235話 タッチパネル
ひまり視点です
朝 学校行く支度をすませていると
お父さん達がわたしに声をかけてきた
「ひまり 学校行く前に…ちょっと頼みが」
「うん?」
お父さんの言葉に首をかしげて頷く
「地下室の共通アイテムボックスの使い方
わしら…覚えてないから」
「あ…言われてみれば
とりあえず、地下室に移動で?」
「あぁ…美沙も」
「えぇ」
わたしたち3人は桜木家の裏庭の地下室へ移動して
揚げ物を作るのに適している階層へ移動してから
わたしは幸正くんに念話を送る
「ひまりです ちょっと…聞きたいことあって」
「はい」
「共通アイテムボックスの使い方だけど
わたしみたいに指輪持ちじゃない人は
どうやってアクセスするの?」
「あ…説明してなかった ごめんなさい」
「ううん 昨日 色々とすること多かったから
忘れてしまうのも仕方ないから」
「ありがと それで…共通アイテムボックスだけど
各階層の壁にタッチパネル式のモニターあるよね」
「うん」
わたしは…お父さん達と一緒に
壁際にあるモニターをいじってみる
共通アイテムボックスという項目があるのがみえる
「項目あるね それをタッチ?」
「うん 中身確認とか 収納 引き出すとか
色々出来るようになるから」
「うん」
幸正くんの言葉通りタッチパネルを操作する
中身確認 預ける 引き出す等の項目も確認出来た
試しに自分のアイテムボックスから
直接、肉類や家から持って来た調味料などを
共通アイテムボックスへ移動させる
「お父さんか、お母さん タッチパネルで中身確認してみて
今 わたしのアイテムボックスから色々移動させたから」
「あぁ わかった」
お父さんがタッチ操作をして中身確認を選択すると
中に入っているものが写真付きで
一覧として表示されていく
「おぉ…すごい」
「ちゃんと 家から持って来たものも入っているのが確認出来るわね」
二人とも驚きながら確認していた
わたしは幸正くんに念話を送る
「ありがと うまくできた」
「はい おじさん達には他の人にも説明お願いって伝えて」
「うん わかった 伝えておくね」
念話をやめて…お父さんに幸正くんからの伝言を言う
「わかった ここで働く人たちに説明すればいいんだな」
「うん それじゃ、学校行くけど」
「「うん いってらっしゃい」」
お父さん達と別れて一度、家に戻り
鞄と外履きに履き替えて瞬間移動で学校近くに移動するのでした
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