さっき設置して貰った全自動洗濯機みたり
掃除機も…それぞれ1台ずつ貰ったよね」
「いいのかなって…思っちゃった」
「「「「うん」」」」
片手で操作出来るタイプの掃除機を全員分作って貰ったのは
確かに優遇されすぎてるって思っちゃいます
わたしたち…まだ見習いなのに
「それでね 電気屋さんのあとに行った…お店で
いろんなもの見てきたんだよ」
わたしがそう言うと…横にいたななみちゃんが
ウインドウを空中に展開して
ネット検索をしてア○メ○トを検索すると
仙台店の店内様子をすずちゃんにみせる
「わぁ…いろんなものある なんなのかはわからないけど
いろんなものおいてるね
これは本なの?」
すずちゃんが漫画本売り場の写真を指さしながら聞いてくる
「うん 本なんだけど…絵が描かれていて…絵を見ながら
読むようになってるの」
わたしが説明しつつ自分の指輪でウインドウを開いて
漫画を検索して…すずちゃんに見せる
「こういうのもあるんだぁ 絵が上手な人なら
こういうのも作れるのかな?」
「だねぇ こういうのも…娯楽として一般人に
広めていけたらいいよね」
「うん」
「それで…話を本題に戻すけど」
「うん アイドルのことわかってないから」
わたしはア○メ○トでみたアイドルアニメの作品タイトルを
検索して表示させていく
氷の上を滑りながら踊る子達のものだったけど
魔法みたいに輝いたり…見ていてきれいだった作品
くみこちゃん達も自身の指輪で…同じように
お気に入りの作品を表示させていた
それをみて…すずちゃんは瞳をキラキラとさせながら
ウインドウを見てくれていた
「ほんとにいろんなものあるよね
氷の上で歌いながら滑るのとか5人組のものとか
6人組、7人組、9人組…すごいなぁ」
「「「「だよね」」」」
すずちゃんの言葉にわたしたちも肯定して頷く
「それで…すずちゃん どう?」
「わたし? わたしにも出来るの?」
「わたしもはじめてだし」
「わたしもそう」
「キラキラした衣装 それでも着てみたいですぅ」
「「「「だから…5人でしない?」」」」
すずちゃんの言葉にななみちゃん、くみこちゃん、舞菜香ちゃんも
すずちゃんに言葉をかえしたあと
わたしたち4人で問いかけてみた
「うん すず やってみる」
「「「「よかったぁ」」」」
「それじゃ、それぞれの色を決めない? わたしは黄色が好き」
「みなみちゃんは黄色だね いつも黄色の身につけているものね
わたしは…紫」
「ななみちゃんは紫 わかる うん
じゃあ、次はわたし…どうしようかなぁ
赤かピンクを選びたいけど…センターポジションになるの?」
くみこちゃんが不安げに聞いてくる
「赤が真ん中というのが多いよね 言われてみれば」
「「「「うん」」」」
「くみこちゃん…真ん中…嫌?」
わたしがくみこちゃんに問いかけてみると
悩みながら答えてくる
「わたしでいいのかなって…みんな可愛いし
真ん中やりたい人いたら…」
「わ、わたし…黄緑色で端っこがいいですぅ」
まなかちゃんは端っこになりたいらしい
「すずは…水色で…舞菜香ちゃんと同じく端っこにいたい
自信ないもん」
舞菜香ちゃんとすずちゃんは端っこ希望みたいだから
わたしはくみこちゃんにいう
「くみこちゃんで決まりじゃない?」
「うぅ…はい 真ん中します」
「みなみちゃんとわたしでくみこちゃんの左右でいいよね?」
「うん そうなるね」
こうして…わたしたち15歳組5人の色分けと
並び方も決まったあと
時計を見ると7時半過ぎになっていて
唯先輩達、すみれ先輩達も寮に戻ってきそうな時間なので
わたしたちは食堂に移動するのでした
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