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197話 報告と相談 side さちこ

さちこ視点です

ゲートをくぐり家の裏庭に戻って辺りを見回す


「ゲートの場所…裏庭の隅になってるのね」


幸正くんがどこに繋げたのかくぐってみないと

わからなかったから不安だったけど

目立たないところに置いてくれててよかったと思った

わたしは裏庭から家に入り

事務室の方に向かい「ただいま」を言うと

事務室にいた、お父さんやお兄ちゃんがわたしの方を向く


「おかえり」

「おかえり 向こうに行ってたのか?」


お兄ちゃんがわたしに問いかけてくる


「うん あ お父さん達 ちょっと 裏庭に来て」


わたしはふたりを裏庭に連れて行き

転移ゲートのところに行く


「さちこ これは?」

「扉だよな?」


二人とも困惑気味にわたしとゲートを見る


「ゆみちゃんの家だけじゃなくて

 ここにも繋げて貰った 向こうの世界へ行ける扉」

「「む? そんな簡単に?」」

「うん ただ、扉を起動するのは…わたしがつけている指輪がないと

 向こうの世界に行けないので誰彼構わずいくと言うことは出来ないから」

「「なるほど」」

「逆に考えると…さちこの指輪がないと行けないのは

 よかったのでは?」


おにいちゃんがそう言う


「そうだな 自由に行き来出来てしまうと

 お客様が間違って通っちゃう事故もあるから」

「「うん」」

「それで…お願いあるんだけど?」


わたしの言葉にお父さんがわたしを見る


「なにを?」

「このゲートにあわせるようにプレハブを建てて貰えないかなと

 こんなところに扉だけあるのは…不自然でしょ」

「「あ…確かに」」

「明日にでも業者に頼むことにする」


お父さんが言う

扉の話が終わると事務室に戻り

もう一つの用事を話すことにする


「転移ゲートの話と別件で…もう一つ用事あるんだけどいい?」

「あぁ…」

「月宮関係の口座にどれくらいお金あります?」


わたしは2週間ほどゴールドゴーレム狩りで得た

金の塊をちょこちょこと…お父さんに渡していた


「数億はあると思うが…それだけでなく

 俺たちの旅館の口座やさちこやゆみちゃんの口座にも

 かなりの金額は振り込まれているとは思うのだが

 なにか…お金が必要になったのか?」

「うん お父さん もし可能なら

 し○○らに問い合わせして欲しいんだけど」

「洋服店?」

「うん 冬物 各種 大量購入出来ないかなって」

「それって…向こうの世界は和服メインなんだっけ?」


お兄ちゃんがわたしに問いかけてきた


「うん そう 洋服を広めようと

 向こうで生産開始はしているけれど

 追いつかないわけで…この冬だけは

 こっちの洋服を向こうで転売しようかと」

「なるほど おやじ 俺が問い合わせしておくよ」

「よろしく頼む」

「おにいちゃん 面倒かけてごめんね」

「大丈夫だ それに…向こうの人にはかなり恩義があるし

 とんでもない金額になってるぞ 口座」

「あはは それは…わたしやゆみちゃん 幸正くん達が

 狩りまくって持って来てるからで」

「質問いいか?」


お兄ちゃんがわたしを見て聞いてくる


「うん」

「ゴールドゴーレムだっけ? 1体でどれくらいなんだ?」

「うーん でかいし…あれ1体でも数百キロは」

「そ、そんなにか…もしかして

 さちこのアイテムボックスにはまだまだあるのか?」

「相当たまってるよ 出してみせる?」

「い、いや いい」


お兄ちゃんが冷や汗を垂らしながら拒否してくる


「お金あるし…おにいちゃん できないかな?」

「なにをだ?」

「土地の買収」


わたしはぽつりと呟く


「む? どこのだ?」

「中国資本に乗っ取られた土地全部」

「………さちこ おまえ」

「この国は日本人のものだよ?」

「そうだな」

「好き勝手やられたら…だめじゃない?」

「あぁ さちこ 高校生なのに そんなことまで」

「ゆみちゃん こないだ外人に襲われたことあったのは聞いてるよね」

「それがきっかけで…さちこも向こうの世界と関わってるのは聞いてる」

「日本に侵略してくるような連中を

 このまま野放しにしていたらダメじゃない?」

「だな」

「だから…お金があるなら外人資本から取り戻していくべきじゃないかと

 わたしは思うの」

「わかった おやじ それも含めて色々動かなきゃな」

「そうだな 宮城はまだ侵略度合いは低いが

 予防策は採っていこう」

「お父さん達 ありがとう

 お金 足りないなら金の塊 まだまだあるから

 おそらく…アイテムボックスにあるのを全部換金したら

 国家予算に匹敵しそう…」

「「………さちこ そんなに…」」


二人とも顔をひきつってしまってるのを無視して

わたしは自分の部屋に戻ることにした

ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

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