216話 あやこ 初めての55階層
俺 美穂 未来 芽衣 ミアさんに
あやこをくわえた6人で55階層にやってくると
ミアさん以外は14歳の姿に変身する
それぞれが更衣室から出てきて
美穂達があやこを見る
「わたしたちは7年後の姿になってるけど
あやこちゃんは…15歳?」
美穂があやこを見ながら問いかけていた
あやこ自身も自分の姿を更衣室の鏡で確認していたようで
「どうなのでしょう? 背は伸びているし
胸も膨らんでいるし…それで胸…
何か締め付けられているような感じ…これって?」
あやこが自分の胸元を見ながら違和感感じているようだ
それを聞いて芽衣があやこに答える
「変身すると自動的にブラジャーも
身につけることになるから
はじめてだと…違和感感じるの」
「ブラジャー?」
あやこが首をかしげて芽衣を見る
そこで美穂が俺によってきて
「ゆきくん ちょっと…わたしと一緒に向こうに行こう
めいちゃん おねえちゃん 下着の説明任せるね」
「「はい」」
俺は美穂と一緒にミアさんが索敵すませておいてくれていた
マグロゾーンに向かう
「みほちゃん…」
「ぼくに胸の話聞かせたくなかった?」
「うん えっちなこと考えるでしょ?」
「う…まだ7歳だもん」
「こういうときだけ…子どもぶるのね?」
美穂が俺を睨み付けてくる
「ご、ごめんなさい」
「あやこちゃんもめいちゃんと同じくらいだったね」
「えっと…答えたら怒るよね」
俺の言葉に美穂はニコッと笑いながら俺を見る
「さ、さて…海を衝撃波で割るから
みほちゃん 仕留めて
あやこさんには経験値共有と
いつもの成長倍増×10をつけておいてるから」
「わかった」
俺は真下の海に向かって刀を振り切ると
衝撃波により海が割れていく
割れた海の中からギガントトゥーナスが数匹
俺たちを見ながら上空へ飛び上がってくると
美穂が闇拘束を発動しつつ
弱点にビットで魔法をぶち込んでいき
息の根をとめると浄化、除菌、除毒を発動する
すべての作業が終わったのを見てから
ミアさんがギガントトゥーナス数匹をアイテムボックスに改修していく
「みほちゃん 慣れてるよね」
「うん 何回も倒しているもん
さて、みんなの元に戻ろう」
「うん」
「はい」
俺たちが戻ると
あやこは若干赤い顔をしつつも
下着のことなどは納得した様子だった
「いま マグロ数匹 みほちゃん仕留めてきたけど
あやこさん だいぶレベル上がってるよね?」
「あ うん 脳内でうるさいほど音が鳴ってます
こんな簡単にレベル上がって…ずるいような気がしますけど」
あやこがそう言いながらぎこちなく笑う
「はじめてのダンジョンが55階層
見渡す限り…海と空…ほんとにダンジョンの中なの?」
あやこが周りを見ながらいうと
美穂達も頷きながら肯定する
「不思議だよね 地下のはずなのに…空がある」
「どういう理屈でこうなっているのか?
わかりませんよね」
「うん これを作った月宮の始祖さんの
能力もすごいんだろうなぁって思っちゃうけど
転生者の幸正くんを間近でみていると
幸正くんもやろうと思えば出来るんだろうなって」
美穂 未来が言ったあと芽衣は俺を見ながら言う
「ぼくですか? 必要性がないことはしないから…」
「「「言われてみれば…そうだよね」」」
美穂達は俺の顔を見ながら納得する様子で言う
「さて、あやこさん 魔物狩りどうします?」
俺はあやこをみながら問いかけると
あやこは元気に「いきます」の返答をしてきた
「ミアさん なにか手頃なものいない?」
「そうですね ちょっと 南にエビが多数いるようですね」
「ありがとう じゃ、あやこさん 飛べると思うから
ぼくたちとついてきて」
「あ…うん」
あやこは不安そうに背中の翼を広げていき空中に浮遊する
「わ 浮いた」
「基本的に脳内でイメージするようにコントロールすればいいから」
美穂があやこにアドバイスを送る
「うん ありがとう」
こうして…俺たちはちょっと南に飛んで移動していくのだった
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