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274話 餃子の試食と後始末

盛り付けが終わると一つの大皿だけを残して

各自のアイテムボックスにしまっていっている間に

俺は机と椅子を撮りだして空きスペースに設置していく

設置が終わると仕舞わずに残しておいた

大皿を机の上に、ひまりが移動させると

ぼたん、さくら、かえでが小皿を人数分取り出すと醤油を注ぐ

それ以外の面々も机を囲むように椅子に座り始める

醤油を注がれてる小皿も手の空いてる人が各自に配っていく

だいたいの準備が終わると、机の上に

ポン酢とラー油をひまりがアイテムボックスから

取り出しておきながら話し始める


「準備が出来ましたので…試食に移ります

 えっと…お好みにあわせて

 机の上にポン酢とラー油も置きましたので

 醤油に混ぜたい人はどうぞ」

「ポン酢はわかるのですが…ラー油とは何です?」


太一がひまりに質問をする


「ラー油というのは…ごま油と唐辛子のエキスを

 混ぜたもので…唐辛子を使っているので辛いです」

「なるほど 辛いもの好きな人向けなのですね」

「はい なので…辛いものが苦手な人は

 ラー油は入れない方がいいと思います」

「わかりました」


ひまりと太一の会話を聞いた面々は

それぞれポン酢やラー油に手を伸ばしていく

父親と宗人は当然のごとくラー油も入れるようだった

ミアさんもラー油とポン酢

美穂達は醤油だけにするようだ

ひまり、さちこ、侍女3人もラー油は少しと言ったところ

相馬家夫妻や太一もラー油とポン酢を追加するみたい

俺はと言うと…ラー油を少しだけ加えることを選ぶ


それぞれ準備が終わると大皿から餃子を箸で掴んで

小皿につけたあと口に運んでいく


「昨日の野菜餃子もよかったが…これもうまいな」

「だなぁ 肉が多いし野菜も色々入っているからバランスもいい」

「俺たちも作るのに参加していたからか余計にうまく感じる」

「確かに いつもは絵美や美幸さんに任せきりだもんな」

「あぁ…」


父親と宗人が餃子を食べながら感想を言っている


「うん ちゃんと出来てて…よかった」


ひまりが一口食べながら安堵の表情を浮かべる


「ひまりちゃん すごいと思いますよ」

「えっ? みさきさん すごいって?」

「手際もよかったし…教え方もわかりやすかったですよ」

「そ、そう言って貰えて…うれしいです」


ひまりがみさきの言葉に照れながら答える


「料理 長いの?」

「あ はい 父が趣味で家でしていたので

 わたしも台所によく立ってました」

「そうなんだね 今日の餃子もおいしいですし…」

「ありがとうございます」


そこで相馬食堂の店主さんがひまりに話しかける


「ひまりさん 俺も同感でわかりやすかったですし…

 おいしいと思います」

「俺も同様です」


太一も同様に言葉にする


「それで…質問ですが…」


相馬食堂の店主さんがそう言うと

首をかしげて「はい?」と相馬食堂の店主さんの方を見るひまり


「この餃子というのは具材は工夫出来ると思いますけど

 皮も手を加えてもいいわけですか?」

「あー はい 問題ないと思います

 皮に…たとえば…ほうれん草をすりつぶしたものを

 入れてみたりとか…色々出来ると思います」

「なるほど わかりました

 あ…幸正くん このブレス機と包み機とホットプレートも

 貰ってよろしいのでしょうか?」

「はい さすがに…お店で大量生産するのには

 役不足かもしれないですが」

「いえいえ…俺と家内だけしか作る人いないですし

 一日10人前限定にするとか考えますから」

「そういうやり方もありですね たしかに」


俺は相馬食堂の店主さんの言葉に納得する


そこに太一が俺に話しかけてくる


「あの 幸正くん 図々しいこというのですが…

 ブレス機と包み機 もう少し作っていただけないでしょうか?」

「はい 複製するのは簡単なので問題ないです

 何個いります?」

「えっと…10ぐらい? 料理場の職人の数を考えると

 それくらいある方が…お品書きに追加出来そうかなと」

「わかりました」


太一の申し出通り10個ずつ作り出して

それを夢子のアイテムボックスに渡していく


「数が数なので夢子先輩のアイテムボックスに

 直接渡すことにしました」

「はい 受け取りました ありがとうございます」


夢子からも頭を下げられた


試食も終わり、後片付けをすると

それぞれ帰宅する準備に取りかかっている中

俺は芽衣と未来に渡すものを渡す


「みくちゃん めいちゃん これ」

「「はい?」」


二人とも首をかしげながらアイテムボックスを確認する


「あ さちこおねえちゃんたちの制服ですか…」

「どうして…わたしたちにも?」


二人とも頭に???を浮かべながら俺を見る


「みほちゃんに渡したから…ふたりに渡さないと」

「なるほど そう言うことですか わたくしが怒ると?」

「わたしは怒らないよ?」

「制服姿みたいというのもあるから…」


俺は赤くなりながら言うと

ふたりともニコッと笑いながら


「あとで着て見せますね」

「幸正くんって…こういうのが好きなのね あとで着て見せますね」

「うん…」


ふたりが制服のことを納得したようでよかった

そのあと…夢子と太一、あやこ達相馬家は帰宅していき

残った面々は居間に移動しつつ

俺は父親やみさきに話しかける


「お父さん達 おつかれさま」

「あ うん お疲れ様なのはひまりちゃんだぞ」

「だなぁ すべて仕切ってくれたし」

「そうですね」


父親、宗人、みさきがひまりを見ながら褒めると

ひまりも赤くなってしまっている


「みくちゃんや侍女さん達は…このあとパスタ作り?」

「「「「そうですね」」」」

「ぼくはちょっと…英雄さんところとたけしくんところに

 餃子をおいてこようと思うのだけどいい?」

「ゆきくん わたしも行く」


美穂はすぐに反応してついてくると言う


「わたしはお母様と一緒に帰宅します」

「うん また明日」


芽衣は帰宅するようだ


「ひまりおねえちゃんとさちこおねえちゃんは」

「あ うん ついていくよ」

「わたしも…」

「と言うことで…お父さん達 いってきます」

「「あぁ」」


玄関までは芽衣達と一緒に行き

玄関で別れるのだった

ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

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