321話 毎日の報連相
陛下視点です
時刻は6時半前 いつもよりも遅くなってしまったが
わしらは食事の場所へ移動して席に着く
席に着くと先に席に着いていた雅仁とゆかりが
わしらに話しかけてきた
「「お帰りなさい」」
「遅くなってしまったようですまない」
「お父様 お母様 今日はどうでしたか?」
雅仁がわしらを見て問いかけてくる
「まずは、報告からじゃが…夕ご飯はアイテムボックスに色々と
入っているのでよいか?」
「「はい」」
「まず、わしと美穂子、そして未来の3人は高級寿司屋に行った
お持ち帰り用の寿司も二人分買ってきておる」
わしはアイテムボックスから寿司を二人分を取りだして机の上に置く
わしが置き終わると壁際で待機していた侍女4人がわしに話しかけてくる
「陛下 わたしたちもよろしいでしょうか?」
「うむ いろいろ買っているようじゃったな 食べきれないと思うが
そのときはアイテムボックスがあるから問題ないだろう」
「「「「はい」」」」
すみれ、かえで、ぼたん、さくらの4人がそれぞれアイテムボックスから
牡蠣バーガー、広島風お好み焼き、たこ焼き、明石焼き
もみじまんじゅう、萩○月、もんじゃ焼き
クレープ数種、ドーナッツ、アップルパイなどなどを机の上に置いていく
雅仁もゆかりも…あまりの量に驚愕の表情になり
口を開いてさくら達にゆかりが話しかける
「あなた達…いったいどれだけ買ってきているのです
こんなに食べきれません」
「あ はい いえ…全部食べてとは言いませんので
深愛様についていってあちこち買いものしたのです」
ぼたんが少し困ったように答えると
ため息をつきながら机の上に置かれている食べものを見る
ゆかりと雅仁
「とりあえず…わたくしは…そうですね
牡蠣バーガーとたこ焼きを頂くとするわ
あなたは?」
「俺は…この広島風お好み焼きと…明石焼き?を貰う」
「「「「かしこまりました」」」」
二人が選んだのをみて侍女達がテキパキと切り分けを行う
「さて、食べるものが決まったようなので…二人は食べながらでいい
わしらの報告動画をみてくれ」
「「はい」」
わし、未来、すみれ、かえで、ぼたん、さくらと順に動画を
早送り再生をしながら二人に見せていく
「なんというか…お父様達も楽しんだようでなによりです」
雅仁が一通り見終わってから口にする
「色々と有意義じゃった 電気屋などはとくにそう」
「この国に比べて科学が発展しているのが確認出来ます」
「ア○メ○トでは幸正と会話していて飛空艇の話なども出たぞ」
「「飛空艇?」」
わしの言葉に二人が首をかしげながら聞き返す
「簡単に言えば空を飛ぶ船
術式に重力魔法を組み込めば出来るだろうと
幸正と明智が予想している」
「飛行機開発と平行して進めるということでしょうか?」
「そうじゃ…雅仁 各機関に指示を」
「はい」
ゆかりの方は…幸正が大人しかったことに疑問があったのか
幸正のことを聞いてきた
「あの子は…今日はなにもしてないのです?」
「幸正は…今日もやっていた」
わしがそう答えると…すみれがアイテムボックスから
掃除機をとりだして二人に見せる
「掃除機です あと…この屋敷の地下に地下室を作ってます
そちらに洗濯機と入浴場など設置してます」
すみれの説明にゆかりは手を額に当てる
「掃除機などはともかくとして…地下室 お義父様?」
わしの方を見ながら説明を求めるゆかり
「全自動洗濯機を置くための場所にこまったのじゃ
あと未来の要求じゃな」
「未来 あなた?」
ゆかりが未来を見ると未来は説明をはじめる
「はい 地下室作ったのは練習場と汗をかいたあとで
シャワーなどをしたいためのシャワールームが欲しかったため
全自動洗濯機もそうですが
それから…見習い20人も指輪を渡しています
侍女寮にも地下室を作ってます」
未来の説明を受けてゆかりは…ため息をつく
「見習いの子達も強くするのです?
過剰戦力になりませんか?」
「そうじゃな ゆかりの懸念ももっともじゃが
現状、国を転覆させようと考える連中も減ったと思わんか?」
「それは…そうですね こないだの一件で幸正に…あの子に逆らえば
どうなるか…国民も思い知らされたと思います
あの子自体は…この国を支配しようとかまったく考えてないようですが」
「うむ それと…見習い達には食の祭典の広告塔として
活動して貰おうというのが第一の目的じゃ」
「「広告塔ですか?」」
二人とも口を揃えて聞いてきたのでさらに説明をする
「さくらよ アイドルというのがなんなのか…わしにもわからぬから
あとの説明は任せる」
「かしこまりました」
さくらが一礼をするとウインドウを開いて
日本のアイドル歌手の動画をゆかり達に見せる
「これがアイドル」
「可愛い子だらけだな…」
「あ、あなたっ!」
雅仁がウインドウを見ながら可愛い子だらけと呟いたのを聞いて
ゆかりが雅仁を睨み付けながら言う
ゆかりも嫉妬深いなと…わしはみていて思ってしまった
「そ、それで…こんな感じに見習いに歌わせるのですか?」
ゆかりがわしを見ながら問いかけてくる
「歌うかどうかは…まだ未定じゃが
食の祭典で国民に対して食べものの説明や感想を
語って貰うのが主な仕事になるじゃろう」
「「なるほど」」
「お母様」
そこで未来がゆかりを呼ぶ
「未来 続けて」
「はい ゆきくん おそらく来月の食の祭典は
国民に向けて映像投影するとか
もしくは…各地の上空に映像投影させて
興味ある人はみてという形をとるのではないでしょうか?」
「言われてみれば…あの子ならやりかねないですね
テレビ局はまだ白黒ですし
そもそもテレビがある家庭自体が少ないわけですし」
「はい だから…宣伝をするならば
ゆきくん自体が映像投影をしてしまう可能性が高いと思います」
「そこで…見習いの子達に宣伝活動を…なのですね?」
「はい」
「話はわかりました
戦力云々は…この際、気にしないことにしましょう」
「現状、この国で争い事が起きる状況も少ない
もし、わしらに牙をむくというならば
幸正達を敵に回すことになることを考えなきゃならないわけじゃ
一人だけでも化け物と言われる力なのに
それが国民が知っている数ですら10人じゃ
愚か者でなければ…ことをおこそうとしないじゃろうて」
わしの言葉に全員が苦笑いしながら頷く
「ゆかりよ まだまだ料理作りを出来る人手は足りない」
「そうですね さちこちゃんの家の方で何人雇われるのか
聞いてませんし…こちらの方も募集しないとですね」
「うむ 見習い20人は来月までは現状維持のままだが
あの子達をこのまま料理だけというのはまずいだろう」
「はい なんとかします」
そのあとも地下室をゆかり達に見せたりして
今日の報告会をお開きとし…わしと美穂子は自室に戻るのだった
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