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225話 ひまりとの会話

冒頭が由美視点、そのあと幸正視点です

───由美視点


ひまりちゃんを連れて玄関から家に入り

「ただいま」の挨拶をすると居間から美穂ちゃん達がやってきた


「おねえちゃん おかえりなさい」

「さちこおねえちゃんは?」


美穂ちゃんの「おかえりなさい」に続いて

あやこちゃんがさちこちゃんいないことに気づいて聞いてきた


「さちこちゃん すぐ来ると思うよ

 さちこちゃんのおねえちゃんも連れてくるみたいだから」

「そうなのね」


あやこちゃんはホッとするように呟く


「そちらの方は?」


未来ちゃんがひまりちゃんを見て…伺ってくると

ひまりちゃんは自己紹介を始める


「えっと…佐々木ひまりです

 昨日 椛沢さんに父がお世話になって…

 お礼を兼ねてついてきました」

「なるほど 昨日のことは…わたくしたちも

 先ほど知ったところだったりします」

「とりあえず、おねえちゃん達 中に入って」

「うん」

「おじゃまします」

「あ みほちゃんたち ひまりちゃんのこと お願いね

 わたし 着替えてくるから」

「「「「はい」」」」

「ひまりさん わたしたちについてきて」

「はい」


───幸正視点


母親に起こされて

あくびをしつつ氷水を飲んだあと

母親と一緒に居間にやってくると

美穂 未来 芽衣 あやこ ミアさんと

知らない女の子 制服を見ると由美と同じ高校だったから

彼女が佐々木さんの娘さんなんだろう


「みほちゃんたち おはよう おかえり」

「「「「おはよう」」」」

「ゆきくん 眠気は?」

「さっきよりはすっきりしてるから平気」

「ゆきくん 深愛様から動画見せて貰いましたが

 お母様に報告する…わたくしの身にもなってくれます?」


未来は少し怒ってる感じに俺に言う


「拷問のこと?」

「そうです 相手の詐欺師が可哀想に感じました」

「はぁ…」


未来の言葉に…俺はため息をつく


「そ、それで…そちらが佐々木さんの娘さん?」


俺は未来の小言から逃げるように

話を変える

未来は俺を睨み付けてくるが…気づかないふりをする


「はい ひまりといいます

 昨日は…父が色々とお世話になりまして

 退職金以上のお金まで貰ったようで…

 どう…お礼をしたらいいのかわからなくて」


ひまりがそう俺に言ってくるのを聞いて

母親がひまりに話しかける


「お金といっても…この子達にとっては

 ゴールドゴーレムを狩ることなんて

 ものの数秒でしょ?」

「「「まぁ…」」」


母親の言葉に美穂達が苦笑いする


「なので…アイテムボックスの中に

 どれだけの金が貯まっているかわからないわけだから

 それの一部をあげた程度だろうし

 気にしなくていいわよ」

「ゆみちゃんからも似たようなこと言われました

 でも、お礼はしないとって」


ひまりの言い分もわかる母親は

ひまりの手を握りながら優しく語る


「ゆみちゃんは…気になったから声かけたんでしょうけど

 この子の場合は…詐欺師が嫌いだから

 徹底的にやったんだと思うから

 あまり気にしなくていいわよ

 あと…ひまりちゃんのお父さんには

 仕事を頼んでいるようだから

 お給料として支払っているということで」

「おばさん………はい…ありがとうございます」


ひまりも一応納得してくれたようで

落ち着いたみたいだ

それを見てから俺は母親に確認をする


「お母さん 桜庭、江藤、あとはうどん屋さんたちは

 どうなってます?」

「桜庭さんとこは揚げ物 覚えてくれたみたいだから

 作ってくれるとは思う

 江藤さんところも牛丼だけだろうし

 作っているとは思うわ たまに確認しないとね

 うどん屋さん達は…なんとも言えないわね」

「そうですか あやこさん、マグロ丼は

 刺身を切り分けてパックにつめておいてくれれば

 当日 一人分1パックずつ…でいいはずだから

 パックだけ渡すね」


俺は刺身用のパックとサランラップを大量に作り出して

あやこにアイテムボックス経由で渡す


「いったい どんだけ わたしてくる ゆきまさくん」

「一応 1000万人分ぐらい?」

「あの わたしのところで…そんなに作れないよ?」

「うん 全部使い切らなくていいから

 お店でもテイクアウト用に使えると思うよ」

「テイクアウト?」


あやこが首をかしげる

美穂が俺の頭を叩きながら


「お持ち帰り用のこと ゆきくん

 あまり英語で言わない方がいいよ?」

「あ うん」

「お持ち帰り用…お店で食べていかないで持ち帰る人用?」

「うん そう あると便利だから」

「わかった ありがと」


俺はあやこから再びひまりのほうをむいて


「聞いての通り 人手不足なので

 佐々木さんには1日8時間として…料理を作って貰おうかと」

「はい」


そこに着替え終わって由美も居間にやってきて


「ゆきまさくん 寝不足は平気?」

「さっきまで寝ていたから今は大丈夫」

「精神年齢は高くても7歳なんだから

 あまり夜更かしはだめだよ?」

「うん」


それを見てひまりが由美に話しかけてくる


「なんというか…ちゃんと おねえちゃんしてるよね」

「うん わたし一人っ子だったから

 この子とか…みほちゃんたちもそうだけど

 弟や妹出来た感じで嬉しいかな」

「「「ゆみおねえちゃん」」」


そこに玄関からさちこの声が聞こえてくると

母親が玄関に向かって

さちこたちを向かい入れてやってくるのだった

ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

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