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299話 さかな市場での様子 3

すみれ視点です

わたしは食べながら後輩達の様子を見ていると

向かいに座っている舞菜香が食べながら泣き出している


「えっ? 舞菜香 どうしたの?」


わたしは慌てて舞菜香に声をかける


「おいしくて…こんな、おいしいご飯

 いろいろ…食べさせていただいてて…幸せだなって」


舞菜香の言葉を聞いた後輩達も

思うところがあるらしく頷いている

わたしもそう感じる

幸正様が色々と騒動を起こしているけれど

それに付き合うかたちで

未来様の専属に近い配属になっている

わたし、かえでさん、さくら、ぼたんの4人は

なおさら恵まれているとは思う


「そうね…わたしたち4人…いわゆる自分で言うのも

 恥ずかしいけれど四聖は、特に恵まれてしまっているわね」

「すみれ先輩…わたし…皇室の見習いになれただけでも

 幸運だと思ってました

 それが…今週からこっちの世界で…料理を

 美幸さん達とすることになって

 いろいろな料理を目に出来るようになって

 先輩達から時々、料理をいただいていたりしていたけれど

 わたし自身も作ることになるなんて思っていなかったから

 楽しかったりしているし

 その上…こちらの世界で…こんな美味しいものを

 食べさせていただけるなんて…ひっく…」


舞菜香が鳴きながら語っている

隣にいるななみが舞菜香にハンカチを渡して


「ほら 涙ふいて」

「うん」

「ないてたら食べれないよ せっかくおいしいんだからね?」

「うん」

「すみれ先輩 わたしも舞菜香と同じかな

 一昨日の試食もそうだし、昨日も先輩達から

 ナポリタンと餃子 ごちそうになったり

 色々と恵まれてると感じてる

 他のみんなもそうよね?」


ななみが隣の机にいる3人を見て言うと3人とも頷く

わたしは、ななみ達5人に向かって


「おそらく幸正様は、これからも色々と騒動起こすと思うから

 今回は迷惑料の前払いというかたちとして

 ななみも舞菜香も…みゆ、みお、ゆりも受け取るのがいいよ」

「「「「「はい」」」」」

「さて、舞菜香は落ち着いた?」

「うん」


舞菜香も泣き止んだようで…わたしたちは

思い思いに食べることを再開するのでした


「すみれ先輩」

「うん?」

「牡蠣バーガー…唯先輩達にもお土産として買いませんか?」


ななみが、わたしに提案してくる


「そうだね 先輩達 今日は仕事だったし

 わたしたちばかりずるいと言われちゃうから買っていきましょ」

「うん」


わたしは食べ終えると先輩達の分の牡蠣バーガーを追加で買うことにした

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