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21話 皇室での私的会食

式典が終わりマスコミ関係者への応対も終わると

俺と美穂 そして加賀、樹両家は

皇室のプライベートルームに招かれていた

プライベートルームに行くと

陛下、皇后様、皇太子殿下夫妻、未来がいた

用意された豪華な料理の数々

立食形式での会食だった


まずは陛下が俺に声をかけてくる


「実に天晴れであった レベル50付近の部隊を

 あーも易々と無力化するとは」

「いえいえ 本当は防壁とかもつかわなくても

 ダメージ無効なのですけど…テレビがあるから

 一応は防壁を展開させようと…

 あと重力魔法…土魔法の系統ですが

 相手を動けなくしてしまえばいいだけですし」

「そうであったか…それでレベル4とは

 末恐ろしいのよ」

「ステータスだけなら未来様の方が高いですが?」

「未来にも施したんであったな」

「美穂様がのびのびと過ごしていて

 お勤めとか色々頑張ってきていた未来様より

 ステータスが高くなっていたのは

 彼女自身の劣等感になってしまいそうだと思って」

「そうか…あの子には皇女としてやって貰わなきゃならないこと

 たくさんあったからな 結界のことがあったわけだから

 数年後までにプロテクトアクセラレートの術者として

 成長して貰わなきゃと…」

「結界は数百年ほど大丈夫となりましたけど

 未来様にはどうさせるおつもりでしょうか」


俺がそう言うと陛下は未来の方を見つめる


「本来ならば血筋を絶やさないように

 一族内で嫁ぎ先を決めて嫁がせる予定だったが

 あれもおぬしのこと好いているようだし」

「えっと…美穂様と未来様 二人ともは法律上…」

「そこはどうとでもなりおる」

「はぁ…そうですか」

「なんじゃ? 未来に不満あるのか?」


陛下がぎろりと俺を見ると


「め、め、滅相もありません

 未来様…いい子だと思いますし

 大人しくて控え目なところはかわいいと思います

 あ…美穂様には…」

「わはは…いまから美穂の尻に着かれているようだな」

「美穂様もいい子だとは思ってます

 すぐ叩いてこなければ…」

「あれは…報告を聞く限りじゃじゃ馬に育ったようだな

 息子達も頭が痛そうにしておったわ」

「皇太子殿下夫妻がですか…」

「当然であろう? 自分たちの娘が…じゃじゃ馬になったんだから」

「はぁ…」

「さて、われは孫娘の方に声をかけてくるとしよう」

「はい…」


陛下が美穂のところへむかう

しばらくすると未来が俺の元にやってくる


「お爺さまとなにを話されていたんです?」

「模擬戦の話と…その…」


俺は彼女の方を見ながら言いにくそうにする


「わたくしのことですか?」

「うん」

「どんなことをですか?」

「ステータスのこととか」

「他にもありますよね?」


彼女にじっと見つめられてしまう


「えっと…言わなきゃダメですか?」

「言えないような内容なんですか?」

「う…」

「怒ったりしませんので…」


俺の腕をつかみ取りぐっと引き寄せてくる


「嫁ぎ先の話…」

「えっ? お爺さま…なにを?」

「結界も当分は安全だし

 家の都合でとつぐのは陛下としても考えてしまうみたいで」

「そうですか…」

「みくちゃん 好きでもない人と結婚したくないよね」

「それは…はい でも、みほさんのこと考えると」

「二人とも…というのはみくちゃんはいやよね?」

「えっ? ゆきくん? それは…あの子と一緒なら

 わたくしは構いませんよ?」


未来がそう答える

なんと言っていいかわからなくなり

うつむきながら赤くなる


「また…赤く…ゆきくんってすぐ顔に出ますよね」

「うん…」

「わたくしのことも…いいって思ってくれるのですか?」

「いい子だと思うし 大人しめで控え目で」

「みほさんは…そういえばすぐ手を出しますよね」


未来がにこりと笑いながら言う


「すぐ怒るし…」

「でも、うらやましいと思ってました あんな風に出来るみほさんが」

「そうですか…」

「わたくしの変身のとき…ゆきくん…()()()()よね?」

「えと…はい」

()()()()()()()ことなんて()()んですからね?」

「責任…」

「とって貰いますか?」


未来が余計にくっついてきながら微笑みかけてくる


「えっと…ぼくでいいんですか?」

「もう…ずるい言い方しないで下さい」

「…はい」

「まだまだ この約束はわたくしたちだけの秘密で」

「えっ?」

「もう少し大きくなってからちゃんと

 お爺さま お父様たちに言いたいと思いますので」

「みほちゃんもふくめて?」

「そうですね わたくしとみほさん

 二人とも貰っていただけるんですよね? 約束ですよ?」

「はい」


未来にそう約束されてしまう

二人とも好きなのはそうだが

前世日本の感覚としてはダメな男だなとつくづく思ってしまう


未来が俺の腕を掴んでくっついてるのを

遠くで皇太子殿下夫妻や俺の両親も見ていたらしく

このあと4人からも散々責め立てられてしまうのだった

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