240話 江藤食堂の様子
俺たちは店の入り口の方に移動していき
店の方を見ると、お客さんはちらほらいるようだった
とりあえず、店に入ってみることにして中に入り
江藤食堂の奥さんが、お客さんに接客しているのをみつけて
終わったのを見計らってから声をかけることにした
「「「「「こんにちは」」」」」
「あら 幸正くん それから…未来様達…いらっしゃい
どうしたのです?」
「はい 月曜日にあったきりでして…様子を見に…」
「そう言うことだったんですか
一馬は学校でも会いに行ったりもしないのです?」
「はい…」
「まったく あの子ったら…」
江藤食堂の奥さんが申し訳なさそうに言う
「それで…お店の方は?」
「はい、火曜日に…加賀さんや樹さんに作り方を教えて貰って
肉の方も…そのときに購入してきまして
牛丼を昨日から試しに…お品書きに追加してみました」
「「「そうなのね」」」
美穂達がそう小さく呟いている
「お客さんの反応は?」
「はい 注文していただけていますが
相馬さんの方に行ってるお客さんが多いようでして
こちらは…それほど忙しくないです」
「お客さん とっちゃって…ごめんなさい」
あやこがとっさに謝ってしまうのを聞いて
江藤食堂の奥さんはあやこの頭を撫でながら
「ううん 謝らなくても大丈夫だからね
それに…牛丼の売れ行きは悪くないみたいですし」
「はい…」
俺は…テイクアウト用の容器を大量に作り出して
奥さんに渡す
「えっと…これは?」
江藤食堂の奥さんが渡された容器を見ながら
俺に問いかけてくる
「お持ち帰り用の容器です
その中に牛丼を入れれば…店で食べなくても
お客さんは持ち帰ることは出来るので」
「あ…お客さんがいっぱい来たときは
こういう対応もすればいいのですね」
「はい」
「ありがとうございます」
「それでは…店主さんにもよろしくお伝えください」
「はい 一馬にはきちんと言っておきます」
「いえいえ 彼 気が弱そうでしたし
ぼくたちみたいに動き回るのは苦手みたいだから」
「はぁ…あやこちゃんを少しは見習ってほしいと思っちゃいます
母親としては…」
「わたしですか?」
自分の名前が出たことに反応するあやこ
「家の仕事の手伝いをしたいから強くなりたいって
月曜日に言ったでしょ」
「あ はい」
「すごいなって思ったもん わたし」
「えっと…幸正くん達を教室でいつもみていたし
わたしもあーなりたかったから」
あやこはテレながら言う
「同じ教室なのですね」
「はい 魔法の授業とかは…幸正くん達 すごいですから」
それを聞いた江藤食堂の奥さんは
俺たちを見てひきつってしまっているようだった
「ぼくたちは、そろそろ戻りますので」
「あ はい なんもお構いもしないでごめんなさいね」
「「「「「いえいえ」」」」」
店の様子も確認出来たことで
俺たちは、あやこの家に戻って
おじさん達が休憩に入るまでくつろぐのだった
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