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260話 カップ焼きそばの作り方

「お父さん 塩焼きそば食べるんだよね」

「ん? あ 食べ足りなかったから深愛様に頼んだな」

「ミアさん まだある?」

「まだまだありますよー」

「じゃあ、お父さん あやこさんに作るのみせるから

 作ったもの食べるかアイテムボックスに入れて」

「わかった」


父親とミアさんに話をつけたあと

あやこと夢子を呼ぶ


「あやこさん 夢子さん ちょっと上の階層に移動するから来て」

「「はい」」


俺は父親、ミアさん、あやこ、夢子と一緒に

上の階層に移動してキッチンセットの前に行く


「ミアさん」

「はーい はい、「○の塩」ね」

「ありがと…パッケージあける前に…お湯ですね」


俺はやかんを用意するとウォーターでやかんに水を入れていき

ファイアで熱して、お湯を沸かす


「これで…よし」


それを見ていた父親達は


「いつも思うのだが…魔法をこんなことに使うって…」

「器用ですよねぇ 未来様達もそうですけど」

「えぇ…魔法を普通に生活で使うなんて

 使える魔法が多くないと…ですし」


俺を見ながら色々呟いてるがスルーすることにして


「お湯が沸いたので…まずはパッケージをあけていき

 蓋を中身の袋が取れる程度にあける」

「全部開けるのはだめなんです?」

「全部開けちゃうと…麺を柔らかくするための工程が出来ないので

 ここは注意してください」

「はい」


あやこの質問に答えながら作業を進める

中に入っている具材が入っている袋をあけて

カップの中に入れていく


「キャベツ等? 乾燥してるんですね」

「うん 乾燥させたものが袋に入った状態でパッケージされてます

 なので…これをいれてから…お湯を入れて…蓋を閉めます

 蓋が開かないように…なにかを上に載せておきながら

 3分間待ちます」

「3分間で乾燥しているものが戻るという感じですか?」


夢子がそこで質問してきた


「うん そうなります」

「なるほど」


お湯を入れて3分間待ったあと


「3分経過したら…お湯だけを捨てます

 蓋にも…お湯を捨てやすいように細工されているので

 説明を見ながら捨てるといいです」

「きちっと捨てないとダメなんですよね?」

「そうですね 焼きそばなので汁なしですし」

「わかりました」


お湯を捨てて蓋を開けたあと


「残りの袋のを麺に入れていき…よく混ぜたら完成です

 お父さん はい、これ」

「あ ありがと じゃ…食べるか ここで」


父親は受け取ると食べ始めるようだった


「あやこさん わかった?」

「はい それにしても…3分で作れるなんてすごい技術」

「わたしもそう感じます すごい」

「カップ麺も…明智の爺さんが研究してると思います」

「えっ…あの明智さんのおじいさんにも渡しているんですか?」

「はい 6年生…教室は一緒なのです?」

「あ いえ 教室は別だけど…変人と言われている人なので」

「英雄くん…そんなに変わってないと思うけどなぁ

 むしろ ぼくの方が変人だろうし」


俺がそんなことを呟くと父親が俺を横目で見て


「幸正 お前の場合は度を超えてるからな」

「自覚はしてます」

「幸正くんの場合は…うん わかるんだけど

 魔法の授業とか滅茶苦茶してるし」

「挙げ句の果てに…こないだの…国民に向けての…あれとか

 寄りつかなくなりますよ?」


あやこも夢子も俺をジト目でみながらいう


「みほちゃんたちはともかくとして

 あやこさんは…寄ってきたじゃない?」

「あ あはは 言われてみれば…わたしはそうだったね」


俺はミアさんを向いて


「ミアさん 他になんかある? 麺類」

「カップラーメンならいろいろありますよ」

「簡単なカ○プヌ○ド○を」

「はい 味は?」

「味は…夢子さん どれがいい?

 味噌 塩 カレー シーフード しょうゆとあるけど」

「わ…色々ある…こないだ塩を食べさせて貰ったから

 うーん カレーって何だろう? 気になるからカレー」

「はい カレー」

「お湯入れるだけでいいんでしたよね?」

「うん お湯入れて3分待つだけでいいから

 ややこしいことしなくてすむタイプを選んだので」

「そうなのね ありがと 明日にでも食べてみよう」

「あ…カレーなら麺を食べた後で

 白いご飯を残った汁の中に入れて食べるとおいしいよ」

「悠 よくしていますよね カレーやシーフードで」


俺の言葉にミアさんも言葉にする


「そうなんだね 明日試してみるね」

「うん さて…7階層に戻ろう?」

「「うん」」

「俺は…食べてから戻るから

 それにしても…この焼きそば…うまいな」

「やみつきになるよね それ」

「あぁ これはやみつきになるほどだ」

「時々 買っておきますね」

「深愛様 ありがとうございます」

「いえいえ」


父親を残して7階層へ戻っていくのだった

7階層に戻ると美穂が俺の姿を見て近づいてくると


「なにしていたの? あやこちゃん達と」

「カップ焼きそばの作り方 教えていただけだよ」

「そうだったんだ」


それほど美穂は疑ってなく納得してくれたようだ

まだ、母親達が戻ってなかったようだから

拓郎達に話しかけることにした


「おじさん おばさん おつかれさまです」

「「いえいえ」」

「それで…明日と明後日は土日なのだけど休みにします?」

「いえ 明日はします 日曜日は休みで…」

「いいのです? 週休二日じゃなくて?」

「わしとしては…特に問題ない 美沙はどうする?」

「わたしも特には…」

「わかりました 明日はよろしくお願いします」

「「はい」」

「あ 見習いの侍女さん達にも日曜日は休みで…と」

「伝えておきます」


しばらくして…母親達が戻ってくると

各自それぞれの家に戻るのだった

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