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258話 なに食べたい?

美幸視点です

拓郎さんや美沙さん、見習いの侍女さん達に

一言断りを入れようと話しかける


「拓郎さん 美沙さん 後片付けありがとうございます」

「「いえいえ」」

「ちょっと わたしと由美ちゃん、さくらちゃんで

 ラーメン屋やピザ屋に行ってこようと思うのだけど

 こちらの方お願い出来ます?」

「はい ラーメン屋というと…大森さんと吉田さんのためですね?」


美沙さんが彼らを見て言う


「はい ピザは見習いの侍女さん達にあげようと」

「あの子達も素直でよく働いてくれてましたものね」

「いい子ですよね」

「えぇ こちらのことは…大丈夫なので…」

「それでは…いってきます」


美沙さん達と言葉を交わしたあと

まずは…美穂ちゃん達に希望を取ることにする


「美穂ちゃん 未来様 めいちゃんいい?」

「「「はい?」」」


3人ともわたしの方を見て首をかしげる


「夕ご飯だけど…大森さんと吉田さんにラーメン1杯ずつあげるのと

 見習いの侍女さん達にもピザでもあげることに決まったから

 買い物ついでに…わたしたちも夕ご飯買おうと…

 それで3人はなに食べたい?」

「わたしは…おばさん達と一緒に食べるから

 ゆきくんやおじさんは?」

「美穂ちゃんはそうだったね あの人は…焼きそば食べたそうにしてるね

 深愛様に聞いていたし…幸正は…何も言ってないね そういえば」

「そうなのね おばさんは?」

「わたしも…なんでもいいかなって」

「うーん 試食で麺色々食べたから…ピザかなぁ

 簡単じゃない?」

「確かに 大きいの買えば切り分けで良いものね」

「うん」

「未来様は?」

「わたくしもピザで…お爺様達を入れて6人分なら

 Lサイズで…足りますよね?」


未来様がそう言うとゆみちゃんが

行こうとしているピザ屋のサイトを検索してみる


「うーん 12カットだから4人分と言われてるけど

 Lサイズ2枚あれば足りるかな」


由美ちゃんがウインドウを見ながらそう説明する


「わかりました」


未来様も頷きながら答える


「はい 未来様もピザ 芽衣ちゃんは?」

「わたしも同じでいいです 買いものする手間もかかりますから」

「ありがとね そういう心遣い」

「いえいえ」

「そうすると 加賀家+樹家で8人だからLサイズ2枚

 未来様の方も同様に2枚 芽衣ちゃんところは1枚でいい?」

「「「はい」」」

「それで…どれ食べたい?」


由美ちゃんがウインドウを見せながら

わたしたちに聞いてくる


「「「「「迷うわ」」」」

「どれもおいしそう」

「「「うん」」」

「さくらさんも見習いの侍女さん達にあげるためのもの

 じっくりみて」

「はい ありがとうございます」


わたしたちは迷った末に


「わたしたとみほちゃんとこは

 テリマヨチキンにするわ 男性陣は肉がすきそうだもの」

「うん お父さんもおじさんも…」

「わたくしはシーフードスペシャルにします

 海の幸…いろいろみたいですし 食べたことないもの多いと思うので」


未来様はシーフードを選んだみたい


「わたしは…サーモンのホワイトチェダー

 サーモンが気になりまして」


芽衣ちゃんはサーモンに


「わたしたち侍女は…グルメセレクションに

 これなら色々乗ってますし それぞれ食べたい部分を選べるし

 それで…代金はわたしが出します」

「さくらちゃん…ここはわたしに出させてもらえる?」

「よろしいのでしょうか?」

「えぇ…あの子が巻き込んだことだし」

「ありがとうございます 20人とわたしたちだと…」

「そうね」 10枚あれば足りる?

「はい」


わたしたちの分を決め終えると

わたしは夢子ちゃんとあやこちゃんの元に歩み寄る


「夢子ちゃん あやこちゃん 食べ足りない?」

「えっ? えっと…はい」

「はい どれもおいしかったし食べたことのない麺ばかりで」


ふたりとも恥ずかしそうに遠慮しがちに答える


「どれがもっと食べたいと思った?」


ふたりは指をあごに当てながら考えると


「わたしは…最後に食べた…塩焼きそばが」


あやこが答える


「おいしかったよね それ ソース焼きそばもおいしかったし

 ラーメンももっと食べたいってなる うーん

 わたし よくばり」


あやこの言葉に反応して夢子も口にして

よくばりって落ち込むのは可愛いと思った

焼きそばなら…深愛様に聞いてみよう

わたしは念話で深愛様に確認する


「深愛様 塩焼きそばってストックいくらあります?」

「あの焼きそばでしたら…1箱は買いましたし

 まだありますよー」

「あやこちゃんが食べたそうでして…いただいても?」

「はーい そうすると両親含めて3つですね」

「よろしいのですか?」

「はい なくなったら買ってくればいいだけですし」

「ありがとうございます」


念話を終わると

深愛様がやってきて…あやこちゃんにカップ焼きそば3つ渡します


「えっ? いいのですか?」

「はい 両親含めて3つで…たります?」

「はい ありがとうございます」

「夢子の方はどうしますか?」


深愛様が夢子に問いかけます


「えっと…迷ってしまってます

 ナポリタンもラーメンももっと食べたいと思っちゃってて」

「なるほど 美幸 ピザ屋に行くんでしたよね?」

「はい」

「夢子 ピザ屋のサイトを見てパスタ選ぶ?

 さっきのラーメンの中で選ぶ?」


深愛様がこれから行く予定の

ピザ屋のサイトをウインドウで夢子ちゃんに見せる


「こんなに色々あるんですね どれもおいしそう…」


じっくりサイトを読みながら


「お金とか…いいのです?」


遠慮しがちに聞いてくると…わたしは

夢子ちゃんの頭を撫でながら


「大丈夫だから 遠慮しないで」

「ありがとうございます それじゃあ…ペスカトーレにします

 えびなど…じっくり食べてみたいので」

「わかったわ」


夢子ちゃんも決まったようだから

わたしは由美ちゃんとさくらちゃんとで

仙台市内に瞬間移動してラーメン屋とピザ屋を巡る

大森さんと吉田さんのは

由美ちゃんが聞いてくれたみたいで

ふたりとも醤油のチャーシュー麺を選んだみたい

両親の分含めて6つ

あと、由美ちゃんはラーメン屋で餃子も買うと言ってました

こうして買いものにだいぶ時間をとられてしまいましたが

買いものを終えて7階層に戻ると

後片付けも終わっていて

わたしたちの帰りを待っていてくれていたようでした


「「「おまたせ」」」

「「「「「「「「おかえりなさい」」」」」」」」


買ってきたものをそれぞれに渡して帰宅することにしました

由美ちゃんは…あやこちゃんにも餃子を渡してました

よく出来た子だなと…つくづく思います


「由美ちゃん いい子だよね」

「そ、そうかな」


照れて赤くなるところは可愛いよね ゆみちゃん

ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

面白いと思っていただいたら

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