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200話 定食屋と料亭

2時間目の休み時間

俺たちが教室で雑談をしていると二人ほど

俺たちの教室にやってきて入口にいたクラスメイトに

俺のことを尋ねていたようで…すぐクラスメイトから呼ばれることになり

俺たち4人とも教室を出て二人の元に歩み寄ると

二人が自己紹介をはじめる


「はじめまして…えと…白井さんからの話を聞いて

 会いに来ました 江藤一馬と言います

 両親が定食屋をやってます」


江藤一馬と名乗った男の子…気が弱そうな感じの子だが

頭を下げながら自己紹介をし終える

すると…隣にいた女の子…見た感じたと12歳ぐらいか

大人しめで儚い感じに見える子が続いて自己紹介を始める


「わたしも白井パン屋さんの息子さんから話をいただいて

 こちらに足を運びました 桜庭夢子と言います

 両親は料亭を営んでいます えっと…

 皇女様は…わたしの家にも食べに来ていただいたことはあると思うのですが」


夢子と名乗った子が未来を見ながら

不安げに言う


「はい 桜庭の料亭には何度か食べに行った記憶はあります

 もしかしたら…お母様の方からすでに桜庭の方へ

 連絡が行っているかも知れませんね」

「えっと…白井さんの話だと来月と来年夏にお祭りがあるということで

 料理を作れる人が足りないということでしたけど」


夢子がそう話すと未来が頷きながら詳細説明をする

二人とも説明を聞きながらメモをとっていた


「なるほど 幸正くんが色々と

 別の世界の料理を広めたくて…作れる人を集めているということなのですね」

「そうです 江藤さんの定食屋や桜庭さんの料亭なら

 とんかつやら牛丼やら唐揚げも出せるとは思います

 料亭だと…この辺の料理じゃ庶民向けすぎて品格にあわないのかもしれないけど」


俺が料亭を思い浮かべながらそう言うと


「あ その辺は…心配なさらずとも平気です

 それにめずらしい料理ならばなおさら…わたしの家でも

 メリットはあると思いますので」

「そうですか…桜庭さん 江藤さん 放課後時間ありますか?」

「ぼくは3年生なのでお昼で終わりますし

 時間は大丈夫です」

「わたしの方は…3時まで授業がありますから…」

「うーん みほちゃんたち 3時過ぎから一通りの料理つくりでいい?」

「牛丼やマグロ丼ならすぐ終わるけど」

「揚げ物は大変かな」

「そうだよね 作ってるところは美幸おばさま達と…で

 今日のところは料理だけ試食がいいと思うの」


俺の問いかけに美穂達がそう返答する


「じゃあ、3時過ぎに試食 料理自体はアイテムボックスにありそうだよね?」

「牛丼は作り置きしているからあるよ」

「唐揚げとかとんかつは…侍女に念話送っておきます」

「マグロ丼はすぐ出来るからそれは平気そう」

「それじゃ、そう言うことで…江藤さんの家がわからないので

 お昼過ぎにぼくたちもついていっても?」

「え あ はい 皇女様達は帰宅しなくても大丈夫なのでしょうか?」


おどおどしながら未来に聞いてくる一馬


「定食屋の場所を確認したら…わたくしたちは

 その場で瞬間移動で帰宅出来ますので」

「「瞬間移動」」


二人とも驚きの表情を浮かべる


「わたくしたちのことは…こないだの映像でみていると思いますけど?」

「それは…はい…実際に目の前で言われて…驚いてしまいました」

「わたしも…皇女様達があんな風に結界強化を

 発動しているところは見ていましたけど

 未だに信じられなくて」


二人とも信じられない様子で話していた

時間をみると次の授業がもうすぐはじまりそうになっていて


「そろそろ教室に戻らなきゃ 申し訳ありません

 放課後にまた」

「ぼくも…バタバタしていて…申し訳ありません

 放課後 校門で待っていますので」

「「「「はい」」」」


ふたりが足早にそれぞれの教室に戻っていくのを見届けたあと

教室に入り次の授業の準備をするのだった

200話到達です

1日2話更新でペースが早い気がしますが

まだストックがあるので…しばらくはこのままです


時間軸としては

幸正達が皇室敷地内に引っ越ししてから

もう少しで1ヶ月と言ったところまでしか進んでない感じですね

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