27話 服のサンプル準備
翌朝 俺は起きて朝ご飯を食べ終えた後に
母親に話しかける
「お母さん ちょっといい?」
「どうしたの? またなにかやらかしたの?」
ジト目になりながら聞き返されると
俺は首と手を振りながら否定する
「まだ、やらかしてないですよ ひどい」
「いままだと言ったね」
「あ…」
「やらかし前庭じゃないの なにしようとするの 今度は」
「うぐぐ…」
母親にそんなこと言われて言い返せなくて唸ってしまう
「それでどうしたの?」
「あ…うん みくちゃんに呼ばれたからお母さんも付き添いで頼みたいなと」
「えっ? 皇女様の呼び出し? あなた ほんとになにやらかしたの?
皇女様に手を出したの あなた 7歳なんだからね いい?」
「あぁ…もう…まだ手を出してません」
涙目になりながら俺は答える
「14歳前後まではなにもしません」
「あら 14歳前後が1番好きなのね あなた」
「その…あぅ…」
「みほちゃんもそうだけどどっち選ぶとしても
二人とも泣かせないようにしなさいよ」
「うん ちゃんと考えないと…と思う」
二人をどうするか考えたら考えるほど
わからなくなる
「呼び出しとなると…お土産とか持って行かないとダメよね
でも、わたしたちみたいな平民だとどうしたらいいかわからないよね」
「うん 相手が相手だし…手ぶらもだめなんだろうけど
どうしよう おいしい和菓子辺り買っていくのがいいのかな」
「そうね 幸正 この指輪って瞬間移動も出来るんだよね?」
「うん 機能としては組み込まれているから」
「じゃあ、和菓子屋さんにいってくるから」
「誰かに見られないように気をつけてね」
「それはわかってる すぐ帰ってくるから待ってて」
「あ 行く時 スーツ姿にしてね ぼくも制服着るから」
「わかったわ じゃあ、和菓子買ってくるね」
母親が瞬間移動で和菓子屋に出かけている間
俺は各種服を日本のネットワークに接続して
ウインドウを参照しながら作り出していた
「まずは、下着 男物はブリーフとトランクスの2種類
サンプルの枚数として…5枚でいいかな」
男物は参照しなくてもイメージで作り出せるからすぐ終わった
作り出したものはケースも作って中に入っているものがわかるように
紙にメモして貼り付ける
「つぎはブラとパンティ…ちょっと恥ずかしい」
赤くなりつつ参照していく
「白でいいよね」
そこに瞬間移動で美穂がやってきて
俺の後ろに立ちながら声をかけてくる
「ゆきくん なにしてるのかな?」
「えっ?」
俺は後ろを振り返る
「みほちゃん おはよう なんでいるの?」
「暇だから来ただけだよ? それで…なぁにしているのかな?」
俺を見ながら圧力をかけてくる
「その…みくちゃんに呼び出されて…服のサンプル色々と」
「ふーん おねえちゃんに? わたしもついて行くからね いい?」
「うん おかあさんにいって」
「わかった それと…ウインドウのはなにかな?
女の人の裸が映っているようだけど」
美穂が睨み付けるように俺を見る
「じょ、女性の下着のサンプルを作ろうとして
その…あ…みほちゃん 14歳に変身して下着つけてみてくれない?」
適当にサンプルを作ってもあわないし
せっかく美穂がいるなら美穂のサイズにあわせて
作った方が説明しやすい
「やだ えっち」
「お願いだから 適当に作っても説明が出来ないし
みほちゃんの胸のサイズに合わせたブラを作った方が
説明しやすいでしょ」
「むぅ…わかった 変身するね」
美穂が14歳へ変身する
俺の目視だとそんなに大きくないとは思うが
わからないから
「みほちゃん メジャー渡すから胸囲2箇所計って」
「えっ? 2箇所?」
「1番膨らんでいる…乳首があるところだと思うけど
そこがトップバストで胸の膨らみがない下の方をアンダーかな
詳しくは…このサイトを参照にして…みほちゃんのウインドウに転送するから」
俺は美穂にメジャーを渡して
測り方が載っているサイトの画面を転送する
「やってみるね」
美穂は部屋から出て行きメジャーで測る
その間 俺は学生服 学ランタイプとブレザータイプ
セーラー服 ブレザータイプ ジャージ上下
スーツ スカートもフレアスカート ブリーフスカート タイトスカート
ワイシャツ Tシャツ ブラウス ワンピース 靴下などなどを作り出していっては
ケースに入れていく
他に足りないものは…と考えて
男性用の私服少ないな あとはズボン系も少ないな
ジーンズなども用意しておこう
そこに母親和菓子を買って戻ってきた
「ただいま」
「お母さん おかえりなさい あ お母さんも下着のサンプルとして
身につけてほしいものあるから向こうの部屋にみほちゃんいるから」
「えっ? 下着? どういうこと?」
「詳しいことはみほちゃんにきいて」
「もう…みほちゃんに丸投げしてるよね あなた」
「う…」
「わかったわ 行ってくるわね」
さすがにブラの付け方とかそんな話は俺は出来ない
母親と美穂に任せた方がいい
しばらくして美穂と母親が戻ってくる
「幸正 あなたね みほちゃんになんてことを頼んでるのよ」
「と言われても14歳になれるんだから都合よくて」
「ゆきくんのえっち…」
二人からせめられてうつむくしかなくなる
「みほちゃん 幸正 せめるのはこれくらいにして」
「うん 計ったよ それで計算して…わたしは75…ぐらい…Bカップかな」
「わたしの方は80のCだったわね」
美穂と母親がそう答えてくると
俺は二人にウインドウをみせながら
デザインを決めて貰う
「じゃあ、わたしは薄めのピンク 真ん中にリボンありの
パンティも…上下で1セットなの? これ」
「あ うん 女性の下着はブラとパンティのセットみたい
それにしてもバトルジャケット変身の時に履いていたけど
こういう下着はいいよね 普段は履いてないからみえそうだもん…」
美穂がぽつりと感想を言う
続いて母親の方は
「わたしは白でいいわよ 目立たない感じの方がいいかな」
二人に下着を作り出して渡す
ついでに同じものをあと4枚ずつ作り出す
「みほちゃんもお母さんも正装するんだよね」
「そうね 皇女様に呼ばれているわけだから」
「わたしはいつも通りセーラー服で」
俺は二人に確認した後 二人とも向こうの部屋に行き着替える
その間にケースをアイテムボックニス入れていく
「これで準備完了かな」
そこへ着替え終わって二人も戻ってくる
「おまたせ」
「ゆきくん おまたせ ところで14歳の姿でいいの?」
「みくちゃんにはわかるでしょうし 侍女の栄さんも対応してくれるでしょ」
「ほんと 幸正 あなたって他人に投げてること多いよね」
「あはは 準備終わりだよね」
「えぇ…」
「うん」
二人がそう答えるのをみて
俺は二人と一緒に瞬間移動して月宮の屋敷の玄関前に移動する