265話 帰宅したあとの、あやこ
あやこ視点です 短いです
わたしは家に帰り、お母さん達に挨拶をしながら
カップ焼きそばと餃子を取り出しました
「ただいま、お土産貰ってきたの」
「あやこ おかえり 6時近くだけど…遅かったね」
「加賀さんところで…またなにか? それで…これは?」
お母さんは時計を見ながら言い
お父さんはカップ焼きそばを見ながら問いかけてきました
「焼きそばというもの これは…お湯を入れるだけで作れるタイプなの」
「お湯入れるだけ?」
「これ 日本のものなんだよな?」
「うん 日本で売られているもの 深愛様から貰ってきた
で、こっちの餃子は…ゆみおねえちゃんから」
「「もらい物ばかり…」」
「夕ご飯は…もうできてる?」
わたしは…お母さんに問いかけてみました
「出来てるわよ」
「じゃあ、焼きそばは明日でいいよね?」
「そうね」
「そうだな」
「餃子だけ…おかずにくわえて」
「わかったわ」
焼きそばは明日食べることになったので
アイテムボックスに仕舞い込んで居間に向かって
席に座りました
お母さんが夕ご飯の用意をし終えると
お父さんが「いただきます」をします
それに合わせて…わたしも「いただきます」をしてから食べ始めます
「あやこ 餃子は…野菜なのか?」
お父さんが餃子を食べながら問いかけてきました
「えっと…野菜餃子を買ったみたい おねえちゃん」
「なるほど」
「中に入れるものは工夫していいの?」
「うん 皮の作り方は後で調べます」
「こっちの世界である材料で出来るものなの?」
お母さんが続けて問いかけてきました
わたしは指輪の機能を使って餃子の皮の作り方を検索して
ウインドウを展開させて
お母さんに見せました
「ごめんなさいね 検索させちゃって
強力粉と薄力粉と塩…なのね
作り方も意外と簡単そうね」
「餃子定食もありか これ」
「そうですね 試作してみましょ あなた」
「だな」
お父さんもお母さんも餃子を食べながら
お店に出すことを考え始めてます
「お母さん達 うまくいけば
来月の食の祭典で…お店を出したときにも
マグロ丼だけじゃなく餃子も出せるよね」
「そうだな」
「えぇ」
お父さん達もやる気みたいで
わたしとしてはよかったと思います
わたしはわたしで…55階層から魚をとりつづけなきゃと
あらためて思いました
うん がんばろう
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