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257話 麺類 試食 3

俺たちが戻ってきたのを見て

美穂 未来 芽衣が話しかけてくる


「おねえちゃん達となにしていたの?」

「今から焼きそばの試食がはじまるようです」

「おねえちゃん達となにしていたのか…その…少し気になります」


美穂はいつも通りに突っ込んでくる

未来は特に気にしてない様子だった

芽衣は気にしていても遠慮がちに聞いてくるだけだった


「あ うん 焼きそばだから…カップ焼きそばも作ってきただけ

 ミアさんに昨日買ってきて貰っていたので」

「そうなんだ…」

「手作りを試食するタイミングでカップ焼きそばも

 作るってどういうことなのです?」

「おいしいの?」

「ラーメンも焼きそばもインスタントと手作りとで

 かなり違うから…一応試食させてみる方がいいと思って

 ぼく個人としては…焼きそばはインスタントの方が好き」

「あー やっぱり ゆきくん そう言う」


美穂がやっぱりと言った感じに俺を見る


「とりあえず、先に手作りの方を」

「「「うん」」」


俺たちが会話しているうちに

焼きそばが各自に配り終えようとしていた

配り終わったのを見てから拓郎が口を開く


「先ほどの焼きうどんと材料はほぼ同じです

 違うのはうどんの時は醤油を使いましたが

 こちらは中濃ソースで味付けしてます

 それと…麺ですが…先ほどのラーメンと同じく

 中華麺を使ってます」

「「なるほど」」

「ご覧の通り、青のり、紅生姜をトッピングした

 ごく普通の作りにしました」

「えっと…のり?ですが

 わたしたちの世界でもとれるんでしょうか?」


夢子が海苔を見てそう聞いてくると

さくらが口を開いて答える


「海辺にあるはずだと思います

 まだ、海のものは安定して採取出来てませんが」

「そうなのですね」

「味の方は焼きうどんとは麺が変わってるから

 印象も変わりますね」


健二が食べながらそう呟く


「うどんはすぐにでも出来るとして

 焼きそばやラーメン…そしてナポリタンは

 やはり、麺を作るところからですね」

「お父さん達はお父さん達で…お店の仕事があるから

 ぼくたちで出来ることをするしかないね」

「うん」


どうやら健二もかおりも今後の方向性が決まったようだった

俺は各自が焼きそばを食べたのを見ると

見習いの侍女さん達にカップ焼きそばを数個渡して


「最後にインスタント焼きそばも配ってください

 塩焼きそばになってます ソース焼きそばとは印象も変わります」

「塩味もあるんですね インスタントというのは

 どういう意味なのです?」


受け取った見習いの侍女さんがカップ焼きそばを見ながら問いかけてくる


「月宮語…日本語にすると…そうですね

 即時とか瞬時とか…即座という意味になるから

 料理に時間かけずに…焼きそばの場合は

 お湯を入れて3分待てば出来るから…意味合い的にはそんな感じ」

「な、なるほど…お湯入れて3分…すごい」


見習いの子はカップ焼きそばを見つめながら呟く

しばらくして…カップ焼きそばも各自に配られると

それぞれ食べ始める


「ゆきくん 塩ってあっさりしてるよね たべやすい」

「ソース味とだいぶ違いますよね」

「わたしはこっちの方が好きかも」


美穂 未来 芽衣が感想を言う


「深愛様 この焼きそば…まだあるのです?」


父親がミアさんに確認すると


「ありますよー 家に帰ったら渡します?」

「はい もっと食べたいと思って」

「わかりました」


夢子とあやこも食べ足りなさそうに

小皿を見つめていた

俺は母親や由美、さくらを呼ぶ


「「「どうしたの?」」」

「夕ご飯どうする予定? お母さん」

「試食だけだと足りない感じみたいだね 作るか買うか…決めないと」

「大森さんと吉田さんにラーメン買う予定だから」

「あら? そうなの」


母親が健二とかおりをちらっと見る


「それで…おねえちゃんに買いものいって貰う予定なんだけど

 買いものいくなら…見習いの侍女さん達にも

 なにかあげた方がいいし…夢子さんとあやこさんも

 食べ足りない感じに見えるから

 夕ご飯 なにか買うのもありかなって」

「なるほどね ゆみちゃんもありがとうね」

「いえいえ 大森さんと吉田さんがラーメンに興味持ってくれれば

 試食会をやった意味もあるから」

「そうね それで…夢子ちゃん達もとなると

 どうしましょう」

「さくらさん 見習いの侍女さん達にピザとかはどうかなって」

「ピザですか…大型版を数枚買えば

 あの子達に配れますもんね」

「うん で、ピザ店ならパスタもあるけど

 夢子さん達はどれを食べたいのか確認しないと」

「そうだね みほちゃんたちもあわせて聞くわ」

「そうして」


母親達と話が終わり

辺りを見ると拓郎や見習いの侍女さん達は後片付けを始めるところだった

ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

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