283話 集合
ゲートをくぐって桜木家の裏庭の地下室7階層へやってくると
未来、侍女さん達、さちこ、ひまり達佐々木家が、すでに集まっていた
ただ、予想していなかった陛下と皇后様が
その場にいたことにゲートをくぐってきた誰もが驚きを隠せずにいた
たけしや夢子、太一、そして英雄達は青くなっているようだが
俺は…とりあえず近寄っていき挨拶をすることにした
「陛下、皇后様、未来様 おはようございます」
「ゆきくん 今日はプライベートの場だから…いつも通りでいいよ」
未来がちょっと拗ねた様子で言う
「幸正 わしらのことも堅苦しい言葉遣いなんて必要ない
この場にいる者達も楽にしてよい」
「はぁ…わかりました それで…ゆかり様は不在なのです?」
「ゆかりは今回は不参加じゃな
まだ幼い子どももいるわけじゃし…未来の方ばかりに
かかりきりってのも問題だと思って
というのは…建前で…わしと美穂子が日本に来てみたかったから
ゆかり達に遠慮して貰ったのだ」
「なるほど 事情はわかりました
みくちゃんから話は聞いているとは思いますが
今日の主目的は…あそこにいる見習いの侍女さん達20人に
美味しいものを食べて貰うことです」
「うむ わかっておる
あの子達も侍女見習いで勤めたというのに
料理ばかりというのも…きっと思うところはあるだろう」
「お母さん達の話だと素直でいい子達みたいです」
「そうか…」
陛下は見習いの侍女さん達をみて
「おぬし達も今日は…わしらのことは気にせず
楽しむとよいぞ」
「そうですよ わたくしたちのことは気にしないでいいですからね」
陛下と皇后様が彼女たちに言葉を届けると彼女たちも一礼をする
「さて、陛下 そろそろ食べたいものを決めていかないと
まだ10時過ぎとは言え、場所によっては並ぶことになりますから」
「うむ わかった」
「陛下 少しだけ お待ちください」
「うむ」
俺は陛下に断りを入れてから由美、さちこ、ひまりをみる
「おねえちゃん達 ちょっと来て」
「「「うん?」」」
3人とも首をかしげつつも近くに来てくれる
「ぼくも含めて4人で和洋中とその他?を
ウインドウを空中に展開させて
みんなに食べたいもの決めて貰うのはどう?」
「そっか こっちの料理がわかる面々は
わたしたちだし…わたしたちがウインドウ表示するのが無難だね」
「だね わかった」
「うん わかった それでどう分担します?」
3人とも了解してくれると分担をどうするか話し合いになる
「和食は…丼物、刺身、寿司、うなぎ いろいろあるね
わたしする?」
由美が和食を担当するかと言ってきたので
とくに反対する理由もないから由美に任せるとにした
「ゆみちゃんが和食するなら…わたしが中華するわ
ラーメンなどがメインだと思うけど」
「うん じゃあ、わたしが洋食するから
幸正くんはカレーやハンバーガーなどのジャンクフード系でいい?」
「うん わかった」
分担が決まったので、それぞれウインドウを空中に大きく展開させて
各料理を表示させると俺がその場にいる人たちに
「みなさん 食べたいもの ウインドウ見ながら決めて下さい
わからないことあれば…各ウインドウ担当に
気楽に聞いて下さい」
俺の言葉を聞いて、みんな思い思いにウインドウを見始めていく
誤字修正ありがとうございます
かなり多いですね はぁ
修正助かります