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233話 佐々木家

拓郎視点です

エピソードタイトルを考えるのが苦手

娘のひまりと家に戻ると

妻の美沙がわしらの姿を見て首をかしげながら聞いてくる


「あなた どこにいたんです?

 それと…ひまりもいつ帰ってきたのです?」


あぁ…美沙には何も説明してなかったな


「説明するから…居間に」

「えぇ…」


わしら3人で居間に行き

机を囲むと…わしは美沙に説明を始める

昨日の出来事は午前中に説明していて

金の塊も換金して口座に振り込んであるが

地下室へのゲート等の話がまだだったので

それらを説明する

美沙は黙って最後まで聞いてくれていた

説明が終わると美沙が

ため息をつきながら口を開く


「ふぅ…あなたが詐欺に遭ったこともおどいたけれど

 だまし取られた金額以上のお金を

 いただいた上に…詐欺師を痛めつけてくれた人が

 まだ7歳で異世界人というのは

 未だに信じられなくて…夢でもみているのかと思っているけれど

 ひまりが身につけている指輪の機能を

 一通り見せて貰って…うーん

 それにひまりのアイテムボックス?にも

 金の塊があるとか…どこまで滅茶苦茶…と思ってしまいます」


美沙がわしたちを見ながらそう言う


「美沙の言うとおりだし

 詐欺に遭ったこととかすまないと思っている」

「そうですね 居酒屋をやりたいと話を聞かされたときに

 わたしもしっかり見ていなかったのも悪いのですが

 お金を相手に預けるのは今後は避けてくださいね?」


美沙がわしにきつめに睨み付けながら言う


「それは…もちろん 気をつける」

「それで…桜木旅館の裏庭ですか?

 移動ゲートというのは信じられないのですが

 一度、向こうへ移動しても?」


地下室へのゲートのことは

にわかに信じられないでいる美沙がそう言ってくる

わしは美沙を連れて物置部屋にいき

設置してあるゲートを開いて

桜木家の裏庭の地下室へ移動してみせる


「………ほんとに地下室になってるんですね」

「あぁ…」

「わかりました」


わしらは再び居間に戻り話を再開させる


「それでだ…美沙 夕ご飯は作っていたりするのか?」

「時間も時間ですので…作ってますが

 あなた…なにか?」

「作っているなら…明日の朝にでも試作することにする」

「試作?」


美沙が首をかしげて俺を見る


「ひまりのアイテムボックスに

 牛肉、猪肉、鶏肉と入っていて…

 とんかつや唐揚げの試作を」

「そうですか…それらの肉は

 向こうの世界のものなのですね?」

「あぁ…来月まで…地下室で作る予定の料理なのだが

 わし以外にも…向こうの世界の人たち

 桜木さんが募集するバイトの人たち含めて

 作る予定で…誰がどの料理を担当するか

 決めるためにも試作して欲しいと言うことなのだが」

「なるほど…わたしもしてもよろしいですか?」


そういえば…美沙は専業主婦しているんだった

家で暇しているなら手伝ってくれる方が助かる


「手伝ってくれるなら…わしとしては助かるから」

「居酒屋するんですよね?

 わたしも店に立つわけなのですから

 いまから慣れておいた方がいいと思うのです」

「そうだな」


そこで…ひまりがわしらに尋ねてくる


「それで…店はどうする予定?」

「うん この家の隣の土地を買い取れるなら

 買い取る形がいいかと思うのだが

 隣は空き家になっているわけだし」

「それなら…物置部屋の移動ゲートも

 このままでよさそうね」

「言われてみれば…この家から引っ越すなら

 あのゲートはまずいことになるか

 引っ越さない方向で…店を始めるようにするから」

「話も終わったみたいだから

 わたしは制服着替えてくるから」

「あぁ」

「ひまり あとでアイテムボックスの肉みせてくれない?」


美沙がひまりにそう言うと

ひまりは頷きながら自室に戻っていく

わしは美沙に確認する


「とんかつと唐揚げと焼き鳥なんだが

 とんかつは2種類がいいか?」

「そうですね ロースカツとヒレカツですね

 脂身が苦手なお客様もいるわけだから

 それが無難ですね

 唐揚げは…普通のを作ることにしましょうか」

「そうだな

 焼き鳥はひまりのアイテムボックスの中のを確認してから

 決めることにしよう」

「はい」


こうして…美沙への報告などをすませるのだった

ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

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