318話 地下室に戻ると
地下室に戻ってきてみると父親、宗人、拓郎さんが談笑していた
「お父さん達戻ったんだ みほちゃんや他の女性陣は?」
俺は父親に話しかけて美穂や女性陣がいないことを聞く
「みほちゃんは美幸達と一緒にし○む○辺りを見に行ったよ
俺と宗人は拓郎さんと一緒に留守番選んだだけ」
「なるほど…お父さん達は結局…ラーメンと他には?」
ラーメンだけにしちゃ遅かったわけだし
ミアさんと一緒に色々まわったんだとは思うがきいてみることにした
「まずは福岡でラーメン 俺と宗人は豚骨選んだ」
「全種類ある店をみつけてくれたから助かったな」
「だなぁ 当初はあっさり系になるだろうと思っていたから
俺たちとしてはよかった」
「女性陣は醤油や塩を頼んでいたようだ」
「何にせよ…チャーシューがうまかった」
「だな ラーメンを食べ終えた後は深愛様に来て貰って
たこ焼き食べにいって…」
「タコが大きくてかみ応えもあったよなぁ」
「あぁ…」
父親と宗人が、お昼の様子を語っていると
陛下が口を挟んでくる
「宗人よ たこ焼きとはなんだ?」
「はい 小麦粉を使った皮でタコを包んで焼いたもの
なんですが…えっと…正太 アイテムボックスにはなかったか?」
「深愛様が全部持っていたから俺のところにはない」
「むぅ…どうしよう」
困った様子の宗人を見て拓郎さんが口を開く
「たこ焼きなら…たしか ぼたんさんもアイテムボックスに
入れていなかったですか?」
ぼたんの方を見ながら問いかける
「はい たこ焼きもお好み焼きも…他にも
もみじまんじゅうに明太子に萩○月に
全国の食べもの何点かあります
陛下 たこ焼きだけでよろしいのでしょうか?」
ぼたんが答えると陛下が眼光をギラつかせて
「たこ焼き お好み焼き 明太子 萩○月とはなんじゃ?
すべて頂くとしよう」
「かしこまりました 宗人さんと正太さん
他の皆さんも食べます?」
「「あぁ…食べる」」
「ぼくも」
「「「「「「「「「「食べます」」」」」」」」」」
ぼたんがアイテムボックスから、それらをとりだしていくと
さくらや美海達見習い侍女も手伝いに入り各自に配っていく
「これがたこ焼き」
陛下がたこ焼きを箸で掴みながら眺めて言う
「熱いのでお気をつけて召し上がってください」
ぼたんが陛下にそう言うと頷きながら「ふぅ…ふぅ…」と
息を吹き付けてから口に入れたようだった
「ほぅ…熱いが…中に入っているたこがものすごい弾力じゃな
確かにこれはうまい うむ うまい
次は…お好み焼きというものを」
たこ焼きに続いてお好み焼きを箸で掴む陛下を見て
ぼたんが陛下に一言話しかける
「こちらのお好み焼きは…広島風となっております」
「広島風とは? 地名か?」
「はい 広島県周辺での作り方のお好み焼きです
それ以外には関西風がございます」
「違いはなんじゃ?」
「広島風は中に焼きそばが入っているものと言われています」
「なるほど では、食べるとしよう」
陛下がお好み焼きを口に入れていき
「焼きそば…昨日のパスタとは違うものじゃな
お好み焼きもたこ焼きもソース部分はにたようなものなんじゃな
これらは作ることは可能か?」
食べ終えた陛下がぼたんを見ながら問いかける
「材料を日本で買うならば可能です
青のり、紅生姜、ソース、マヨネーズと言ったものが
月宮ではまだ入手しにくいと思います」
「ふむ 海苔は海か」
「はい」
「紅生姜は…生姜は生産されているわけだから可能じゃろう」
「そうですね 生姜を梅酢につけたものですし
問題なのはソースでございます」
「うむ ソースの作り方は食品会社に研究させていたはずだが」
「はい さすがにすぐとはいかないと思います」
「たしかに」
俺は陛下の様子を見るのをやめると
たこ焼きとお好み焼きを一口ずつ配られていたので食べてしまった後
ゆっくりと萩○月を食べ始めることにした
「萩○月かぁ 何年ぶりだろう」
俺の呟きに由美が横に来て話しかけてくる
「幸正くん 前世だと食べれなくなったのは50代からだよね?」
「うん ソフト食形態になってしまったし好きなもの食べれなくなったね」
「ソフト食ってどんな感じなの?」
「うーん 簡単に言えば離乳食かなぁ
おいしいとは言えない 肉も魚もそうだし
野菜はゼラチンで固めたものになるし
米はお粥…はぁ 思い出しただけでもいやになる」
「そんなに酷いのだったんだ…久々の萩○月 堪能してね」
「うん 好きだったし」
俺は萩○月をゆっくりと味わいながら食べる
「幸正様 これ おいしい」
美海がやってきて萩○月を食べながら言う
「でしょ カスタードは硬めの奴だけど
外側のスポンジはふわふわだよね」
「うん 名前に月があると…なんて言うか…親近感わいちゃう」
「月宮でもこういうお菓子が作れるようになればいいんだけどね」
「そうだよねぇ うん」
俺たちが食べているところに
未来と芽衣もやってきて、ぼたんとさくらが
二人にも一口ずつ配っていると
し○む○に出かけていた面々も戻ってくるのだった
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