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301話 陛下達 寿司組

陛下視点です

わしらは由美さんに案内されて

寿司屋に入っていくとカウンター席が6つほどしかない

小さなお店のようじゃった

カウンターの向こう側に店主がいて

わしらを見て「いらっしゃい」と声をかけてきてくれた

由美さんが店主に話しかけるようじゃった


「あのぉ…5人なのですが…今大丈夫ですか?」

「大丈夫ですよ 見ての通り 営業時間開始したばかりなので」


店主が由美さんに向かって答えると

ホッとした様子で…わしらの方を向いて


「大丈夫とのことなので…カウンター席に座りましょ」

「うむ」

「「「はい」」」


カウンター席に座ると女将さんが

おしぼりと、お茶を各自の手前に置いていってくれる

そのあとに店主がわしらに声をかけてきた


「ご注文がお決まりになりましたら声をおかけください」

「ありがとうございます」


由美さんが店主さんに答えると、わしらに向けて問いかけてくる


「初めての…お寿司ですよね みなさん」

「うむ」

「えぇ」

「「はい」」

「みくちゃんと芽衣ちゃんは…辛いのだめよね?」

「「はい」」


そこで由美さんが、わしと美穂子の方を見て念話を送ってきた


「陛下、皇后様 店主さん達いるので…

 陛下呼びは…まずいと思うのですが」

「うむ そうじゃな…」

「そうですね」

「お爺様、お婆様でよろしいでしょうか?」

「わかった」

「えぇ 構いませんよ」


由美さんが念話で確認をすませると

あらためて、わしらに向かって問いかけてきた


「お爺様、お婆様は普通に…わさびありで大丈夫ですか?」

「問題ない」

「はい」

「あとは…飲み物と…お寿司以外になにか頼みます?」


そう言いながら…お品書きを…わしらに見せてくる

それを確認していき、わしと美穂子は未来と芽衣にも確認しつつ

えび天2皿、穴子の天ぷら2皿、刺身の盛り合わせを全員分

飲み物は…未来達はオレンジジュースを選択するようだが

わしは地酒を頼むことにした

美穂子の方は烏龍茶を選んだようだ

由美さんが店主に、これらを注文していき

肝心な寿司の方はと言うと


「それで…お寿司は…おまかせの1番高いので、お願いします

 サビなしが二人で…」

「はいよっ」


店主が元気よく返事をすると握りにとりかかるようだった

しばらくカウンター越しに店主を眺めているのだが

なんとも職人の技はすごいなと感服させられてしまう

おまかせで12貫が全員分手元に渡ると

わしは手を合わせて「いただきます」をしてから食べ始める


「お客さん お寿司は…はじめてなんです?」

「はじめてじゃな そこにいる由美さんに案内されて

 今日、食べに来たので」

「そうなのですね 今日は…この12貫になります」


店主が一つずつ説明をしてくれる

まぐろ 中トロ 大トロ ウニ いくら 穴子

ぼたんえび あわび 赤貝 さば いか たこ…と


まぐろはわかる いかもたこもわかる えびもわかるが

それ以外ははじめて食べるものばかり

赤貝やアワビはコリコリしていた

いくらは…これが卵なのか 宝石みたいだと思った

そしてウニは濃厚だった

刺身も色々食べること出来て満足感あった

天ぷらもうまかった

由美さんには…なんと礼を言ったらいいか

未来も美穂子も幸せそうに食べている

芽衣も緊張はしている様子だったが食べ始めると

わしらのことなんて気にしないで

幸せそうに食べてくれている

それを見て安心した


「「ゆみおねえちゃん おいしかったです」」

「みくちゃんも芽衣ちゃんも…お寿司 全部食べたよね」

「「はい」」

「ウニも平気だった?」

「はい 独特と言えば独特でしたが

 わたくしは問題ありませんでした」

「わたしも特には…天ぷらもおいしかったですし

 刺身も色々食べること出来て幸せです」

「よかった」


未来も芽衣も満足していたようで

由美さんも嬉しそうじゃ

未来達の会話が一段落したのを見てから

わしと美穂子が由美さんに話しかける


「由美さん 実に満足出来たひとときじゃった」

「こんなに…いろんな…お魚を食べること出来てよかったわ」


わしらは由美さんにそれぞれ礼を言うと

照れながら「喜んでいただいて…わたしも嬉しいです」といい

お会計を済ませに向かうようじゃ

それを待ってから

店を後にするときに…わしは店主に声をかける


「今日は…ごちそうになった うまかった」

「喜んで貰えて…こちらとしても嬉しいです

 お寿司を好きになっていただけましたか?」

「うむ どれもうまかった また食べたいと思うほど」

「よかったです」


店主も嬉しそうに返してくれる

わしらは店を出て…人気のないところで瞬間移動をするのだった

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