表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
258/506

255話 麺類 試食 1

全員が席に座ると母親が口を開く


「えぇ…と…どうしまょうか?

 ラーメン3種類 焼きそば 焼きうどん ナポリタンとありますが

 どれから試食しましょうか?」


母親が見渡しながら話していく


「今日の試食は…大森さんと吉田さんに

 試食して貰いたかったのですが

 お二人は…どれから食べたいと思いますか?」


俺はふたりを見ながら話しかけてみた


「名前だけでは想像出来てなくて…唯一、焼きうどんは

 なんとなく…と言ったところです」

「わたしも健二と同様で…焼きうどんはなんとなく想像出来そうレベルでして

 あとは…わからないので焼きうどんから…お願いしたいかなと」


健二とかおりがそう答えたのを聞くと

母親がテーブルの上に焼きうどんの大皿をのせると

見習いの侍女さん達が小皿に小分けして各自に配っていきます


配り終えると俺や日本側にいる面々以外は

物珍しく小皿をみていた


「想像通りというか…汁なしなのですね」


健二が小皿を見ながら呟く


「具材を見ると…野菜炒めに…うどんという感じ?」


かおりが続けて言う


「とりあえず、食べてみよう」

「うん」


ふたりが食べ始める

他の面々も普通に食べ始めている

夢子や見習いの侍女さん達たちもいっせいに口に運んでいた


「汁なし…新鮮」

「うん 作っているところはみていたけれど…おいしい」

「「「「うん…」」」」


健二とかおりもじっくり味わって食べているみたいで


「おいしいよね 健二」

「うん 作り方も予想出来るから…店でも出せると思うし」

「そうね おばさん これ…何の肉です?」


かおりが母親に問いかけると


「それは大猪のバラ肉だよ 豚バラ肉でもいいと思うわ」

「なるほど 野菜炒めも簡単なんです?」

「特に変わった作り方はしてないからね」

「ありがとうございます」


焼きうどんをそれぞれが食べ終えたのを見て

俺は母親に


「次は焼きそば? ナポリタン?

 ナポリタンを先にしてラーメン そして焼きそばがいいのかな」

「うーん そうね ラーメンの麺も焼きそばの麺も

 同じものだものね」

「うん」

「それじゃ、ナポリタンね」


母親がそう言いアイテムボックスから

ナポリタンの大皿を取りだして机に置く

うどんとは変わって…はじめてみるだろう

面々は釘づけになりながら


「赤いの?」

「これも汁なしなんだね」

「うどんでもそばでもない…麺 どうやって作るんだろう?」

「赤いのは…トマトなのかな 匂いからして」


こんな感想を呟いている

美穂 未来 芽衣に至っては特に感想もなく食べ始めているが


「パスタもおいしいね」

「そうですね」

「うん ケチャップもそんなに酸っぱくないよね」

「むしろ 甘いよね」

「うん」


3人とも当たり前のように食べているのを見て

あやこと夢子は


「未来様達って…当たり前に食べてるよね」

「そうですね やっぱり、3人ともこちらの世界に慣れているからなのでしょうか」


そんなことを呟いていた

肝心な健二とかおりは…はじめてのパスタに


「この麺 うどんでもそばでもないし

 うどんとは違う感じの食感」

「うん ケチャップ?も甘酸っぱい感じだけど

 こういう麺類もあるんだね この麺って作り方気になる…」

「うん」


ふたりがパスタにも興味持ってくれたようで

これはこれでよかったと思う

作り方は…小麦粉の違いもあるから

小麦粉があるかどうかになるだろうが


他には見習いの侍女さん達は

みんな笑顔で食べていた


「作り方は覚えたけれどパスタ自体だよね」

「さくら先輩たちは日本から買ってこれるけど

 わたしたちは…できないよね」

「うん さすがに…見習いの立場で…おこがましいよね

 さくら先輩達のようになりたいというのは」

「ですよねぇ」


こんなことを話しているのを聞いて

俺はさくらに話しかける


「さくらさん 彼女たち…パスタにも興味あるようだけど」

「はい パスタ自体を…わたしたちの世界で作れるならですが」

「そうですね 日本からパスタを購入するのは

 さくらさんたちの負担になるでしょ?」

「んー? 平気ですよ 頻繁に買ってきてと頼まれるなら

 困るけれど…たまになら…可愛い後輩の頼みだし

 引き受けますから」

「いい先輩してるね さすがに全員に指輪をあげるのは

 ゆかり様や陛下からなに言われるかわからないし」

「そうですよね 難しいですよね」

「指輪は難しいとして…休日に日本に遊びに連れてくるのは?」

「それなら…わたしたち4人がします」

「まかせていい?」

「はい」


見習いの侍女さん達はさくら達に任せることにしよう

ナポリタンの試食が終えると

由美達が買ってきたラーメンをテーブルの上に並べられていく

ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

面白いと思っていただいたら

ブックマークや評価つけていただいたら嬉しい限りです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ