319話 美穂達も戻ってきて
し○む○組が戻ってくると美穂が俺を見て
近づいてきながら顔を膨らませて文句を言ってくる
「ゆきくん わたしをおいていったでしょ?」
「電気屋にですか?」
「そう 待っていてくれてもよかったじゃない?」
そう言いながら頭を叩いてくる美穂に呆れながら未来が止めにかかる
「みほさんもそれくらいにして…お爺様やお婆様の前なのですから」
「むぅ…わかった それで…おねえちゃんは一緒だったの?」
「いいえ わたくしと芽衣さんは別行動しておりました」
未来がそう答えると美穂は不思議そうに未来と芽衣を見ながら
問いかけていた
「別行動? どんなことしていたの?」
「夢子さんと太一さんと一緒に桜庭の方に行って
お寿司を作ったりしてました」
「握り方を録画して置いていたから…それを見て試してみたの わたしが」
「芽衣ちゃんが? そういえば料理スキル…」
「うん そう スキル補正があるから出来ないかなと」
「なるほど ゆきくんと一緒じゃなかったんだ…」
未来と芽衣の説明を聞きながら小さく呟く美穂
「それで…みほちゃんは?」
俺は話を変えるために聞いてみた
「わたし? し○む○で見習いさん達の洋服を選んでいたりしてたよ」
「そうなんだね こっちに8人いたから残り12人が
そっちにいたよね」
「うん みんな はじめて見る店内に驚いていたようだけど
楽しんでくれていたみたい」
「よかった」
美穂と会話が一段落したのをみて
由美とひまり そして…ぼたんとさくらが俺に話しかけてくる
「「いい?」」
「「幸正様 相談あります」」
「うん」
4人の方を見て同じタイミングで話しかけてきたというのをみると
内容が同じということなのは予想出来た
4人はお互いの顔を見合わせて頷くと
由美が代表で話しかけてきたようだ
「みなみちゃんやひなさん…見習いさん達も指輪欲しいって
日本のネットワークに接続出来てアニメとか見たいというのと
強くなりたいって…言ってるけど…どうかな?」
由美の言葉を聞きながら俺は陛下の方を向いて
陛下を呼ぶことにした
「陛下…話は聞こえていたと思いますが
見習い20人に指輪を渡しても?」
「おぬし 今日は相談してくるのじゃな…」
「あはは すぐ近くにいましたし…」
「それで…彼女たち全員か…皇室にだけ戦力が
集中してしまうことには懸念材料だが
いざというときに防衛隊というかたちになるかもしれぬな」
「はい 過剰戦力とも言えますけど…
今のところは戦闘目的じゃないわけだから
ぼくとしては問題はないと思います
食の祭典で…美海さん達に広告塔として
国民にアピールして貰えればそれはそれでいいかなって」
「ふむ…」
俺の言葉を横で聞いていた由美達が
そこで口を挟んでくる
「幸正くん やはり広告塔 アイドル活動を?」
「わたしたちが言わなかったのにアイドルのことわかっちゃったの?」
由美とひまりが俺に驚きながら言ってくる
「おねえちゃん達 アイドルアニメの売り場にいたじゃない?」
「「あ…」」
「あと 美海さん達可愛いからアイドルしてくれたら
それはそれでメリットあるかなって」
俺がそんなことを口にすると
当の美海達は顔を赤らめてしまっているが俺の近くにいた
美穂が不機嫌そうに俺の頭を叩いてくる
「いたい…また叩く すぐ叩くのやめて」
「ふんっ 美海さん達も可愛いって言った」
「だって可愛いでしょ」
「むぅ…可愛いのは認めるけど面白くないの」
不機嫌になっている美穂を未来達がなだめに入ってくれるようだった
「ふぅ…みくちゃん ありがと」
「ゆきくん わたくしも面白くないですよ? 誰彼構わず可愛い言うのは」
「うぅ…」
「まぁ、わたくしもアイドルの件に関しては賛成ですし
美海達が食の祭典を盛り上げてくれるなら
反対する理由もありません」
「ありがとう と言うことで…陛下?」
「うむ 美穂や…おぬしはもう少しお淑やかにならないか?」
「はい…気をつけます」
陛下に注意された美穂はしゅんっとなりながら言う
話もだいたい終わったところで
拓郎さんと美沙さんは家に帰っていき
母親達も帰宅するようだった
「お母さん ぼくは寮に行ってから帰るね」
「洗濯機とかだね」
「うん おねえちゃんは?」
「わたしは家に戻るよ 美穂ちゃんはどうする?」
「わたしも家に戻る」
「芽衣ちゃんも戻るよね?」
「うん」
「ひまりおねえちゃんと…さちこおねえちゃんは?」
「もちろん このまま帰るよ」
「うん わたしも」
「幸正様 わしらも戻るとするじゃ
今日はうまいもの食べさせていただいてありがとう
それと電気屋などの見学も有意義じゃった」
「明智の爺さん 英雄さん お疲れ様です」
「じっちゃんも…そうだけど
俺も色々と勉強になりました」
「二人には無理難題を押しつけているので
自分で言うのもなんですが…健康管理はしてください」
「「はい」」
それぞれ確認し終えると、それぞれの場所へ帰宅していく
俺は陛下と皇后様、未来、そしてすみれ達と一緒に侍女寮に向かうのだった
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