29話 玄関から部屋に
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母親が玄関で呼び鈴をならすと
しばらくしてから扉が開く
すると栄をはじめとした侍女が数名並んでいて
栄が代表で口を開く
「お待ちしておりました 幸正様 美幸様 そして…」
栄が美穂をみてこめかみを押さえながら首を振りつつ
やれやれという仕草をしたあと
「少々、お待ちください お妃様と姫様をお呼びします」
俺たちは念話を使って会話をする
「幸正 これどうするのよ?」
「栄さん わたしをみて頭を抱えたよね」
「うん 栄さん みほちゃんのことは気づいたと思うけど」
「7歳成長した姿だもんね やらかし案件と思われたよね」
「仕方ない こればかりは
みほちゃんにブラとかつけてほしかったし」
「それが主目的でなの? えっち」
「幸正 あなたね…」
「だって 説明するのに付けている人いないと???」
「「そ、そうだけど…」」
こんな会話をしていると
奧から妃殿下と未来がやってくると
二人とも美穂を見る
「いらっしゃい みほさん」
最初に未来が美穂に声をかけると
妃殿下が未来を見て
「これも幸正の能力ですか?」
「はい…わたくしも同じく14歳に変身出来ますが…」
「未来 あなたもなんですか…はぁ」
頭痛そうにする妃殿下
すぐに気を取り直すと俺たちを見て
「いらっしゃい お待ちしておりました」
「今日はお呼ばれありがとうございます これは…つまらないものですが」
母親が買ってきた和菓子の箱を
妃殿下に腰を低くしつつ渡す
「有名店の和菓子ですね わたくしも大好物ですので…」
妃殿下が受け取ると侍女に渡して
「お茶といただいた和菓子を用意お願いね」
「かしこまりました」
和菓子を手渡れた侍女が足早に用意するために奧に戻っていく
それを見届けると妃殿下は俺たちを
奥の部屋に案内しつつ
「今日は非公式の場ですので無礼講で大丈夫です
美穂 詳しいことは部屋に着いてから聞きますが
いいですね?」
「あ、はい この格好した理由もありますから…」
「意味なくしているわけではないのですね」
「はい…」
裏では未来も念話に加わってきていた
「ゆきくん どういうことなの?
みほさんに変身させてたのは」
「それは うん ほんとは お母さんと二人で来る予定だったんだけど
みほちゃんが準備しているときに瞬間移動してきて」
「なによ? わたしが悪いと言ってるの?」
「そ、そんなこと言ってないよ」
「ゆきくん 準備しているときに下着みていて赤くなってたよね」
「下着ですか? この国の場合 男性はふんどしですが
女性は付けてないこと多いと思うのですが」
「おねえちゃん 日本の知識もあるよね?」
「あ はい 色々見せて貰いましたし」
「服だけでなく下着もサンプルとして ゆきくん用意したみたいなの」
「そうなんですね それで みほさんに身につけて貰うことにしたと?」
「うん ついてくるって言うから…だったら身につけて貰った方がいいかなと」
「ふーん? 14歳のわたしの姿がみたいだけじゃないの?」
「それは その みたいけど 下着姿とかみたいし」
「ほら…えっち」
「ゆきくん!!! みほさんばかりにそんなことを」
「う…」
「幸正 あなた 7歳なんですよ?
あまりえっちなことばかり考えてるなら怒りますからね?」
「うん…」
「中身が大人なのは教えられたけど複雑だわ」
「ごめんなさい」
母親にも咎められて謝っている中
移動しながら未来が俺を睨み付けてくるのを
妃殿下が気づいて
「未来 どうしたんです? 幸正を睨んで…」
「あ なんでもありません」
「そうですか…幸正 あなたも未来のことも見てくださいね」
「はい」
妃殿下の圧がこわいと思いながら
部屋に移動するのだった