237話 朝の学校での会話 1
学校について教室へ向かう途中
ひまりから念話が来て地下室の共通アイテムボックスの
使い方を聞かれて…教えていなかったことを
思い出して謝りつつ教えていると
桜庭料亭の娘である夢子が廊下で俺と美穂を見掛けて
駆け寄ってきて話しかけてくる
「おはよう 幸正くん みほさん」
「「おはようございます」」
月曜日以来となる会話だったりするから
挨拶は返した
「なかなか時間とれなくて
会いに来なくてごめんね」
夢子が俺たちに謝ってくる
「いえいえ 高学年の人だと3時過ぎまで授業ですし」
俺は当たり障りのないことをいう
「そ、それで…今日の放課後は空いてる?」
夢子が俺たちを見て聞いてくると
俺と美穂はお互いを見て
「3時までは…魚、鳥、牛、猪
もしかしたら繭などの糸類もとるかもだけど
そんな感じでダンジョンに籠もってるとは思う」
「うん 3時過ぎたら…ゆきくんの家に戻って
向こうの世界の…さちこおねえちゃんと
ひまりおねえちゃん…来ると思うから
そこからどうするかは未定だから
空いてると言えば空いてるね」
俺と美穂の言葉を聞いて夢子が
気になったことを聞いてくる
「さちこさんはわかるんだけど
ひまりさん? 向こうの世界で知り合いが増えたとか?」
「「うん」」
「おねえちゃんの同級生で
その子のお父さんがいろいろあって…ぼくが絡むことになった」
「いろいろですか…気になりますが
時間がないので放課後に
わたしも幸正くんの家にいきますので
そのときに」
「はい」
「そういえば…夢子さん
うどん屋さんと、そば屋さんは?」
美穂が気になっているらしくて
健二とかおりのことも尋ねていた
「うん? 大森さんと吉田さんでしたか
わたしも学年違いますから会ってないのですけど
あのふたりもわたしと同じく月曜日以来
顔も見せてないのです?」
「「はい」」
俺と美穂は頷き、俺はそのあと言葉を続ける
「お母さんの話だと…料理を教わりにも来てないとか」
「えっ? そうだったんですか
うちの料理人はフライやえび天をすでに
店のお品書きに追加しようとしているようですが」
夢子が俺の言葉に驚いていた
「江藤さんところも牛丼は作れるようになってるみたいですし
なにもないのが…うどん屋さんとそば屋さんのところなんです」
「なるほど…わたし 放課後にふたりに会ってみますね」
「はい お願いします
それから…来月の方のは大ホールで予定らしいので
何日やるかはわからないけど
この首都でする予定だから…お店を
その期間だけ…そこで開店して貰うのがいいと思うのです」
「えぇ…その辺は料理人の人や両親にきちっと話します
問題は来年夏の方ですよね?」
「はい 全国規模だから料理を作る量も…
なので…昨日 さちこおねえちゃんの家の敷地内に
地下室作って料理を来年夏まで作ろうと」
「10ヶ月もありますし…アイテムボックスを使えば
作り貯め出来るという話ですね」
「はい 皇室の見習いの侍女さん達も
人手として来て貰うことになってますが
桜庭さんのところでも誰か空いてる人がいたら?」
「そうですね その話も両親に伝えます」
「ありがとうございます」
「いえ 皇室の方々がしているのに
わたしたちがなにもしないのは違うと思いますから
とりあえず、大森さんと吉田さんのこともみてきますので」
「はい」
話がだいたい終わると夢子は自分の教室に向かっていく
俺と美穂も自分の教室に入っていくのだった
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