305話 未来 芽衣 由美との会話
「おねえちゃん みくちゃん めいちゃん」
由美達のところに移動して声をかけると
3人とも俺の方を向く
手にはアップルパイとシェイクが持っているようだった
「ゆきくんも戻ったのね」
未来が最初に話しかけてくる
「うん うなぎもおいしかったし希望者の二人とも喜んでくれた」
「それはよかった わたくしたちも…お寿司おいしかったです
ゆみおねえちゃんのおかげで」
未来がそう言いながら由美の方を見る
「おねえちゃんもお疲れ様」
「ううん わたしも…高い…お寿司なんてはじめてだったから
おいしかったよ」
「どんな感じだったんです?」
「お店は小さめだったかな? 刺身の盛り合わせとか
えびや穴子の天ぷらもあったから食べたよ」
「えび…」
俺が思わずエビに反応してしまうと
未来達3人とも笑いながら俺を見て話す
「ゆきくん えび好きだよね」
「さっき行ったところは結構大きかったです
あ ギガントロブスターと比べたら小さいけど」
「幸正くん 蟹よりエビ派だよね
エビだと…どれが好き? 甘エビ ぼたんエビ…」
「甘エビとぼたんエビどっちも好き
伊勢エビは食べたことないからわからない」
由美の問いかけに答える
「伊勢エビは…そうよね わたしもない」
「「伊勢エビ?」」
未来と芽衣が首をかしげながら聞いてくる
俺はウインドウを開いて伊勢エビの写真を表示させる
「こんな感じ」
「大きいですね」
「ギガントロブスターよりは小さいけど
こちらの世界では大きい方なのです?」
芽衣がギガントロブスターと比較して問いかけてくる
「多分、伊勢エビは大きい方だと思う」
「そうなのですね」
「伊勢エビって1匹まるごと…お寿司には無理そうですよね」
未来が伊勢エビの写真を見てぽつりと呟く
「だね」
「「うん」」
俺たちは頷く
「それで…アップルパイも?」
俺は未来達の手を見て言う
「「「うん」」」
「食べ過ぎていたのですけど…さくらが
買ってきてくれたのでいただいてました」
「甘いものは別腹ってことで」
「誘惑に負けました」
未来、由美、芽衣が答える
「みくちゃん めいちゃん シェイクにつけて食べるのは…おいしいでしょ?」
由美が二人に問いかける
「「はい」」
「これが…こないだアップルパイ作りの時に話していたことなんですね
食べてみて…納得しました」
「わたしも…この食べ方 好きになりそう
それで…幸正くんは食べるの?」
「ぼくは…お腹いっぱいです うな重大きかったから」
「「「そっか」」」
「おねえちゃん達は…このあとは?」
「決めてないけど」
「ゆきくん どこかいくの?」
「お腹いっぱいだから…わたし 少し休憩したい」
「ぼくは…大型家電店にいこうかと
明智の爺さん達が戻ってきたらだけど」
「あ なるほど それなら…さちこちゃんもいるし
わたしは休んでいても平気かな」
「うん 休憩してていいから みくちゃん めいちゃんも」
「はい 休むことにしますね」
「うん ありがと」
俺は3人のところから離れて
次にたけしたちのところに移動するのだった