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196話 報告 side 芽衣

「ただいま」

「芽衣 おかえり」


家に戻ると、お母様がわたしを見て

挨拶を返してくれました

わたしは居間に向かいながらアイテムボックスから

アップルパイ2種類とパン粉をとりだして

お母様に渡しながら説明しました


「はい 作ってきたアップルパイ2種類

 あと…白井パン屋さんからパン粉…お礼としていただいたの」

「加賀さんのところに行ったんじゃなかったの?」


お母様がわたしの説明を聞きながら首をかしげて

聞き返してくる


「幸正くんのところからパン屋さんに向かって

 試作品の試食を色々して…

 ゆみおねえちゃんが感想言いながら

 話の流れでアップルパイ作りすることになって…」

「そ、そうなのね アップルパイ…おいしそうね」

「甘いから…お茶と一緒に食べて」

「うん あとで…お父さんといただくわ」


そのあと

お父様も、お店の方から仕事が終わったみたいで

戻ってくると夕ご飯を食べ始めます

夕ご飯が食べ終えて一息ついたあとで

わたしは両親に話しかけて色々と説明をして行くことにしました


「お父様 お母様 お話があるのですが」


二人の向かいに正座をしながら話しかけると

二人とも真剣な様子になりわたしの方に向きます


「加賀さん関係ですか?」


お父様の問いかけにわたしはうなずき


「はい それと…お店関係でもあります」

「と言うと…俺たちの販売具合の確認?」

「まず、それがひとつです 下着は販売開始

 ブラジャーだけはまだ…ですが」

「そうだな」

「下着以外はどのような状況ですか?」

「シャツ類、スカート、ズボンはある程度は生産出来ている

 ワンピースも数が揃ったようだから今月末には販売出来るとは思う」

「なるほど それらは…冬用でです?」

「もちろん、もう11月だ 寒くなってきているわけだから

 冬にあわせての仕様で作っている」

「わかりました そうすると…足りないものと言えば

 シャツ類の上に着込む服などですね」

「そうだな さすがにブラウスやワイシャツ、ポロシャツだけだと

 寒いだろうし上に着込んで貰わないと…風邪ひくよな」

「はい 状況はわかりました

 次に12月に食の祭典をこの首都のどこか大ホールで開催予定です

 また来年夏に西の街の近くに会場を建設しているみたいで

 開催予定になってます」


わたしはメモを見ながらお父様に話す


「食の祭典…加賀さんが今まで作ったものを…ですか?」

「そうです 幸正くんがこれまで…美幸おばさま達に作って貰った

 料理の数々を国民に食べて貰うための…お祭りといったところです」

「芽衣 それって…材料費は?」


お母様がそこで気になったのか、わたしに問いかけてきました


「ブラックホーン 暴れ大猪 ギガントトゥーナス等々は

 わたしたちが狩ってくる予定ですが

 米や野菜は国の予算になってます」

「「なるほど」」

「料理は無料にするのか?」


お父様がそう問いかけてきました


「その予定ですが、全国各地に会場への転移ゲートを

 設置するという話しもあり

 ゲート使用料はいただくというかたちになるような感じです」

「その使用料で材料費に充てるわけだな」

「はい それで…ここからが本題です」

「あぁ…俺たちに何をして欲しいのか?」

「幸正くんの提案ですが…せっかく、国民が一箇所に集まるわけです

 会場の近くに簡易的なお店を建てて

 秋・冬服を販売するのはいかがですか?ということです

 また来月12月の方も同様に会場でお店を開いたらどうでしょうか?」

「なるほど 確かに…食の祭典…数日開催なんだよな?」

「おそらく 夏の方は1週間から2週間は開催するのでは?と

 わたしは考えてます 来月の方は準備期間も少ないですので

 3日という予想はしてます」

「ふむ その間、お店を閉じてそちらで販売するということか」

「お父様のお店だけじゃなく…各地の紺菱呉服店

 総動員がいいと思います」

「確かに…俺たちだけじゃ無理な話だ 急いで各地に連絡する」

「連絡ならわたしが瞬間移動して連れて行きますので」

「あ…そうか 芽衣がいるなら…それが早いか 頼む」

「はい それで…生産しているもの以外の冬物ですが

 し○む○に発注して大量に確保するのは?と

 幸正くんがさちこおねえちゃんに確認依頼してました」

「えっ?」

「日本の服をそのまま販売?」

「お父様的にはどうですか?」

「ずるといえばずるになるが…俺らの生産がおいついていないなら

 そういう手段もお客様には喜ばれそうだな

 発注するとして…代金はどうするのだ?」


お父様がお金のことを気にしたみたいです


「わたしたちがゴールドゴーレム狩りまくっていますし

 金の塊は山ほどあります

 さちこおねえちゃんの家の人に換金して貰う予定で

 そのお金で発注して貰おうと考えていると思います」

「なるほど こちらでの販売は日本円の価格と照らし合わせて

 月宮文(つきみやもん)の適正価格で販売がよさそうか」

「そうですね 販売して得られた利益は

 服を作るために使うのがいいと思います」

「そうする で、何々発注して貰うか…だが

 ブラもA~Eカップまでのを頼むことにしたい

 この国でそんな大きい胸の人はいないような感じに思える」

「わかりました

 女性用の下着 上着として厚手のトレーナーやセーター

 コートや手袋、マフラー、スカートもミニからロングまで

 ベルト類や靴下等もですか」


わたしが色々とあげていくと

お父様がメモに書いていく


「男性用のズボンなどもだな」

「はい」

「ベルトは…ここの技術でも作れるものは作っていくことにするが

 まだまだ生産が追いついてこない」

「発注数ですが各2000ぐらいでしょうか?」

「うーん 来月はこの首都だけならば…それで足りるだろう」

「わかりました

 ブラは…BやCのを多めに用意して貰うかたちで?

 来年夏の方は生産体制次第ですが

 間に合わない場合は夏服も発注でしょうか?」

「あぁ…それがいいだろう

 さて、芽衣 各地に移動して貰えるか?」

「はい」


わたしはお父様を連れて他の紺菱呉服店に

瞬間移動してこれらの説明をお父様と一緒にしていき

協力を頼んでいくのでした

ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

面白いと思っていただいたら

ブックマークや評価つけていただいたら嬉しい限りです

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