224話 午後の様子
前半 幸正視点 後半 美穂視点です
───幸正視点
昨日は夜遅くまで色々あってか
学校でも居眠りは…してなかったが
寝不足だったため、ぼーっとしていて
授業内容なんて頭に入ってなかった
学校が終わって家に戻ってくると
母親が俺を見て声をかけてくる
「幸正 だいじょうぶ?」
「うん 眠いだけだから」
「ご飯食べたら…横になったら?」
母親の提案に俺は美穂を見る
「ゆきくん 学校でも…ぼーっとしていたでしょ
食材集めは、わたしたちだけで平気だから
3時まで寝ていたら?」
「みほちゃん…ありがと 甘えさせて貰うね」
「うん 55階層と56階層中心にしてくるね」
「みくちゃんたちによろしく」
「うん」
俺は…お昼ご飯をカップラーメンだけ食べて
部屋に戻って3時まで眠ることにした
───美穂視点
わたし、おねえちゃん、芽衣ちゃん、あやこちゃん、深愛様で
55階層と56階層 各1時間ずつ狩り続けて3時近くになったのを見て
わたしたちは、ゆきくんの家に戻った
「「「「「ただいま」」」」」
「おかえりなさい」
わたしたちの声に…おばさんが挨拶返してくれる
「ゆきくん まだ起きてきてない?」
「そうね 昨日11時過ぎまで色々やっていたようだからね」
わたしの問いかけに
おばさんがそう答える
「あの 美幸 詳しいことは?」
おねえちゃんが気になったらしく
おばさんに問いかけると
おばさんが昨日のことを話し始める
「わたしも、ちゃんと把握してないけれど
ゆみちゃんがバイト先で気になって声をかけた人が
詐欺に遭ったらしくてね 大金だまし取られたみたいで
幸正が…その詐欺師も連れてきて地下室で
徹底的にいたぶったらしいわ
まったく あの子は…」
おばさんがそう語りながら頭痛そうにする
「「「「そんなことが」」」」
「悠 それでも殺さなかったみたいでしたね 今回は」
「あ そういえば 深愛様って…ゆきくんの行動を
録画出来ているんでしたよね?」
深愛様の呟きにわたしは思い出して深愛様に言う
「動画再生しますか?」
「「「「「はい」」」」」
…
……
………
…………
わたしたちは動画を早送りしながら確認して
全員でため息を漏らしました
「「「「「はぁ…」」」」」
「水魔法…こんな使い方してるなんて」
あやこちゃんが困惑気味に呟く
「わたしやみほさんがいないから
自白も使ってなかったみたいだけど
こんなやり方で相手を屈服させちゃうのね」
「ゆきくん やり過ぎでしょ いつも思うけど」
「そうですね ただ、この詐欺師が原因なんだから
殺されなかっただけ…よかったのではないですか」
「「「「うん」」」」
そこで…わたしたちは時間を確認する
「3時半過ぎたから…おねえちゃん達来るね」
「幸正 起こしてくるから…みほちゃんたちは
ゆみちゃん帰ってきたらよろしくね」
「「「「はい」」」」
おばさんが…ゆきくんをお越しに向かうと
玄関からゆみおねえちゃんの「ただいま」の声が聞こえてきました
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