292話 移動 お寿司組と海鮮丼組
あやこ視点です
わたしは、さちこおねえちゃんと一緒に
両親の元に戻り話しかけます
「お母さん お父さん さちこおねえちゃん付き合ってくれるって」
「みる限り…海鮮丼を希望したのって…俺らだけ?」
「なんか…ご迷惑かけてしまったみたいでごめんなさいね」
「いえいえ 大丈夫ですよ 対応出来ましたし」
「「そうですか…」」
両親とも、さちこおねえちゃんに頭を下げて感謝していました
「さて、幸正くん達はすでに決まったみたいで飛んじゃったので
わたしたちも決めないとね」
「「「はい」」」
周りを見ると…幸正くんはいなくなってました
他にも深愛様やひまりおねえちゃんのお父さん達も…
「海鮮丼だけど…高めがいいです? 安めがいいです?」
さちこおねえちゃんがわたしたちに聞いてきました
「そうだねぇ 参考にしたいから…あまり高いものだと
一般庶民には食べにくいと思うんだ」
「そうね わたしたちは一般向けの食堂ですものね」
お父さんもお母さんも、お店のことを考えながら答えてました
「そうすると…高くても2000円までかなぁ
それと…宮城県内がいいです?
それとも北海道に行きます?」
「宮城県というのは…この場所がある土地ですか?」
「うん わたしの家は…どちらかと言えば山側ですが」
「海に面した場所もあるのですね」
「うん 石巻や塩釜と言った海辺の街もありますし
その辺なら…新鮮な魚介類も豊富なので」
「「なるほど」」
「さちこおねえちゃん 北海道はどこなの?」
「北海道はここからずっと北にある場所」
さちこおねえちゃんがウインドウを表示させて
日本地図をわたしたちに見せながら説明をしてくれます
「ここが宮城で…ここが北海道」
「「遠いのですね」」
「お父さん達 わたしもさちこおねえちゃんも瞬間移動使えるから」
「「あ…」」
両親ふたりとも瞬間移動のこと忘れていたみたいで
そういえばと言う表情をします
「さちこさんは地元の方が詳しいですよね?」
お父さんが、そういうと
さちこおねえちゃんは頷きながら口にします
「うん 北海道には行ったことないですし
土地勘もわからないので瞬間移動で行ったあと
お店の近くだとしても」
「それでしたら…宮城県内の方がいいと思います」
「そうですね 安心出来ますし…あやこもそれでいい?」
「うん」
「わかりました 県内で…おいしい海鮮丼 検索して見ますね
あ この辺よさそう…松島の海岸駅近く」
さちこおねえちゃんがわたしたちにウインドウを見せながら
聞いてきました
「なんというか…色々載ってますよね」
「寿司もあるようだわ」
「寿司…あ、すみれさん達に提案してみない?」
「そうね ちょっと聞いてくる」
さちこおねえちゃんが急ぎですみれさんのところに行き
ウインドウを表示させて候補の店を
希望者全員に見せてます
それをみた、みなさんが頷きながら
瞳を輝かせていました
さちこおねえちゃんが、わたしたちの方を向いて
手招きをして呼んでいるので、わたしたち3人ともそちらに向かうと
すみれさんがさちこおねえちゃんに話していました
「さちこちゃん ありがとね 迷っていたの
どこがいいかわからなくて…」
「いえいえ 寿司組には言われてみれば…こちらの人間
ついてなかったですね ごめんなさい」
「あ さちこちゃんが謝ることでもないから」
「みなさん」 ここで納得?」
「「「「「「「「「うん」」」」」」」」」」
「あやこちゃん 助かったかも
わたしと太一さんは…お寿司希望だったけど
海鮮丼の方も見ること出来るなら…勉強になるから」
夢子先輩がわたしにそう話しかけてきました
「いえいえ お寿司もあったから…そう思っただけで…」
「それにしても色々あるわよね どれを食べたらいいか…迷うね」
「はい どれもおいしそうでして…たのしみです」
「えぇ」
わたしたちが会話をしているうちに
さちこおねえちゃんとすみれさんが話を進めていて
手をつないでいくことになります
人数が多いので大きめの円を作り全員が手をつなぎ始めます
さちこおねえちゃんが確認終えると
「じゃあ、松島さかな市場へ飛ぶよー」
「「「「「「はい」」」」」」
瞬間移動で飛び終わると
人の目を確認しながら地上に降りて注文を始めることにしました
当然、わたしたちは海鮮丼を選ぶ予定ですが
寿司組の方々も…お寿司選ぶ人と
海鮮丼にかえる人と思い思いに注文しているようです
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