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243話 うどん屋とそば屋さん合同家族会議

うどん屋さんの息子 健二視点です

ぼくとかおりは家の裏に瞬間移動をすると

かおりが、ぼくの顔を見て話しかけてきた


「健二 そっちに行くから…おじさん達と居間にいてて」

「わかった おじさん達も連れてくるんでしょ?」

「もちろん じゃないと…話し合いにならないでしょ」

「うん じゃ…待ってる」


かおりは手を振りながら自分の家に入っていく

ぼくも急いで裏口から家に入ると両親を捜す


(店の厨房にいるみたい)


厨房に向かうと両親が仕事中だったが

声をかけることにした


「ただいま お父さん お母さん 話があるんだけど?」

「うん? 健二 おかえり」

「話?」


母親が俺を見て手ぬぐいで手をふきながら近づいてくる

父親はその場で振り返りつつ怪訝そうに、ぼくをみる


「吉田のおじさん達も、かおりが連れてくるって言ってるから」

「あなた…」

「わかった」


母親が父親の方を向いて訴えるように呟くと

父親は観念したかのように返事をして

仕事をやめて手を洗う

ぼくは両親が居間に移動するのを確認しつつ

居間に向かって机の前に座る

両親も同様に座りながら待っていると

かおり達がやってきて


「おじゃまします お父さん達 連れてきたからあがるね」


居間にいる、ぼくたちに聞こえるように言いつつ

居間にやってくると空いてるところに座っていく


「かおり どういうことだ?」


吉田のおじさんが困惑気味に言う


「健二 これはいったい?」


父親の方も同様に、ぼくに問いかけてくる

ぼくは、かおりの方を見て任せることにする風に合図をすると

仕方ないなぁっていうような顔で

ぼくを見た後、両親達4人を向いて話を始める


「お父さん達 おじさん達

 わたしたちも人のこと言えないけど

 月曜日に試食させて貰った後

 加賀さん達に料理を教わっていませんよね?」

「「「「そ、それは…」」」」

「わたしと健二も同じで…幸正くん達と

 会っていなかったりしていたので

 人のこと言えません」

「かおり そうなのか…」

「健二も どうして?」


母親とおばさんが意外そうに、ぼくたちをみる


「ぼくたちはダンジョンに行っていたのです」

「「「「えっ?」」」」


親たちは予想していなかったようで固まってしまったようだ


「わたしも健二もレベルを上げておきたかったの」

「指輪を貰ってダメージ無効などをついているから

 レベル上げも簡単になるでしょうし

 強くなれば暴れ大猪なども

 ぼくたちが確保出来るようになると思って」

「「「「おまえたち…」」」」

「わたしたちは…そう考えてダンジョンに行っていたけれど

 さっき…桜庭先輩から…お父さん達が

 なにも教わっていないって知らされて

 ちょっと…」

「お父さん達は…教わる必要性がないと考えたのでしょうか?」


ぼくは気になったのできいてみることにした


「それは…なんて言えばいいのやら」

「俺も大森も…そばとうどんだから

 試食した料理の数々を見ると違う気がしてな」

「吉田もそう思ったのか」

「あぁ…そばに唐揚げなどはあわないだろ」

「うどんもそうだなぁ」


父親と吉田のおじさんの言い分もわかる


「お父さん達の言い分はわかりました

 確かに…うどんに唐揚げやとんかつは違うと思います」

「そばも同様だね その辺は…わたしも同意です

 ただ、牛丼の作り方は教わってもよかったのではないですか?」


かおりが牛丼に対しては教わるべきだと反論を述べていた

ぼくも…そこに関しては…そう思う


「牛丼は…あれは…ある程度作り方は予想出来るから」

「ある程度はわかるから仕事を休んでまで

 加賀さん宅に行くまでもないなと思って」


父親とおじさんは…そう答えてくる


「お父さん達の考え方はわかりました

 明日 幸正くん達と会って…そう伝えます」


かおりがそういうと

両親達4人は少し困ったように慌てる


「「「「報告するのか」」」」

「なにか困りますか?」

「未来様に…月宮の方々に目をつけられるのは困る」


おじさんが…青くなりながら言う

ぼくは念話で…かおりに話しかけて


「幸正くん達に念話送る?」

「明日でいいと思う」

「わかった」


かおりは…そんな父親達を見て

ため息を漏らしつつ


「うどんやそばには必要性が感じない

 と言うのが…お父さん達の結論でしょ?」

「「そうなのだが」」

「料理をみる限り…そう結論するのも

 仕方ないとは…わたしも思うから…あとは

 わたしたちがちゃんと話すから心配しないで」

「かおり…すまん」

「かおりちゃん ごめんなさいね わたしたちのせいで」


おじさんがかおりに頭を下げながら謝ると

母親も申し訳なさそうにかおりに謝る


「あと 桜庭先輩からの伝言

 天ぷらの作り方を知りたいなら…いつでも

 聞きに来てとのことです」

「「桜庭の娘さん…そんな伝言…」」


かおりから桜庭先輩からの伝言を聞いた

父親とおじさんは意外そうって思ったらしい


「お父さんさ 幸正くんもこないだ言っていたよね

 天ぷらうどんなどはありって」


ぼくは父親にそう言う


「そういえば…そうだったな 吉田…明日

 桜庭さんところに行かないか?」

「そうだな そうすることにする

 娘達を困らせるのもよくないしな」

「健二 明日 天ぷらの作り方 教わってくるから」

「かおりも これていいか?」

「「はい」」


話がこじれることも心配していたが

そうならなくてよかったと…ぼくはホッとする

念話の方で


「話がまとまってよかった」

「そうだね 桜庭先輩には…わたしから伝えておくから」

「うん」


こうして…両家の家族会議も一段落すると

かおり達は隣に戻っていくのだった

ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

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