264話 帰宅したあとの健二とかおり
健二視点です
ぼくとかおりは家の裏庭に瞬間移動で戻ると
かおりがぼくに一言話しかけてきました
「お父さん達連れて行くから居間で待ってて」
「うん わかった」
かおりに返事をしつつ家に入り厨房に向かう
「ただいま」
「健二 おかえり こんな時間までなにしていたの?」
お母さんが時計を確認しながらぼくに話しかけながら
歩み寄ってきます
「幸正くんところで色々と試食させてもらっていたの」
「えっ? 加賀さんとこ? 試食って?」
お母さんの言葉にお父さんも反応して
作業していた手を止めると、ぼくの方を向きます
「麺類 色々と…うどん、そばだけじゃなく
ナポリタンやラーメン…あとは焼きうどんなども
試食させて貰ったの」
「ナポリタン? ラーメン? 聞いたことのない麺
焼きうどんって…うどんを焼いてるのは想像出来るけど
どういう風にするの?」
お母さんが首をかしげながら問いかけてきます
「ナポリタンはパスタという麺を使ってます
作り方は…調べます 指輪の機能あるのに活用してないって
指摘されたので…
焼きうどんは…焼いているのは…そうです
汁にいれないみたいです」
「ふむ 焼きうどんは…なんとなくわかった」
お父さんがぼくの説明である程度、想像したようです
「それから…幸正くんのお姉さんから…お土産として
ラーメンを人数分いただきました
かおりの方にも同じく…なので
このあと…かおり達もやってくるので夕ご飯をラーメンで」
「あなた?」
「わかった いただくとするか せっかくいただいたわけだし
俺たちに食べて貰うのが目的だと思うから」
「そうですね 参考になるでしょうし」
「そうだな」
両親は厨房の後片付けをすませてから居間にやってくるようだった
ぼくは先に居間に行き待っていることにする
しばらくすると両親も厨房から戻ってきて
隣からかおり達もやってくると
ぼくとかおりでラーメンを6人分
準備をしていく
両親達4人は準備をしているぼくたちを見ながら
「ふむ 汁と具を別々にして持ち帰りに対応しているのか」
「こういうサービスもあるんだね」
「問題は容器を準備しておかなきゃ…だが」
「そうですね」
確かに店で食べるんでなく
買って持ち帰るための容器等…色々と必要だと思う
容器も作らないといけないし
こういうサービスは…個人経営では難しいなと思ってしまう
考えながら準備を進めていき
6人分出来上がると、かおりが両親達に一言
「おまたせです」
「それでは、食べましょうか」
「「そうだな」」
「「「「「「いただきます」」」」」」
両親達は汁から飲み始めると
「醤油なんだが…他にもなにか出汁が使われてるな」
「汁自体も透き通ってますね」
「えぇ…薄口だけど…味はおいしいね」
「健二 このラーメンというのは醤油だけなのか?」
お父さんがぼくをみて問いかけてきました
「いえ…選ばせて貰いましたので…醤油ラーメンにしました
試食したときは…他にも味噌ラーメンと塩ラーメンもありました」
「なるほど…汁も色々あると言うことか」
汁を一口、口にしたあと麺に移ったようで
「「「「ずずっずぅ………」」」」
「麺は…うどんでもそばでもないな」
「細いけど縮れてますね」
「この構造で汁が絡みやすくなってるみたいだな」
「そうですね」
「具材もネギ、卵はわかるとして
この黒い薄いのは…なんだ?」
吉田のおじさんがそれを見て呟いてました
「お父さん それは…海苔というものみたい
海にあるらしいの 詳しくはわからないけど」
かおりが吉田のおじさんに自信なさげに答えてます
「なるほど 豚肉は結構厚めだな」
「ですね これは…うどんでもそばでも使えそうですね」
「そうだな」
「かおり 健二 ラーメンの麺は作ろうとするのか?」
吉田のおじさんがぼくたちに問いかけてきました
「試しに作ってみたいとは思います」
「ただし、うどんとそばの店なので…ラーメン屋を
やりたいというのは…今のところは
わたしも健二も考えてないから」
「「そっか」」
「お父さん達は…どうでした? ラーメン」
「うまかったな」
「他のラーメンも食べてみたくなったな 俺は」
「「そうね」」
両親たちは満足してくれたようだった
「うどんにも取り入れること出来る部分はありますか?」
ぼくは…お父さんに問いかけてみたところ
「豚肉の煮たものは…お客さんに喜ばれそうだな」
「そうだな これだけの厚さなら食べ応えもあるし
そばでも喜ばれそうだな」
「よかったです 明日は…焼きうどんを試してみたいのですが
お父さん達も手伝って貰えますか?」
「わかった 焼きうどんか…想像だと
具材と一緒に焼くかたちか?」
お父さんが考えを口にしました
「はい 当たりです」
「なるほど 名前を聞けば想像出来るのだが
自分から作ろうと思いつかなかったな
やってみるか」
「はい」
「お父さん ちなみに…焼きそばはラーメンの麺を焼いたものなの」
かおりも…吉田のおじさんにそう言うと
「焼きそばもあるのか…そば麦の麺ではなくラーメンの麺なんだな」
「そばを使った料理も…わたし色々調べようと思うし
パスタやラーメンも作ってみたいからいい?」
「あぁ…好きにしなさい」
「ありがと」
こうして…両家合同の夕食を終えたあと
かおりに話しかける
「幸正くんの思惑通りになったね」
「そうね お父さん達もメリットを見いだしてくれたし
よかったね」
「うん 明日は…焼きうどん作り」
「わたしも手伝うから」
「ありがと」
このあと、かおりは家に帰っていき
ぼくは指輪の機能を使いネットを見ながら
ラーメンやパスタなどの情報をみてまわることにした
ここまで読んでいただいた方ありがとうございます
面白いと思っていただいたら
ブックマークや評価つけていただいたら嬉しい限りです