表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
323/507

320話 侍女寮で

侍女寮にやってきて正面から寮を見ると

真ん中に中央棟があり、その左右に3階建の別棟がある感じだった

すみれ達に案内されて浴室と隣接されているスペースにやってきた


「普段はここで洗濯物を手洗いしています」


すみれが説明をしてくれる


「スペース的にそんなに広くないですね」

「はい そうですね」


俺の呟きにさくらがトーンを落として答える


「全自動洗濯機を数台置くのには難しそう」

「いかがしましょうか?」


俺の呟きにさくらが問いかけてくる

俺は陛下の方を見る


「ずるしてよろしいですか?」

「む? 何をするつもりじゃ?」


俺の問いかけに訝しげに俺を見る陛下


「本棟の地下に地下室作ろうかなと」

「ゆきくん それって…シャワールームなどを含めて作ろうとしてる?」


未来がピンと来たのか俺に話しかけてきた


「ぼくの家の地下室の練習場みたいにね

 シャワーや大浴場、洗濯機置き場…の他に

 大部屋…防音対策しておいて壁は鏡張りにするつもり」

「お風呂と洗濯機置き場はわかるのだけど

 鏡張りの部屋はなんのために作るの?」


未来が首をかしげながらさらに聞いてくる


「美海さん達 アイドルになりたいんだったよね?」


美海の方を見て問いかける


「えっと…あんな風にキラキラした洋服着て

 歌って踊ってみたいとは思いましたけど

 わたしたちに出来るかどうか自信ないです」


美海が自信なさそうに答える


「最初は気になったアイドルの振り付けを真似るだけでも

 いいと思うし…ユニット…複数人ですることだけど

 それの連携も鏡を見ながら練習するのがいいと思うから」

「あ…なるほど 鏡って…自分の姿を確認しながら

 練習するためなんですね」

「さすがに指導は出来ないから…その辺は

 ネットを駆使してとしか言えないけど

 陛下 こんなところなんですが…よろしいでしょうか?」

「そう言うことなら問題ないが…

 侍女寮だけじゃなく…わしらのところも

 全自動洗濯機置くんじゃったよな?」

「はい スペースがないなら地下室?」

「そうしてくれると助かる」

「あ ゆきくん わたくしたちの地下室には

 レベル制限の練習場もつけておいてください」

「ん? みくちゃん どういうこと?」


未来が追加注文してきたので首をかしげながら聞き返す


「さくら達と気楽に戦闘訓練するためです」

「なるほど…わかりました

 さて、地下への降り口は…ここで平気です?

 それとも別の場所がいいです?」


俺がそう確認するとすみれが考え込みながら


「そうですね…食堂近くに設置お願いしたいです」

「了解しました」


食堂付近に地下へ降りるエレベーターを取り付けて

地下に防音、防振対策したホールを2つと

シャワールームと大浴場を作り

その隣接した場所に全自動洗濯機5台を設置していく

水回りをきっちりと配管などの調節して

電力は魔力変換する方式にしておく


「これでよし…」

「なんというか…地下にこんな広いのを作っちゃうって

 幸正様 あらためてすごいです」


美海が地下室を見回った後で感想をこぼしていた


「さて、指輪 20個?」


一通り終わったあとで指輪の確認をすると

さくらが「あっ」と言う感じで答えてくる


「出来たら26個お願いします 唯先輩達もほしがると思いますから」

「わかりました 化け物になりたくないという人は

 成長倍増*10の設定項目をオフ状態にしておいてください」


すみれに6つだけ指輪を渡したあと

20人の見習い侍女一人一人に指輪を渡していく


「あとは掃除機ですね」

「はい 掃除道具がおかれてあるところに…」


さくら達に案内されて昔ながらのキャニスター型の掃除機を置いたあと

もう一つのスティック型タイプの掃除機を全員に渡していく


「各個人で部屋で使えるようにです」

「「「「「「「「「「ありがとうございます」」」」」」」」」」


こうして侍女寮の方が終わると

陛下達と一緒に皇室のお屋敷に向かい地下室を作って

色々と調整をして一通り終わって


「それでは…帰ります」

「うむ 今日は色々と楽しかったぞ

 寿司もうまかったが…電気屋などはとくにそうじゃ」

「この国のめざす道しるべに出来ます?」

「そうじゃな 魔法がない世界であれだけの発展が出来ているのだから

 こちらの世界でもできぬはずがない」

「はい 明智の爺さんだけに任せ切りはダメですけど」

「うむ 明智以外にも研究者に働きかけなきゃな

 飛空艇は…造船会社に働きかけることにする」

「飛行機と一緒に発展してくれれば

 いつ外国勢力がやってきても対処出来るようにです」

「おぬしや未来達が生きている間なら

 この国の戦力は過剰戦力と言えるじゃろう」

「そ、そうですね あはは」


陛下の言葉に笑ってごまかしてしまう


「ゆきくん 笑い事じゃないですよ

 見習い侍女達も増えましたし…戦力的には恐ろしいことになっているのですからね」


未来が真面目に俺に諭す


「防衛はするけど他国へ侵略はしない

 これが大事だと思います」

「うむ」

「はい」

「と言うことで…ゆかり様にもよろしくお伝えください」

「うむ ゆかりへの報告はきっちりとしておくから

 心配せんでよい」

「ありがとうございます」


こうして…俺は家へ帰宅していくのだった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ