253話 放課後
前半、由美視点 後半、幸正視点です
───由美視点
ホームルームが終わり
さちこちゃんと一緒に帰り支度をして
下駄箱のところで、ひまりちゃんを待とうと考えて
登校口に向かう廊下で、ひまりちゃんと合流出来たので
そのまま下駄箱のところに行き外履きに履き替えながら
人気のない場所に移動する
「さて、ラーメン…一応テイクアウト出来るお店は
休み時間のうちに調べておいたよ」
さちこちゃんが指輪の方のネット機能を使って
調べて置いていた場所を表示してくれる
「ありがとう さちこちゃん」
ひまりちゃんは、さちこちゃんにお礼を言う
「うん ひまりちゃんのお父さん達も
色々作っていてくれてるところだし」
「そういえば…3品作ることになっていたね
幸正くんが無理難題押しつけている感じでごめんね」
わたしは幸正くんのことを謝ると
ひまりちゃんは手を振りながら
「ううん これくらいは…お父さんも無理難題とは思ってないから」
「ありがと それで さちこちゃん どうする?
味噌だけにする?」
「お店のサイトを見ると塩も醤油もあるみたいだから
一応3種類買っていきましょ」
「「うん」」
こうして、わたしたち3人はお店の近くに瞬間移動をして
味噌、塩、醤油をそれぞれ5人前ずつテイクアウトで注文して
出来上がるのを待ってから地下室へ移動するのでした
───幸正視点
今日も普段通り学校に通い
放課後は簡単に昼ご飯を済ませてから
未来 芽衣 あやこを待ってダンジョンに向かう
3時まで…芽衣は54階層と61階層
未来 美穂 あやこは55階層
俺は52階層と56階層で狩り続ける
55階層にはミアさんもいてくれるようだった
美穂と未来は大丈夫だろうが
あやこは慣れていないだろうから
ミアさんがサポートと回収を担当してくれてるようだった
3時まで各自狩り続けたあと
家に戻り、夢子 健二 かおりを待ちながら
休憩をしている
父親と宗人も畑仕事を終えて家に入ってきて休憩中だった
「そういえば お父さん」
「なんだ?」
「ぶどうはどうなの?」
「あ 大丈夫そうだな ダンジョンから持って来ても
ぶどうの木は枯れていないようだし
ちゃんと実もつけているようだ」
「それならよかった 品種改良は時間かかりそうだろうけど」
「そうだなぁ こればかりはのんびりとするぞ」
「あとは…ワイン作りは?」
「ワインは…俺の知り合いに月宮酒作ってる奴いるから
そっちに丸投げしてるぞ」
そこで宗人がそう答えてくる
「お爺様達もワイン作りを指示してますね」
未来も宗人の話に口を挟んで言う
「陛下の御命令もあるから…おそらく同じ人だろう」
「なるほど あとは…どうします?
ビニールハウスとか温室設備とか畑に作った方がいいのかな」
俺が前世のことを思い出しつつ口にする
「その辺は来年からでいいぞ
もう11月だ」
「そっか わかりました」
父親達と会話をしていると
玄関から呼び鈴が鳴る
それを聞いて…俺たち全員は玄関に向かい
夢子達を向かい入れる
「遅くなりました」
「「よろしくお願いします」」
夢子達は頭を下げながら言う
俺たちは「気にしなくていいから」といいつつ
夢子達と一緒に庭に設置してあるゲートに向かい
向こうの世界に行くのだった
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