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195話 報告と提案

「ただいまもどりました」


わたくしが戻ると栄が出迎えてくれました


「おかえりなさいませ 姫様」


栄はかえで達に仕事の指示をすると

かえで達はそれぞれ仕事に散り始める


しばらくしてから

いつものように夕ご飯の席に着いたあと

わたくしは、アイテムボックスから

アップルパイをとりだして栄に渡します


「かしこまりました」


栄達が切り分けていき皿に盛り付けて配り終えたのを

見計らってから、お爺様が口を開きます


「未来 今日は…これを作ってきたのじゃな」

「はい アップルパイです

 白井パン屋のほうで試食をした際に

 ゆみさんとさちこさんがアップルパイの話になって

 作ることになりました」

「「「「なるほど」」」」

「2種類になってますが…こちらのカスタードクリーム入りは

 かなり甘いので…甘いのが苦手な人は

 そちらの方がおすすめだと思います

 どちらも甘味なので…夕ご飯後に…」

「わかった まずは、夕ご飯を先にいただくとしよう」


お爺様がそう言うと「いただきます」をしてから

夕ご飯を食べ始めます


……

………


食事を終えて一息を着いたあと

わたくしは、お爺様達に話しかけました


「来年夏の食の祭典の件ですが」


わたくしの言葉を聞いて

お母様がまず反応をしてきました


「西の街の近くに会場を建設中です」

「そこまでの交通機関はどのようになっていますか」

「基本的に西の街へ鉄道を乗り継いで向かうというかたちになりますね」

「そうですか…」


わたくしのトーン下がった返事を聞いて

お母様が気になったらしく聞いてきます


「気になることでもあるのです?」

「はい 全国…北から南まで

 かなりの範囲が広いのが…この国ですよね」

「そうですね」

「西の街までのアクセスも1番遠くだと

 どれくらいかかるのか…というのがあります」

「た、確かに…」


そこで、お爺様がわたくしを見ながら語りかけてきます


「未来よ 幸正から何か言われたのだな?」

「はい 各都市に会場付近へ繋がる転移ゲートを設置するという

 案を提案されてました ずると言えば…ずるですが」

「なるほど…それなら…全国どこにいても

 その地方にある転移ゲートまでいけばいいわけじゃな」

「はい それで…使用料を国で管理し

 ゲートを使う際にお金をいただいた金額を

 食材の材料費や人件費に充てたらどうだろうというのが

 ゆきくんの話です」

「ふむ 確かに…米や野菜は…ただではないわけだし

 会場建設なども…いくら国家予算で建設していても…だ」

「はい いかがでしょうか?」

「ゆかりは…どう思う?」


お爺様がお母様の方を向いて確認をする


「そうですね 全国から食べに来て貰わなきゃ

 開催する意味がありませんし

 会場へのアクセスが容易になる方が

 足を運びやすいと思いますので反対はいたしません

 問題は大がかりな規模になるので

 料理を作る人材が足りないということです」

「うむ それをどうするかだな…」

「ゆきくん 白井パン屋の息子に

 他に飲食店などを営んでいる親がいる生徒いないか

 聞いてました」

「あやつは」

「あの子は」


わたくしの言葉に二人とも…「またか」と言う具合に言う


「お義父様 わたくしの方でも全国にある料理店に

 声をかけてみます

 興味を持ってくれる料理店があるならば

 そちらへ…訪れて瞬間移動で連れてきます

 その上で侍女達や美幸達と一通り料理を作ってみせるかたちにします」

「うむ 美幸達とそこにいる侍女4人だけだと

 絶対的に人手不足じゃ…作れる人を増やさないと

 今回の祭典が成功出来ぬ」

「はい」

「それから…肉や魚などは…わたくしが

 ゆきくんたちと一緒にとりまくりますが

 冒険者の方にも出来ればブラックホーンや暴れ大猪は

 狩って貰う方が助かります」

「そうじゃな 雅仁 その辺の通達を」

「はい それと…他の侍女達と護衛達にも

 そこの侍女4人と一緒にダンジョン入口から

 経験値倍増付与ゲートをくぐり入って貰い

 レベルを一気にあげて…ブラックホーン狩り出来る人手を

 増やすのはどうでしょうか?」

「「「「わたしたちでよろしければ」」」」

「うむ 頼んだぞ」

「「「「かしこまりました」」」」


だいたいの話が終わると

お爺様達がアップルパイを食べ始めました


「うむ 確かに 未来の言うとおり甘い…

 りんごの風味はあるな カスタードクリームなしの方が

 わしは食べやすいな」

「わたくしとしては…カスタードクリーム入りが

 おいしいと思いますね」

「えぇ…女性の立場だと…おいしく感じますね」


お婆様とお母様には好評のようだった

逆に…お爺様やお父様には甘すぎたようで

食べるのが大変そうな顔をしてます


「和菓子以外のお菓子に関しても

 白井パン屋をはじめとして広めたいと思います」

「そうじゃな うまいものは…どんどん

 広めていくのもよいだろう」


こうしてアップルパイも食べ終え

会話も一段落すると

わたくしは部屋に戻ってゆっくりすることにしました

ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

面白いと思っていただいたら

ブックマークや評価つけていただいたら嬉しい限りです

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