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204話 出迎え

「ゆきくん そろそろ3時だよ」

「どうしましょうか? 相馬食堂と江藤食堂 二手に分かれます?」

「一人ずつでいいですよね?」

「うん そうだね ぼくが江藤さんところに行くから

 誰かあやこさんところに行って

 あとは3時まで狩っててもいいし」

「じゃあ、わたし行くから おねえちゃんとめいちゃんは

 3時までやってて」

「「はい」」


俺と美穂はそれぞれの場所へ瞬間移動をする


江藤食堂の入り口にやってきた俺は

店に入るなり声をかける


「迎えに来ました」


すると店の奥から3人ともやってくる


「「「よろしくお願いします」」」

「それじゃ、3人とも手をつないで端の人はぼくとも繋いでください」

「「「はい」」」


俺は確認し終えたあと家に瞬間移動する

そして扉を開けて


「お母さん 江藤さん一家連れてきたので…お願い」


部屋の奥から母親がやってきて


「いらっしゃいませ えっと…この子の母親の加賀美幸と言います

 来月の食の祭典にご協力感謝いたします」


母親が頭を下げつつ言うと

江藤さんの方も頭を下げながら自己紹介をする


「みほちゃんの方も相馬さん一家連れてくるので

 お母さん お願い ぼくは学校に行くから」

「わかったわ 江藤さん こちらに入ってください」

「「「おじゃまします」」」


俺はそれを見届けると学校の校門に瞬間移動をする

校門で待機していると美穂もやってくる


「もう…家で待っててくれてもいいでしょ?」

「う…ごめんなさい」


美穂の機嫌がこれ以上悪くならないように

すぐ謝っておくことにする

そして3時過ぎると未来と芽衣もやってくる


「ミアさんは?」

「深愛様は家に戻ったようです」


俺の問いかけに未来が答えてくれた

校門でしばらく待つことになったが15分ぐらい経つと

校舎からたけしが俺たちの姿を見ると

小走りに駆け寄ってくる


「お待たせしました」

「「「「いえいえ」」」」

「桜庭さん達もまだ来てないですし」

「あ 確かに…それで幸正くん 和菓子屋さんにも声かけようと思ってます」

「おかしの方をお願いするためですか?」

「はい 学校には関係者いなかったので

 これから ぼくがお店の方に行こうと思ってます」

「たけしくん 一人で大丈夫?」


美穂が心配そうにたけしに問いかける


「はい アップルパイは持っていこうと思ってます」

「めいちゃん 和菓子屋さんって場所わかる?」

「はい 有名店ですよね? たけしくん いこうとしてるのは」

「あ はい 老舗ですね」

「それなら、わたしも何度も買いに行ってますしわかる」

「じゃあ、お店の人 一人でいいから引っ張り出して家に連れてきてくれない?」

「わかりました それじゃ、たけしくん手をつないでください」

「あ はい…」


芽衣がたけしと手をつなぐと和菓子屋さんへ瞬間移動していく

それをみた未来は俺を見て


「瞬間移動出来る人 数人いると色々と便利ですね」

「うん うどん屋さんとそば屋さんも二手に分かれることになるよね」

「そうですね」

「ゆきくん わたし そば屋の吉田さんのところ行くから

 大森さんところ行って」


美穂がそう提案しくくるとうなずき


「わかった みくちゃんは桜庭さんの方お願い」

「わかりました」


打ち合わせをしているうちに

夢子達も校門の方へ駆け寄ってくる


「わ…お、遅くなりました」

「お待たせしてしまって…申し訳ありません」

「何分ぐらい…お待ちしていたのでしょうか?」


3人とも俺たちを見ながら青くなっている


「大丈夫ですから」

「吉田さんはわたしと手をつないでください」

「桜庭さんはわたくしと…です」

「「あ はい」」

「大森さんはぼくとで」

「はい どうするおつもりで?」


大森が俺にそう問いかけてくる


「3人とも瞬間移動しますので…すぐ家に着きます」

「「「えっ?」」」


3人が驚いてるうちに俺たちはそれぞれ瞬間移動をする

俺は大森の家の前に移動するとなにが起きたのか理解が追いつかない様子で

固まってしまっている大森がいる

俺は彼の肩を叩いて呼ぶ


「固まってるところ悪いけど…着いたので

 家の人に話を」

「あ はい 行ってきます」


外でしばらく待っていると中から

店主と思われる男性と奥さん そして息子の健二が戻ってくる


「お待たせしました 説明するのに時間かかってしまって…」

「いえいえ…うどん屋さんの店主さん はじめまして」

「はぁ…はい こないだの映像は俺らもみてましたから

 幸正様のことは把握してますけど

 俺らにも手伝えることなのでしょうか?」

「うどん屋さんの立場としては丼物とか

 そう言うものは作りたくないですよね?」

「あ いや 作れるなら作りたいです

 うどんだけだと…お品書きも少なくてなにかないかなと

 思っていたところで…」

「なるほど…さすがに…うどん屋さんに

 ラーメンやらパスタを提案するのも考えちゃうから

 今日のところはおいときます」

「あのぉ…ラーメンやパスタとは?」

「うどんとは製法が異なる麺類なのだけど

 うどん屋というお店で出すのは…違う気がして」

「なるほど そばとも違うんです?」

「はい 食べてみたいです?」

「興味はあります ぜひ」

「わかりました 明日以降でよろしければ?」

「はい」


そんなやりとりを終えた後

俺は大森一家を家に連れて帰り玄関から中に入る


「あがってください」

「「「おじゃまします」」」


俺は大森一家を連れて居間に移動すると

すでに美穂が吉田一家を連れて来ていたようだった

そのほかにも…ゆかり様や侍女さん達も

やってきていた

未来も夢子と一緒にすでに到着していたみたいで

どうやら桜庭の関係者は侍女さんが連れて来ていたみたいだった

しばらくすると芽衣とたけしが

和菓子屋さんの職人を連れてやってくると

ゆかり様が口を開く


「みなさん 揃ったみたいなので…試食を始めます

 美幸 絵美 そして侍女4人 お願いね」

「「「「「「はい」」」」」」


試食が開始されるのだった

ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

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