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207話 あやこの気持ち

試食が焼き鳥等に移ろうとしている中

由美が学校から戻ってきたようだ


「ただいま」

「ゆみちゃん おかえり」

「おねえちゃん おかえりなさい」

「「「「おかえりなさい」」」」


俺たちが由美に挨拶を返す

すぐあとから…さちこもやってきて


「おじゃまします」

「「「「「「「「いらっしゃい」」」」」」」」


さちこにも挨拶をする

由美は来客している面々を見て


「着替えしてきますので失礼します」


と言うと…自分の部屋に行くのだった

さちこの方は着替えているようだったので

その場に留まると


「焼き鳥などの試食に移ったところです?」

「うん そう」


ぼたんがさちこに答える

そんな中で夢子やあやこがさちこを

アイドルを見たような感じにみていた


「わたしの顔になにか?」


さちこが夢子達に問いかけると


「あ いえ ごめんなさい こないだの…あの巨大な魔物を

 一人で倒した女の子を間近で見て…舞い上がってしまってて」

「おねえちゃん かっこよかった

 わたしもあんな感じに戦いたいなぁって思っちゃった」

「えっ? あやこ あなた…」


あやこの言葉にあやこの母親が慌てる


「かっこいい…ありがとう あれは…うん

 幸正くんの能力でレベル上げしたおかげなんで…」

「幸正くん…未来様達だけじゃなくて、わたしも混ざりたい」

「「ちょっ あやこ」」


娘の言葉に両親が慌てだしてしまう


「みくちゃんたちをみていて…普通じゃないのはわかるよね?」


俺はあやこにいう


「うん」

「わたしたちみたいに化け物と言われるようになるのはいいの?」


美穂があやこに問いかける


「みほちゃんたちが化け物だなんて思わないし

 さっき…牛とか猪のこと話していたけど

 わたしが強くなったら家で使う分のは

 わたしがとれるわけじゃない?

 お父さん達のお手伝い出来ると思うもん」

「「あやこ…」」


あやこの言葉を聞いて

あやこの両親が涙を浮かべてしまっている


「ゆきくん わたくしたちは反対しないから」

「うん わたしなんて あやこちゃんと同じく平民の子だもん

 たまたま…幸正くんがわたしの隣の席になったからだし」


未来と芽衣が俺に言う

続けてさちこも俺を見ていう


「わたしなんて…こっちの世界の人間じゃないし

 むしろ 向こうの世界で…こんな能力使うのは

 やばいと思ってて大人しく過ごしてるんだよ?」

「さちこおねえちゃん」

「あ 迷惑だとか思ってないから

 そこは心配しないでね」

「うん ありがと

 それで…あやこさん はい これ」


俺はあやこに指輪を渡す


「指輪?」

「みほちゃんたちと同じように

 アイテムボックスやらダメージ無効、状態異常無効

 即死無効などを添付しているものです

 レベル上げは…明日以降で」

「ありがとう 幸正くん」

「「この子が迷惑おかけして…ごめんなさい ごめんなさい」」


両親が俺たちに謝っているが

俺たちは手を振りながら「いえいえ」とする

夢子達もなにか言いたそうだったが我慢しているみたいだ

こんなやりとりしているうちに

由美も着替えてやってくると


「あれっ? 焼き鳥とかまだ食べてなかったのね」

「ちょっと 話し込んでしまって…」


俺は由美に答える

話が一段落するのを見て母親が焼き鳥等を促すのだった

ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

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