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219話 さちこと話し合い

えびの切り身をあやこに試食させたあと

3時まで俺たちはマグロ、エビ、かに、イカ中心に狩りを続けてる

芽衣とあやこ、美穂、未来と別々に行動することになったのは

聖魔法使いを別々にした方が効率がいいと思ったからだ

俺はイカを大量にウインドシールドで閉じ込めていき

弱点を攻撃して仕留めたあと

美穂がいる場所に瞬間移動をして

美穂に浄化、除菌、除毒を頼むと移動する


それを見て美穂が顔を膨らませて


「わたしに丸投げして…どこかに行かないでよ もう…」


と…俺に向かって叫んでいた

あとで叩かれる覚悟はしておこう

美穂のところから移動して

わかめと昆布がある場所を、さくらからデータリンクを

して貰っていたので

そこに向かい、昆布とわかめも獲ってから

再び美穂のところに戻る


美穂は俺の顔を見て顔を膨らませて叩いてくる


「ごめんなさいってば」

「ふん 悪いと思ってないでしょ?」

「そ、そんなことないよ 叩かれる覚悟はしていたから」

「もう…それで…昆布とわかめも獲ってきたのね

 浄化、除菌、除毒しておくね」

「うん」


こうして3時になると…一度、島に全員で集まる


「おつかれさま あやこさんは平気だった?」

「うん めいちゃんと一緒だったから楽でした」

「めいちゃんもおつかれさま」

「ううん わたしも楽でしたよ」

「みくちゃんは?」

「わたくしは…蟹相手でしたし

 そんなに苦労もしてませんし

 むしろ…みほさんが1番大変だったのでは?」

「おねえちゃん そう思ってくれるんだぁ

 ゆきくん わたしに丸投げしてくるんだもん

 イカを」

「だ、だから…ごめんなさいってば」


美穂に謝り続けて機嫌を直して貰うのが大変だった

そのあと一度、俺の家に帰宅して

休憩をしていると…さちこが向こうの世界から

やってくる


「おじゃまします」


さちこの声に俺たちと母親も挨拶をかえす

挨拶を終えるとさちこが俺のところに近づいてきて

話し始める


「ゆみちゃんと学校で会話していて思ったんだけど

 アイテムボックスの機能…いじくってほしいんだけど いいかな?」

「うん? どんな感じに?」


さちこの言葉に俺は首をかしげて聞き返す


「大きくふたつ…なんだけど

 一つ目 向こうでバイト雇うことを考えてて

 夜にでも…おねえちゃん…わたしの家 3人兄妹で

 1番上に…お兄ちゃん 真ん中にお姉ちゃんがいるの

 それで…お姉ちゃん…大学生なんだけど

 高校のわたしよりはバイト出来る人

 探しやすいと思うから聞いてみようと思ってて

 もしバイトが可能な場合 倉庫とか用意して

 出来上がった食べものをカモフラージュで

 収納していき…その倉庫の中にアイテムボックス共用仕様型を

 設置は出来ないかな?」


さちこの説明を聞いて俺も考え込む

確かに向こうの世界でバイトを雇ってくれるとして

できあがりの保管場所は必要になる


「倉庫は確かに必要ですね し○○らから冬物衣装を

 大量発注する場合もトラック何台分にもなるよね」

「うん 裏庭にプレハブは用意したけど小さめだから

 一時保管するとしても…だし

 そのプレハブの中に…ぼくたちの

 アイテムボックスに繋げるアイテムボックスを設置かな?」

「出来る?」

「設置は出来る 問題は焼き鳥とか作るスペースは?」

「うーん それが問題よね」

「バイトを雇うお金は金の塊大量に換金したら間に合うだろうし」

「うん そこは平気でしょうね お姉ちゃん連れて来てもいい? ここに」

「うん 手伝って貰えるなら…挨拶しないとだもん

 で、スペースだけど…ずるしてもいいなら

 裏庭の地下に大型スペースでも作っちゃうのはダメ?」

「えっ? あ なんでもありだから…出来るか

 じゃあ、その地下室に…焼き鳥、唐揚げ、とんかつなどを作る

 調理場とか空調とかもきっちり出来る?」

「わかった そういうイメージで作るね トイレとかも必要だし

 電気とガスは…ややこしいから魔力でいい?」

「うん わたしが充電すればいいよね」

「そうなるね あと 地下室にも

 アイテムボックスへのアクセス口をつけておけばいいよね」

「うん 一つ目は…そんな感じ

 もう一つのほうは…焼き鳥だけどハツや砂肝、軟骨、レバーなどあるよね」

「うん」

「それで…アイテムボックスの機能だけど

 現状だと内容物は取り除いていても臭みとかはそのままじゃない?」

「うん 小麦粉で洗ったり牛乳で洗ったり

 その辺は今のところは手動にしてあるけど

 それらを全部自動に変更するってこと?」

「それがいいと思う 食の祭典まで時間が無いわけだから

 とりあえずは…みんなに食べて貰うのが先で」

「確かに…そっか うん わかった

 鳥だけじゃなくて内臓全部でいいよね?」

「うん モツとかも作らないとでしょ?」

「うん…」


俺はアイテムボックスの機能をいじり

これまで配った指輪すべてに対して機能更新を行う

美穂達が俺たちの話を黙って聞いていて

アイテムボックスの確認をしていた


「問題なく…内臓の臭み処理おわってるみたい」

「そのようですね」

「うん」


さちことの会話が終わるタイミングを見計らって

あやこがさちこに話しかけてくる


「おねえちゃん 剣道教えてほしいんだけど…いい?」

「うん あやこちゃんの姿は…わたしのに似せているのかな?」

「うん だめだった?」

「ううん 問題ないよ

 それで…幸正くん この家の地下に練習場作ってくれない?」

「うん」


俺はこの家の地下深くに空間を作り通気口と

地下へ降りるエレベーターなどを家の隅に設置して

地下空間に防御結界等を施す


「こんな感じかな?」


俺たちは家の隅に行きエレベーターに乗り

地下室へ移動していく


「かなり広く作ったのね」


美穂が真っ先に言う


「ゆきくん せっかくですので…

 この空間だけ…レベル制限など設定出来るように出来ませんか?」


未来が俺に提案してくる


「同一レベルでしないと練習にならないもんね」

「そうです わたくしたちだけ高いと

 あやこさんにはきついわけですし」

「うん わかった」


俺は壁にレベル制限用のパネルを作る


「1 10 20 30 40 50………100まで

 10刻みで設定可能にして 最後に無制限設定も選べるようにするね」

「「「「「うん」」」」」

「早速、わたしはあやこちゃんと剣道の練習するから

 レベル…とりあえず30制限設定で」

「よろしくお願いします」


さちことあやこがお互いの武器を持ちながら練習を始める


「さて、ぼくは56階層で狩りをするけど

 みほちゃんたちは?」

「わたしたちも一緒に行くね」

「材料 足りなくなりそうですもの」

「うん」


さちことあやこを残して

俺たち5人は56階層へ移動して5時過ぎまで

コカトリスと雷鳥を中心に狩り続けるのだった

ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

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